夜桜さんちの大作戦153「解析」感想

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「黒く染まった長女。今救出のときーー」
     「フル回転!!次女に秘策の開花あり。」



 凶一郎に代わり二刃と相対する七悪と四怨。四怨が解析しその突破法を見つけるまでの間、時間を稼ぐ七悪。
 一方、兄妹の戦う姿をモニター越しに眺める百には異変をかいま見せる。
 父の異変には気づかず、部屋全体を覆う七悪細胞の中戦う二人。戦いの中「進化」することで姉を圧倒しようとする七悪だったが、その手段をことごとく潰されてしまう。



 先週長子対決じゃないことにがっくり来てた私…、今週最高だったぞ。
「進化」をし続ける七悪かっこいいよ!身体にヒビが入ったとき、身体が負荷に耐えられなくなったの?!とひやっとさせた後に、いや、脱皮かい!とツッコまずにはいられませんでした。
 いいですね、予想のできない戦いが一番楽しい。
 でも、全部圧倒されましたね。どう考えても二刃白兵戦特化だからしかたないですね。しかも、七悪の特性って薬物で「物質」だから二刃と相性悪いという(作中でも言ってましたが)。
 ここで、嫌五(合気が通じない特性)が辛三の方にとられた痛みが出てきたかな…と思わせておいて、四怨と七悪がいいコンビ組んでくれるって信じてます。
 さらに言うと、七悪がvs辛三とかになると、細胞部屋をぶち壊されて移動戦とかされて苦戦するか、致死量の毒を与えてしまう懸念がありそうだから、機動力ある二人が結果的によかったのかなとも。毒ガスや七悪の細胞は辛三の破壊対象に入っちゃいそうだし。
 逆に七悪が全力の毒ガス攻撃ができるのって、ある意味二刃の実力への信頼あってこそって感じがしました。
 というのも、今回の話って二刃の髪が黒くなかったら、普通に特訓回とかでありそうな展開だなって思っているからなんですが。やっぱ百の洗脳って根本的な改変はしてないんだなって思う部分なんですけど。お互い殺意がないから、安心して見てる自分がいます。
 ただ、そろそろ七悪を勝たせてくれ…七悪ってタンポポ戦から勝利したことないんですよね。
 もう読者的には七悪の救えなくて悔しいって顔はお腹いっぱいなんですよ。ミズキさんだけで十分です。半人前ってことと、戦闘系能力じゃない(死者だしていい制圧能力だけなら高そう)からなんだろうなとは思うんですが、勝たせてあげてほしい。
 まあ、次週追い上げがあるだろうから、末っ子の悔しい顔が晴れたらいいな。

 けど、七悪についてはちょっと懸念があって、それで勝てたとしても、七悪が個人では大敗を喫したことは変わらないわけですよ。
 しかも、今回の戦いの前に四怨と嫌五が過去回想や他キャラとの絡みをやった中、まだ七悪ってそれが無い。
 で、いま夜桜さんって、凶一郎失踪→二刃辛三の奪還って順番に兄妹が夜桜家から離れて取り戻すって話をやっているわけですが、もし、また同じように夜桜を離れてしまうなら、この流れだと七悪が一番可能性が高いのでは?と。
 未熟さを恥じる、進路に悩んでいる、成長するため、苦悩の末甘言にのる、今の七悪って、どんなパターンが来ても納得しちゃう不安定な状態にあると思うんですよね。だから、もう家族が離れ離れになるのは勘弁だぞ、という不安が。まあ、杞憂というか、いつもの妄言なんですが。
 七悪の出番が欲しい単純な七悪ファンの願望とも言えますね!


 さて、話は変わりまして、百の様子がおかしいですね!(笑顔)
 辛三の話で洗脳がどんな形でされているのかがわかったので、百がいま真相世界で同じように真っ暗な闇の中、家族の幸せな映像を見ながら苦しんでる姿が浮かぶ…。しかも、百って昔(話しぶりからして青年期以前?)の記憶がなくて、記憶の殆どが零と子供たちとの記憶って考えたら、洗脳の強度も高そうですね!主食が地獄なので、こういう描写ずっと待ってた。百は期待を裏切らない男でした。
 この辺りで六美の「昔と変わってない」って言葉が刺さってきますね。記憶を捏造されているわけではなく、ただ目的にそぐわない考えを生ませないように記憶が黒塗りされている。
 この辺りの状況を兄妹から聞いた上、父も同じ状況にあると知った六美と父の対話がもう一回あたり欲しいところですが、その辺りどうなるんでしょうね。楽しみです。ハッピーエンドの大団円でなくても、それぞれが納得のいく形で収まってくれるのを願ってます。


 それとは別に、TLで百が持っている心臓についての言及をちらほら見たので、それについてちょっと思いついたことを。
 言及っていうのは零さんの心臓に操られてるんじゃないか、みたいなやつですね。ほかの方のツイートなので、引用は控えさせてもらうんですが、ああ、なるほどそういう見方もできるか、と思ったので触れていきたいと思います。
 百はつぼみに操られていて、あの心臓は実は「つぼみの心臓」だけど、それを零さんのものと誤認させてるのかな。というのが最近夜桜見ていて私が思っていたことなんですよね。
 でもそうなると、私が以前ツイッターの方でした考察とは食い違うんですよ。

 この「つぼみの心臓はいま六美の中にある」説は、私の中で六美の「傷」と「死んだ」という証言を支える根拠みたいになっているので、外せないというか、本編で正解が出るまで推していきたい説だと思っているので、後から思いついた自分の考えを肯定するとなると、百が持っているのが六美の心臓になっちゃうので、零に操られてる可能性の方が自分の考えと矛盾しないなと。
 でも、そうなると目的が見えなくなっちゃうんですよね。零さんが復活することで生まれるメリットってなんだろうなと。言い方が違いますね、「他人を大勢犠牲にさせたうえ、家族を苦しめ」てまで生き返るメリットってないなと。
 これだけの犠牲を許容した上で零さんが自分の復活願うタイプの人だとしたら、それこそつぼみと変わらないので、同化している可能性を考える必要があるか、などなど…どちらにせよ興味深い観点でした。

 



 頭の「」内のあおり分は本誌の頭と後ろの冒頭文引用です。
 このnoteは元々ネタのメモみたいな意味を多分に含んでいるので、その一種です。

今週のイラストは11月11日に間に合わなかったアイさんとゴリアテのポッキーゲームです。


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