見出し画像

第2話

月日は流れ、日々の練習に取り組んでいた。ある日練習試合で、監督に声出せ!やる気あんのかとキャプテンが怒られていました。しかしそのキャプテンは、出してます、と反抗した。すると監督は出してないから怒ってんだろ。と激怒。練習試合が終わり寮に帰るとそのキャプテンは『俺もう耐えれないから辞める。』と言った。それは夏の大会1ヶ月前のこと、1人がもう大会始まるってのにキャプテン辞めるってどういうことだよ!最後まで頑張ろうぜ。と説得したが、結局そのキャプテンは辞めてしまった。ラスト1ヶ月耐えろよ、と1年生の僕は思った。後から先輩から聞くと、そのキャプテンは監督によく怒られており同級生からも良くは思われてなかったとのこと。それが辞めた理由だったそうだ。

大会前になるとグラウンド内が張り詰めた空気で練習が行われている。容赦なく先輩に怒られることもあった。だが春同様ベンチには1年生3人いれるとお話があり必死に頑張った。

大会前最後の遠征があった。この遠征で夏のメンバーを決めると言った監督は、主メンバーと控えメンバー混合でスタメン組んだ。僕は1試合目に出さしてもらったがプレーのミス、サインのミスなどがあり途中交代。監督からも怒られ、もう終わったと思った。しかし3年生の先輩が、監督声出すやつ好むよって言ってきた。僕は監督の横に立ち馬鹿みたいに声を出した。監督に二度見された。おそらくあの時の監督の心情としては、こいつさっきめっちゃ怒られてんのに、うるさいぐらい声出してるな。と思っていたと思います。笑

ここから先は

270字

¥ 150

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?