下記，秋田県立大学(2019年)で出題された入試問題です。

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　リン(燐)Pの単体は天然には存在せず，リン鉱石にリン酸カルシウムなどの化合物として含まれている。

　単体のリンはリン鉱石を電気炉中でけい砂やコークスと反応させてつくられる。このとき発生する蒸気を，空気と接触させることなく水中で固化させると　(ア)　が得られる。

　　(ア)　は　①　色をした　(イ)　状の固体で反応性に富み，水に溶けず，空気中で自然発火するため，通常は　(ウ)　中で保存する。　(ア)　は毒性が　(A)　。　(ア)　を，空気を断って250℃で熱すると，リンのもう一つの同素体である　(エ)　が得られる。
　　(エ)　は　②　色の粉末で250℃以下では燃焼せず，毒性は　(B)　。リンを空気中で燃焼させると十酸化四リンになる。十酸化四リンは吸湿性の強い　③　色の粉末で，強力な　(オ)　として用いられる。

　十酸化四リンに水を加えて加熱するとリン酸が得られる。リン酸は　(カ)　性のある　④　色の結晶で，水によく溶け，その水溶液は中程度の酸性を示す。

　リン酸は三大肥料成分の一つとしても重要で，その塩であるリン酸二水素カルシウムは，過リン酸石灰と呼ばれるリン酸肥料の主成分である。


　リンはリン酸塩として動物の骨や歯に多く含まれており，またDNAの構成元素としても重要で，生命活動には欠かせない元素の一つである。


■問題１
空欄(ア)～(カ)に当てはまる適切な語句をそれぞれ記せ。


■問題２
空欄(A)と(B)には「高い」または「低い」という語句が入る。
いずれかに記せ。

■問題３
①　～　④　に当てはまる色の種類を記せ。
ただし，色の種類は[白，黒，無，淡黄，青，緑，黄褐，赤褐]の中から選べ。




※一部改

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