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あなたは説明できる? PERとPBR

こんにちは
今回は株式投資をする上で重要な指数であるPERとPBRについて解説します!
ぜひ最後までご覧ください!


PERとPBR

株式市場に参加する投資家やアナリストは、企業の株価の評価や将来の成長見通しを判断するために、さまざまな指標やデータを駆使します。その中でも特に重要な指標として挙げられるのが、PER(Price-Earnings Ratio)とPBR(Price-to-Book Ratio)です。これらの指標は、企業の株価に対する収益や資産の評価を示すために用いられ、投資判断において重要な役割を果たしています。

PER(Price-Earnings Ratio)

PERは、企業の株価を1株あたりの収益(利益)で割った値を表します。具体的には、以下のように計算されます。

PER = 株価 ÷ 1株あたりの収益

この指標は、投資家にとって企業の株価がその収益に対してどれだけ高いかを示すものとして重要です。PERが高い場合、投資家は企業の将来の成長や収益性に高い期待を抱いており、その成長を反映して高い株価を支払っている可能性があります。逆に、PERが低い場合は、株価が収益に比べて割安であることを示し、投資の魅力が高いと見なされることがあります。

例えば、PERが20倍の企業AとPERが10倍の企業Bを比較すると、企業Aの株価は企業Bに比べて収益に対して2倍高くなっています。これは、企業Aに対して投資家が高い成長見通しを持っていると解釈されることがあります。

PBR(Price-to-Book Ratio)

PBRは、企業の株価を1株あたりの純資産(帳簿価額)で割った値を示します。具体的には、以下のように計算されます。

PBR = 株価 ÷ 1株あたりの純資産(帳簿価額)

PBRは、企業の株価がその純資産に対してどれだけ高いかを示す指標として使われます。PBRが1を下回る場合、株価が企業の純資産に比べて割安であるとされ、企業の実態を反映した投資の魅力が高いと見なされることがあります。逆に、PBRが1を超える場合は、株価が企業の純資産に比べて割高であることを示し、慎重な投資判断が求められることもあります。

例えば、PBRが0.8倍の企業XとPBRが1.2倍の企業Yを比較すると、企業Xの株価は企業Yに比べて純資産に対して20%割安であることがわかります。これは、企業Xの実質的な価値が投資家にとって魅力的であることを示唆しています。

PERとPBRの違いと使い分け

PERとPBRは、株式市場における企業の評価を示す指標として共通して使用されますが、それぞれ異なる側面を反映しています。PERは企業の収益性や成長性を評価する指標としてよく知られています。高いPERの企業は、市場が将来の成長に期待しているとされ、低いPERの企業は割安と見なされることがあります。

一方、PBRは企業の資産の価値を評価する指標であり、実態に基づいた評価が行われます。PBRが1を下回る場合は、企業の実質的な価値が株価に対して高いと解釈され、割安と見なされることがあります。

これらの指標は単独では意味が限定されることがありますので、他の指標や企業の業績、競合他社との比較、経済状況などを総合的に判断することが重要です。例えば、成長著しいテクノロジー企業は高いPERを持つことが一般的ですが、伝統的な産業の企業は一般に低いPERを持つ傾向があります。

また、PBRは特に価値投資家にとって重要な指標であり、株価が企業の資産に見合った価値があるかを判断するのに役立ちます。しかし、企業の資産が実際の市場価格と乖離している場合もあるため、他の要素とのバラン

スを取る必要があります。

例:PERとPBRの実際の活用

以下にいくつかの企業のPERとPBRの例を挙げてみましょう。

例1: 企業A

  • 株価: $100

  • 1株あたりの収益: $5

  • 1株あたりの純資産: $50

PER = $100 ÷ $5 = 20倍
PBR = $100 ÷ $50 = 2倍

この例では、企業AのPERは20倍、PBRは2倍となっています。つまり、1株あたりの収益に対して高い価格を支払っている一方で、1株あたりの純資産に対しては割安な状況となっています。

例2: 企業B

  • 株価: $50

  • 1株あたりの収益: $4

  • 1株あたりの純資産: $60

PER = $50 ÷ $4 = 12.5倍
PBR = $50 ÷ $60 ≈ 0.83倍

企業Bの例では、PERは12.5倍、PBRは0.83倍となっています。これは、1株あたりの収益に対して割安な価格で株が取引されていることを示しています。また、PBRが1を下回ることから、株価が企業の純資産に対して割安であると評価される可能性があります。

これらの例からわかるように、PERとPBRは企業の評価を総合的に判断する際の重要な参考指標となります。投資家はこれらの指標を活用しながら、企業の成長性や実態に基づいた判断を行い、リスクとリターンをバランスさせた投資を行うことが求められます。ただし、株式投資は市場変動や企業の業績の変化によりリスクが伴いますので、慎重な分析と情報収集が欠かせません。

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