夜桜さんちの大作戦152「頭良い」感想


前回感想


 辛三の洗脳は解かれたかに思われたが、想像以上に強固な洗脳に、嫌五は抵抗を続ける。
 一方、艦内では二刃と凶一郎が激しい戦いを繰り広げていた。
 兄妹の洗脳を解くためにも、百の元へ行きたい凶一郎の前に立ちふさがる二刃。
 どかせたいのなら…と凶一郎に「開花」を促す二刃だったが、凶一郎は拒否し、その足止めを弟妹に託したのだった。


 え、凶一郎と二刃戦わない…。
 あ、そうですよね、凶一郎は百と戦わないといけないから…。そうですよね、まあ、そうなりますよね。
 ううん、一年半前から知ってたから、大丈夫。だいじょうぶ…。

 ほら、探してみたけどあったよ!楽しみにしていた凶一郎vs父親だよ!私!一年半待ってたやつだよ!
 ………。
 いや、普通に後衛二人がどうやって二刃を下すか正直興味は尽きませんが、後衛に負ける二刃であってもらいたくない自分がいます。
 いや、今までの夜桜さんの物語って、まだ実力が足りていない主人公が知恵と気力で「試合に負けても勝負で勝つ」スタイルなので、何をもって「勝ち」か、に焦点をあてる思ってもみなかった勝利の形が見れると思うんですよ!話に不満は無いんですよ!ただ、期待しすぎて……。ちょっと心と頭が乖離しているだけで………。

 暗い(?)話は止めましょう。
 今週の話はこの辺りにしましょうか。頭というか主に心の整理ができなくて、次週楽しみですね!以上の感想が出てこないです。小学生の作文になります。
 ということ(?)で、代わりと言ってはなんですが、先週書けなかった辛三開花時の考察でも置いておきたいと思います。

凶一郎は嫌五が瀕死になっていたことを知っているかについての考察

そして辛三の開花がまさか嫌五由来のものだとは思わず。びっくりしました。しかも、これ9巻72話の感じだと凶一郎ですら知らない可能性ありますよね。…と、まあその辺りについての考察は妄想の域に入るので、別のnoteでやります(本当は書くつもりだったけど膨らみすぎて止めた)。ちなみに私は、凶一郎は知っていて隠している派閥に入ります。よろしくお願いします。

夜桜さんちの大作戦151「触れる」感想より

 弟妹思いの凶一郎が、弟が瀕死の重傷を負っているというのに、他の兄妹にその情報を秘匿するか。
 凶一郎が辛三の開花の真相を知っているかどうかの分かれ目はココだと思っています。開花のきっかけである嫌五自身は、「辛三が忘れているなら思い出させたくない」と思っているので、他の兄妹にも知られたく無いだろうはずです。
 で、凶一郎にも隠したと仮定すると、瀕死の自分の状態を隠し、かつ、なぜ辛三がキレたのかを凶一郎相手に誤魔化さないといけません。
 さらにボロボロの身体は治療しないといけないし、そもそも嫌五の任務に辛三が駆け付けた事実を改ざんしないといけないから…、とこうなってくると、凶一郎に隠すというのは些か非現実的かなと思います。
 二刃が、震えている辛三を見てどうしたんだと聞いているときに、凶一郎がなんか電話してるっぽくて、それが隠ぺい工作してるところかなとか思うとめっちゃテンションあがったんですけど、それは個人的な話なので気にしないでください。
 しかし、凶一郎が知っていたのであれば、凶一郎は意図的に二刃(を含む家族)に情報を隠したということになります。その隠す行為が凶一郎というキャラクターとして、読者が理解できる幅か否かが焦点だったんですが、思い返せばそれは大した障害ではなかったことに気がつきまして。
 根拠としては、凶一郎と二刃は兄弟とのやりとりを共有しないということが、すでに作戦114の「長子決戦」で描かれているからです。
 意外と長子がお互いがお互い下の子とどう接しているのか、共有していないし、秘密も抱えている(バラしてたけど)ことが既に描かれているんですよね。
 この感じだと、下の兄妹に「秘密にしてくれ」と言われたら特に断ることもなく長子たちは秘密を共有しそうだなと思ったのが一つ。
 あと、なにより、凶一郎が知っていて秘密にしていてくれているという前提に立つと、凶一郎が失踪した際に嫌五が凶一郎を尊重する立場を取った理由が明確になるなと思って、私はこの説を推そうと思いました。
 凶一郎が失踪し、真っ先に追っかけると言った二刃を、嫌五は「兄貴に何か事情があるなら尊重しないと」と止めましたが、(四怨に指摘されてますけど)それまで家族思いにかなりフォーカスが向いていた嫌五だからこそ、読んでいて、あれ?嫌五が止めに入るの?となったんですよね。(ただ、家族思いだからこそ、全体を俯瞰して見れたのかなとか、つねにバランサーであろうとしてるのかな、とか納得はしてました)
 でも、過去に凶一郎に秘密を抱えてもらった仲だと仮定してこのシーンを読み直すと、私の中で、すごく嫌五の立場が明確になったんですよね。
 それまでどちらかと言えば、お姉ちゃんっ子に見えていた嫌五が実は、兄と男の約束を交わしていたと考えると、兄の覚悟を一番尊重するに相応しいかもしれないと。
 とはいえ、割と夜桜読者は普通に凶一郎は嫌五の秘密をわかって黙っててくれてるとすんなり読み解いてそうだなとか、こんなことぐちゃぐちゃ考えてんの私ぐらいだろうなとか思ってます。

 以上、凶一郎は嫌五が瀕死になっていたことを知っていてあえて秘匿している派に鞍替えた意見でした。

 以下、蛇足。


 祝15巻発売!ですね。
 表紙は誰かなと、ちょっと外して金級のカラーとか……と一人チキチキレースしてたんですが、妥当に辛三でした!
 二刃が凶一郎の前に順番回って来たことで考えすぎました。
 私は二刃の表紙に心臓ストライクしてファンアート描いたのが、夜桜二次創作を本格的に始めるきっかけになったんですが、二刃の表紙の巻がでるよーって描いた絵に意外な反響をいただいたことでアカウント作ったり、こうして感想書いたり初めてて、もし凶一郎と二刃の表紙の順番が逆だったら、三周年を夜桜界隈の人たちとお祝いすることもなかったんだなーと思うと、不思議な気持ちになりますね。
 タイミングってあるよなー…。
 これからもいっぱい夜桜描くので生暖かく見てください!
 なんなら今週も感想見てくださってありがとうございました!


今週のイラストは、気づいたら次男の部屋にいる次女と三男です!

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