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平積みが好きかも

本の背がびっしりと並んで棚に収まってるのはもちろん気持ちがいい。
けれど、買っただけになっている本たちがどんどん床に積まれていく様もなんとなく愛おしい。

作業机を片付けて(というか、今すぐ使わないものをかごに避けて)すっきりさせた。
すると今度は……原稿をしながら手に取りたい、資料たちのための、きわめてちいさな本棚が欲しくなった。
我が家には活用されていないディッシュスタンドがあるので、それを活用して本をいくつか並べてはみたものの……本のサイズがばらばらだからか、どうにも気持ち悪い。
平積みにしておいたほうが潔いくらいだ。

結局、まあせっかく意を決して片付けをしたんだし……と仮本棚は設置したままにしている。
でもそれとは別の机には平積みになった、買って読めていない本がしっかりある。

収められている本は「必要なときに手に取るため」のものであって、平積みされた山の「なんとなく気分転換のため」にはならないみたいだ。

不恰好に収納されているより、どうしてそそられるんだろう。
ちゃ〜んと、ついつい手に取ってぼんやりと読んでしまう。
なぜかそれらの本には、無防備という表現がいちばん似合っている。

開封されたえびせんべいみたいな、剥かれたみかんみたいな。
すごく「ゆるしてきてる」感がある。なんだこれ。
合意だな……って感じがする。
べつに包装も皮も剥ぐのはこちら側だってのに、身勝手な話だ。

わるい生きものだ!

今後の予定

生活の余談

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