東京レインボープライド2023に行ってきた感想文

感想文はChatGPTで作れる時代!
Let's GPT!

普段は台湾にいるので、台湾との違いの比較っぽいのもちょろっと書いたりします。

運命の出会い:1994年の夏

1994年、煌びやかな夏の東京。当時11歳だった私は、運命的な瞬間に立ち会うことになりました。そこで目の当たりにしたのは、歴史的な第1回レズビアン&ゲイパレード(の集会)。でも11歳の少年には、なにがなんだかよく分かりませんでした。

時は流れ、私はTENGAという会社で働くようになり、東京や大阪のプライドイベントでブース出展する機会を掴みました。さらに、台湾の高雄、台北、台中といった地域でもプライドに参加し、ブースを展開しました。
そして、新たな地域で初開催されたプライドイベントの誕生を目の当たりにしました。台湾の台南、雲林、そして日本の沖縄。既に大規模に成長したプライドとは異なり、新たなシーンを切り開こうとする熱い想いが伝わってくるのが、何とも感動的でした。

とりあえず機会があればプライドに行くようにしています。そして、2023年4月23日、代々木公園で東京レインボープライド2023が開催されたので行ってきました。

沿道から見る華々しい光景

2023年4月23日、歴史的なパレードが幕を開けました。13時に本隊が華々しく出発しましたが、参加者の熱気は想像を超え、最後のチームが出発するまでに驚くべき16時15分まで待ち時間が伸びました。一方、先頭のチームは最後のチームが出発する1時間以上前にすでにゴールを駆け抜けていました。

私は、沿道からその圧巻の光景を目撃しました。
さまざまな企業がパレードに参加し、

\上場企業のみなさんでーす/
\せーの! ハッピープライドー!/

という雰囲気をなぜか感じてしまいました。
友達と5-6人で来たというより、何十人もの社員が一堂に会し、休日出勤で動員されたのかしら・・・自由参加でこんなに参加するかしら・・・とつい考えてしまうほど。でもアメリカのプライドの動画などで見られるような光景ですね。

それに対して、台湾のプライドでは異なる様子が見られます。台湾では、当事者もアライも自由に参加し、勝手に解散する雰囲気で、企業や団体の大規模な参加は少ない印象があります。

変わりゆくプライド:誰のためのプライド?

かつてのプライドでは、当事者が自らの存在を可視化することに重きが置かれていました。LGBTなんて言葉が世間に浸透したのも本当につい最近のことです。それまではLGBTという存在は、「テレビの中で見る、架空の存在」のような扱いでした。

しかし、LGBTという言葉も広く浸透している2023年現在。
今回開催されたプライドにおいては、非当事者が中心になっているような印象を受けました。アライの皆さんが、アライを呼びかける活動。例えば「我が社ではアライな企業としてこのような取り組みをしています」という紹介や、「LGBTの方からカミングアウトされたらどうしますか?」といったような、非LGBT当事者を対象にした質問のブースなどがありました。

誰もが知るような一般の大きな企業のブースが目立ち、かつてプライドの常連だったセクシュアリティに関わる企業(例:TENGA、ラブコスメ、コンドームやローションのメーカーなど)はほぼ姿を消し、セクシュアルなブースはマッチングアプリくらいしか見かけません。
ブース費用もかなり高騰しているようです


また、半裸露出ゲイの縮小も気になりました。
露出の高い半裸ゲイに対する賛否は当事者側からもあるものの、基本的に排除されることはありません。自由な表現の象徴やセクシュアリティの祝賀の意味があるためです。
では、なぜ半裸露出ゲイが減ったのか?
その理由は東京レインボープライドの「お行儀良くする」という方針が影響していると考えられます。直接的な排除はないにせよ、運営側からはお行儀良くすることを求めるようなメッセージがビシビシ伝わってきます。
もちろん、「安定した継続開催」が重視されているため、お行儀良くなることが求められるのも当然かもしれません。

また、「LGBTQに理解のある大手企業のアライのみなさん」が増えていくにつれ、あの会場は既に「ホーム」ではなく「アウェイ」になりつつあります。それはつまり、居場所ではなくなってきたのかもしれません。

ちなみに、台湾のプライドでは今でも半裸露出ゲイが多くいるため、時代の変化に伴う若者の表現の変化によるものではないと思われます。

プライドと民主主義:権利獲得の意識と行動

<東京のプライド>

東京のプライドでは、かつては「私たちはここにいる!」という当事者の可視化が最大の目的で、パレードにはプラカードが数多く翻っていました。しかし、現在は当事者が十分に可視化され、イベントの役割が「私たちアライです!理解してます!理解の輪を広げよう!」という非当事者のアクションへと移行しています。その結果、メッセージ性のあるプラカードは減少し、楽しく歩くイベントへと変貌を遂げました。

