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ALLけテぶれFesta2024!! ふりかえり


はじめに

今から一週間前。ALLけテぶれFesta2024が名古屋でありました。
EDUBASE FESの時も名古屋だったので、勝手に名古屋に縁を感じています。笑
今までなんとなく分かったつもりでいた、けテぶれ、QNKS、心マトリクスについて、初めて知ったことや学んだことなど振り返っていきたいと思います。

午前の会

午前中は、葛原先生によるけテぶれQNKS模擬授業が行われました。
けテぶれに関しては、ある程度の理解がありましたが、QNKSに関しては全くの無知でした。(言葉として聞いたことがある程度)

けテぶれ

まずは、けテぶれの確認から。
けテぶれ( 計画  テスト  分析  練習)です。
けテぶれを行うことでいろいろなメリットがあると思いますが、個人的に一番魅力を感じるのが「主体的に学びに向かう態度」が伸びるという点です。「主体的に学びに向かう態度」で必要になるのが「粘り強さ」と「調整力」です。
「主体的に学びに向かう態度」の中でも特に「調整力」が身に付いていくのかなと思いました。
自分のことを振り返る機会があるからこその「調整力」なんだろうなと思いました。

けテぶれをやる際に、大事なことをいくつか感じました。
1,見本を示す。
いくら魅力的な実践でも、やり方が分からなければ続きません。
どんな実践でも大事ですが、子どもと一緒にやってみる。っていうのがとても大事だと感じました。
2,サイクルをたくさん回す。
やり方が分かっていても身に付いていなければ、使いこなすことはできません。今回の模擬授業でも感じましたが、まずはやってみることが大切。何回もサイクルを回すことで自然と自分の力になっていくのだと思います。このサイクルはとにかく何回も回すことが大切です。1授業1サイクルのイメージです。
3,練習方法をたくさん得る。
けテぶれは学習法です。学習なので最終的には一人で行うものだと考えています。
けテぶれの中で大事なフェーズが分析フェーズです。合ってた・間違ってたで終わらず、どうして合っていたのか、どうして間違っていたのかまで考えることが、その後の練習フェーズにまでつながってきます。
この分析フェーズでは一人の時間と友達との時間があると思っています。友達との時間で友達の練習方法をたくさん手に入れることが大切です。

例えば漢字の学習でけテぶれを回していたとします。
一人で分析をしたときに練習方法が たくさん書く しか出てこない場合があります。友達との時間を活用することで自分の中になかった練習方法を手に入れることができます。 たくさん書く だけではなく、 単語調べ 熟語の成り立ち などです。

この練習方法を学級でたくさん共有していくことで個人としてはもちろん学級としても成長できるようになるのです。

QNKS

聞いたことはあるけど、意味が分からない言葉第一位でした。
QNKS(Q 問いを立てる N 抜き出す K 組み立てる S 整理・表現)です。
アルファベットなのに、日本語の頭文字なんだ!笑と思いました。
QNKSこそ何度も繰り返さないと自分のものにならないなと感じました。
QNKSの組み立てる際に+や-、→や?などの記号を使っていました。記号での組み立て、振り返りは視覚的にも分かりやすく、どの学習においても使えるなと思いました。

けテぶれとQNKSの違いは、個人的なイメージだと
けテぶれ⇒知識・技能的なものに対して使う。
QNKS⇒思考・判断・表現的なものに対して使う。
です。
もちろん一概に全部が上記のように言えないかもしれませんが、、。
けテぶれとQNKSを同時に回していくことで、子どもは主体的な学び手になっていくのかなと思います。

心マトリクス

子どもの現在地を把握するのにとても役立つものだと感じました。
心マトリクスが独立してあるというよりはけテぶれやQNKSなどの他のものとともにあることでより効果を発揮するのだと思いました。

心マトリクス

まず大事なのが、全部の感情が大事であるということです。どの感情も大事にしつつ、その場に合わせた状態に至れるように自己調整するためのものだと思っています。
なにより心マトリクスを使うことのメリットが子どもの中での共通言語になるということです。うまく自分のことを言い表せないときも、心マトリクスの言葉あることでお互いの状況を伝え合えます。共通言語強い!!
月ゾーンと太陽ゾーンを往復させて星ゾーンを経験させることが重要です。

