下記，大阪府立大学(2019年)で出題された入試問題文です。

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　グルコースの水溶液中では，環状構造のα-グルコースおよびβ-グルコース，鎖状構造の3種類の異性体が平衡状態で存在する。ここでα-グルコースとβ-グルコースは「　ア　」異性体の関係にある。

　グルコースの水溶液にフェーリング液を加えて加熱すると，赤色沈殿が生じる。また，グルコースの水溶液は「　イ　」反応を示す。これらの反応が起こるのは，グルコースが水溶液中でとりうる構造のうち，鎖状構造が「　A　」基をもつためである。

　グルコースは，酵母のもつ酵素群のはたらきでエタノールと二酸化炭素に分解される。この作用をアルコール発酵といい，酒類の醸造に利用されている。

　セルロースはβ -グルコースが直鎖状に縮合した構造をもつ。平行に並んだセルロース分子間には「　ウ　」結合が形成され，繊維状の物質となる。セルロースにセルラーゼなどの酵素を作用させると二糖類のセロビオースを経て，最終的にグルコースが生じる。

　また，セルロースを化学的に処理してつくられた繊維を半合成繊維という。例えば，セルロースを完全にアセチル化したのち，一部のエステル結合を加水分解して繊維にしたものはアセテート繊維と呼ばれる。


■問題１
文中の「　ア　」～「　ウ　」にあてはまる最も適切な語句を，次の(あ)～(け)の中からそれぞれ選び，記号で答えよ。

(あ)　構造
(い)　立体
(う)　鏡像
(え)　ニンヒドリン
(お)　銀鏡
(か)　ビウレット
(き)　共有
(く)　グリコシド
(け)　水素


■問題２
文中の「　A　」にあてはまる官能基の名称を記せ。


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