改めて「Bダッシュライフ」を思う。
首都圏から管理別荘地に移住して6年が経過した。
寝太郎氏が提唱する「小屋暮らし=Bライフ」に引っ掛けて、ライフラインが整った管理別荘地での貧乏暮らしを「Bダッシュライフ」と呼ぶ事にした。
生活費は、アルバイトだ。
ひとつは、老人ホームの宿直バイト。
3日に一度の割合で、17時半から翌日の8時半までの15時間。
その半分の7時間は寝ているので、まぁ8時間労働と言う理屈になるが、要は15時間拘束されて、賃金は8時間分というカラクリ。
しかし、仕事自体は、ただの留守番だ。
ほとんどやる事は無い。
しかも、単独勤務なので、誰に気を使う必要も無い。
そして、最近始めたのが、貸別荘の掃除。
同じ管理別荘地に中古物件を買って、DIY でリフォーム後、貸別荘にしている大手企業のビジネスマンに頼まれて始めたものだ。
こちらは、3時間くらいの短時間労働だが、やはり単独仕事なので、他人に気を使う必要は無い。
掃除というのは肉体労働だが、普段あまり運動しないので、運動のつもりでやっている。
さらに、もうひとつ。自宅を民泊にしている。
使ってない ひと部屋にゲストを泊めている。
こちらは、小遣い程度にしかならないが、孤独な生活なので、たまにゲストが来ると刺激になる。あまり交流は無いと言うか、あえて交流は避けている。
そうそう、もうひとつ。
デイ・トレーディング。僅かな資金で株の運用をやっている。
コロナで株価が急落した時、大きな損害を被った。
10年以上、やっているが、おそらくトータルはマイナスだ。
それでも、1回で数万円の利益が出る事もあるのでヤメられない。
結局は、損をするのがわかっているのに・・・。
そういうわけで、収入源は複数あるが、トータルは、首都圏に住んでいた頃の3分の1以下だ。
それでも、家賃が無いので何とかやっていける。
これは、自分でも不思議なのだが、特に節約生活を送っている感覚が無い。
しかし、住民税が免除されるくらいの最底辺の暮らしだ。
まぁ、ほとんど外食をしないし、酒も飲まないのでやっていけるのかもしれないが、一応、国民年金だけで生活していけるよう考えた結果だ。
たぶん、国民年金だけでは暮らせないだろうが・・・。
とにかく、今の生活は、割と気に入っている。
何よりストレスが少ない。
その分、刺激も少ないが、言うならば「穏やかな暮らし」だ。
ただ、孤独ではある。
自分は、社交性に欠けるので、孤独な暮らしは性に合っている。
しかし、それでもたまに孤独感に苛まれる事はある。
最近は開き直って、読書三昧の暮らしをしようと思っているが、なかなか読書に没頭できるような作品には出逢えない。
それでも、今野敏、大沢在昌、リー・チャイルド、そして、作者の名前は忘れたがミレニアムシリーズと、この6年間に数人の作家を知る事になった。
しかし、それらの作家の作品を一通り読み終えると、しばらく読書に集中出来なくなる。
話が逸れてしまった。
仕事の話だった。
今は、そう言うわけで、複数の仕事をやっているが、全体量としては、フルタイムの3分の1程度の仕事量じゃないかと思う。
その分、もちろん賃金も3分の1くらいだが。
しかし、レギュラーの宿直バイトは、一応、夜勤だし、貸別荘の掃除も、月に4〜5回入るか入らないかなので、日中は、ほぼフリータイムと言える。
365日、日中は身体が空いている。
だから、時間を持て余す。
1日のうち7〜8時間は、机の前に座っている。
本を読んだり、ネットをやったりしている。
それ以外の時間は、家事か食事だ。
こう言う生活が、あとどれくらい続くのだろう?
宿直バイトは70歳で定年だが、民泊と貸別荘の掃除は続けられるかもしれない。
それに65歳からは国民年金が入る。
問題は、ヒマな時間をどうやって潰すかという贅沢な悩みだ。
貧乏な代わりに時間だけは潤沢にある。
時間があると、いろいろな事を考える。
それが逆にストレスになるのだが、まぁ、人間関係のストレスに比べたら、月とスッポンだろう。
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