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うつ病患者のための優しい運動療法:心と体を癒す5つの簡単な方法

うつ病と闘っている皆さん、日々の生活で心身のケアの大切さを感じつつも、なかなか実践できずにいませんか?

運動療法がうつ病に効果的であることは広く知られていますが、キツい運動ばかりが取り上げられ、ハードルが高く感じられることも多いでしょう。

今回は、メンタルにも負担が少なく、無理なく続けられる運動法を5つご紹介します。


はじめに:3つの大切なポイント

  1. 小さな一歩から始める

  2. 自分のペースを大切にする

  3. 達成感を味わう

これらのポイントを念頭に置きながら、以下の方法を試してみてください。

1. 朝の5分間呼吸法

目覚めたらベッドの上で深呼吸を5分間行います。

ゆっくりと鼻から息を吸い、口または鼻からゆっくり吐きます。

この時、なるべくポジティブな言葉を心の中で唱えるのがおすすめです。

マインドフルネス瞑想の一種であるこの呼吸法は、ストレス軽減や気分改善に効果があることが研究で示されています[1]。

2. 10分の軽い朝散歩

家の周りを10分ほど歩きます。

最初は5分程度から始めても構いません。

朝の光を浴びることで、セロトニンの分泌が促進され、体内時計のリセットにも役立ちます[2]。

外出が難しい場合は、窓際での日光浴でも効果があります。

3. 感謝日記

寝る前に、その日にあった小さな幸せや感謝したことを1つから3つほど、ノートに書き留めます。

「おいしいコーヒーが飲めた」など、些細なことで構いません。

感謝の気持ちを意識的に持つことで、ポジティブな感情が増え、心理的ウェルビーイングが向上することが研究で示されています[3]。

4. 入浴時のセルフマッサージ

お風呂に入ったら、優しく体を撫でるくらいの軽い力で全身をマッサージします。

特に首や肩など、凝りやすい部分を中心に行うとよいでしょう。

温浴効果とマッサージによる血行促進で、リラックス効果が期待できます[4]。

5. 寝る前の10分読書

好きな本を10分程度読みます。

小説や自己啓発本など、ジャンルは問いません。

読書を通じて心を落ち着かせ、良質な睡眠への準備となります。

また、デジタルデバイスから離れることで、睡眠の質も向上します[5]。

まとめ:習慣化のためのヒント

  1. 無理のない範囲で少しずつ始める

  2. カレンダーに実施した日の印をつける

  3. 友人や家族に応援してもらう

これらの方法を全て合わせても約40分程度です。

しかし、全てを一度に始める必要はありません。

1つでもできたら、それは大きな成功です。必ず自分を褒めてあげてください。

うつ病は決して甘えではありません。休養が必要な立派な病気です。

ゆっくりでいいのです。

自分のペースで一歩ずつ前に進んでいきましょう。

参考文献

[1] Hofmann, S. G., et al. (2010). The effect of mindfulness-based therapy on anxiety and depression: A meta-analytic review. Journal of Consulting and Clinical Psychology, 78(2), 169-183.

[2] Duffy, J. F., & Czeisler, C. A. (2009). Effect of Light on Human Circadian Physiology. Sleep Medicine Clinics, 4(2), 165-177.

[3] Emmons, R. A., & McCullough, M. E. (2003). Counting blessings versus burdens: An experimental investigation of gratitude and subjective well-being in daily life. Journal of Personality and Social Psychology, 84(2), 377-389.

[4] Field, T. (2016). Massage therapy research review. Complementary Therapies in Clinical Practice, 24, 19-31.

[5] Chang, A. M., et al. (2015). Evening use of light-emitting eReaders negatively affects sleep, circadian timing, and next-morning alertness. Proceedings of the National Academy of Sciences, 112(4), 1232-1237.

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