<台湾のプライド>

一方、台湾のプライドでは、LGBTQの存在が既に可視化されているものの、「私たちはここにいるよ!」という軽やかなムードよりも、権利に関して声を上げる強い色彩が日本よりも顕著です。「権利が十分ではないことの可視化」や自由や人権の獲得には声を上げ続ける必要があるという民主主義の意識が日本よりも強く感じられます。

台湾で最大の動員を記録したプライドは、毎年開催されるものではなく、2016年の12月10日の世界人権デーに総統府前広場で開催された集会でした。台北のプライドは大体10万人前後の動員ですが、このときは25万人が集まりました。(ちなみに自分もいきました。)これは、同性婚実現が近づいている中で反対活動が行われていたことに対するプロテストだと考えられます。祭りよりもプロテストで最大動員数を達成するのが、台湾らしくて、好き。

「そこどいて」の5文字が示す現代のLGBTQムーブメント

東京レインボープライドの舞台で、輝くドラァグクイーン3人組ユニット「八方不美人」が息を呑むようなショーを繰り広げました。エスムラルダ、ドリアン・ロロブリジーダ、ちあきホイの3人が披露した未発表の新曲「そこどいて」は、現在の日本のLGBTQシーンの象徴とも言える魂を揺さぶる楽曲です。

サビで繰り返される「そこどいて」という言葉は、「Walk This Way」や「Born This Way」のさらに先を行くメッセージを伝えています。

「Walk This Way」と「Born This Way」は、ありのままを受け入れ、自分らしさを誇るという意味が込められてる感じが強いですよね。そして、それはこれまでとても大切なことでした。

一方、「そこどいて」という言葉は、既にありのままの自分を受け入れ、誇っていることを前提としています。問題となっているのは、それを妨害する人や社会が存在すること。だから、「そこどいて」「そこは私が歩く道」と歌われています。

この歌詞の解像度の高さは、感動的です。「そこどいて」というたった5文字で、現在の日本のLGBTQシーンが見事に集約されています。道を塞いでる側なのに「そういう言い方は良くないんじゃないですか?」と言う人や、「別のこの道通らなくても、そこからいけばよくないですか?別に妨害じゃないですよね?」と言う人も含めて、この楽曲は現在のシーンをリアルに表現しています。




人の見解

こんにちは、人です。人としての補足や見解などをつらつらと書きます。

今回の記事は、マインドマップでがーっと枝を生やしながら分解していったものを、ChatGPTに投げて記事を作成しました。

こんな感じで分解してた

今回はちょっとChatGPTの文章のノリがいまいち自分の求めているものではなかったので、違和感がありました。マインドマップを書き殴っている際には、結構「批評家視点」とでもいいましょうか、異を唱えるマンみたいな、性格の悪い分解をしていたんです。それを、ChatGPTは空気を読み取れなかったみたいで。
「ネガティブな表現をポジティブな言い回しに変えた」とかじゃなく、「あ、このマインドマップってポジティブな内容ですよね。もっとポジティブにしますね」みたいな書かれ方をした感じでした。ぐぬぬ。

かといって、思うところはあるし、もの申したい気持ちもある。けど「批判的な文章」が書きたいわけじゃないんですよね。

東京レインボープライドに関しては、正直プライドという名前を使うことに違和感はあるし、「東京ハッピーレインボーフェス」みたいな、プライド性の薄い名前にしたほうが良いと思っているけど、一方で「それはそれで何かしらの役割を果たしている」とは思っていて。アライの輪を広げることにはめっちゃ役立ってるんじゃないかなあ、と思ってます。
あと、その場に集まった人達が、ワイワイ楽しくすごせる野外イベントが開催されるっていうこと自体も、素晴らしいことだと思います。それはそれ、これはこれ、ってだけで。

昔は大きく協賛していたようなところが既に現場にはブースを出さなくなったのも興味深いです。マルイとか、Netflixとか。一方で、彼らは彼らで影響力があるんで、「自分たちで独自にやっちゃえ!」って出来るのが強いですよね。卒業して自分たちで取り組む、というのは、それはとても尊いことだと思います。


Amazonのブースはたった1コマで、ステッカーとクリアファイルを配るだけというすごく質素なブースだったけど、そのステッカーの半分がトランス。そう、今最もヘイトに晒されているのかトランスジェンダーなので、そこへの連帯を強く表明することは、とても素敵なことだと思う。

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