午後の会

全体発表

三人の先生方が発表をしてくれました。どの先生方も力がとてもあり、大変勉強になりました。
1,隆先生 「なす」ことによって学ぶ、サイクルフレームワーク
大切な考え方である「まずはやってみよう!」
この考え方を体現されている方だなと感じました。
「なす」⇒自己選択+自己決定+前向き
けテぶれ・QNKSの回転数を上げていくことで子どもの力になる。1授業1サイクル。
まさに「なす」ことによって学ぶんだなと思いました。

2,サンティー先生 けテぶれQNKS心マトリクス1年生にわたす4ステップ
モリモリ巻き込むかい? で実践を聞き、直接お話を聞きたいなと思った先生の一人です。
なにより魅力的だったのが、低学年でけテぶれQNKSを回しているところです。
けテぶれやQNKS、心マトリクスの段階的な進め方がとても参考になりました。
2学期1年生担任として進めていきたいなと感じました。

3,新井先生 けテぶれクエスト
中学校の実践ということで新鮮なものが多く聞いていて面白かったです。
自由進度⇒自由深度 という考え方は小学校でも使える考え方だなと思いました。
中学校だからこその実践、子どもたちの正直な気持ちがよく伝わってきました。
中学生の主体性の根本を小学校で奪わないように、授業に取り組まなければと気が引き締まりました。

ポスターセッション

らいへい先生 楽しいからぐるぐる回るけテぶれマット運動
体育の実践でしたが、楽しいからやるようになるという考え方は体育に限らず大切な考え方だなと思います。
「楽しい」の中にどう教科の特性(体育でいうならば運動の特性)を組み込んでいくのかを模索しなければいけません。
ただ、教科の特性を追求していった結果、楽しくなくなってしまっては元もこもないと思います。
教師が技能を求めないというマインドは新たな考え方だと思います。
正しく言うと、教師が技能を求めていないように子どもに見せることだと思います。
子どもの楽しいと何よりも! 共感です。

すず先生 QNKSを使った教材研究
EDUBASEでもお世話になっているすず先生。午前の会の模擬授業でも声を掛けていただき、とても嬉しかったのは内緒です。笑
午前の会でも扱ったQNKSでしたが、正直難しいイメージでしたが、すず先生の実践を聞いて、すっきりと落ちた感じがしました。
まさに子どもの立場に立った教材研究だなと感じました。教材研究をする際にこの視点をもっておくことで、より子どもにとってより分かりやすい身近な授業になるのだなと感じました。

らいざさん 心マトリクスを活用した単元作り
心マトリクスは子どもの現在地を把握するためのものです。それを子ども目線ではなく、教師目線で使うことに新鮮味を感じ、とても参考になりました。
実際の単元例をもとに説明をしてくださったので、とても理解が進みました。
細かく書くと長くなってしまうので、全部は書きませんが、印象に残った言葉として
「肯定的フィードバックの雨を降らせる」
まさにこの言葉です。
今回は体育の授業をもとに実践報告がありましたが、授業だけでなく学校生活全てにおいて「肯定的フィードバックの雨」を降らせることが子どものためになるのだと思います。
楽しい⇔できる
この繰り返しを支援することが子どもの成長につながります。

おわりに

けテぶれ・QNKS・心マトリクスを使うことで子どもたちが成長できるのはもちろん大人になっても成長し続けることができると思いました。
副次的なメリットとして共通言語を獲得できるのも強みだなと思いました。

力のある先生方が言っていることと自分が普段やっていることが同じ部分もあり、素直に嬉しかったです。ただ、これで慢心せずに進み続けていかなければなと思いました。「何を言うかではなく、誰が言うか」という言葉もある通り、誰の部分も頑張っていこうと思います。

また、自戒を込めて、けテぶれQNKS心マトリクスをやればいいというわけではないと思います。それって本当に子どものためになっている?教師の自己満足じゃない?と常に考えて実践していかなければいけません。

最後になりますが、今回とても勉強になりました。この年になっても勉強できるってありがたいことだなと思います。
葛原先生はじめ、実践を紹介してくださった先生方、運営をしてくださった先生方、とても楽しかったです。ありがとうございました!!


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