丸い義母と息子の話

義母といっても離婚しているので戸籍上は義母ではないが、今でも「お母さん。」と呼ぶ。

離婚当初は憎くて仕方なかったが、８年の月日が流れたことや子供の成長であの時の感情などどうでもよくなった。

息子が「おばあちゃんに会いたい。」と言い出したことにより８年ぶりの再会、そして交流が始まった。

義母は体型も性格も丸い。

月１回泊まりに行く義実家で息子は、たらふく食べさせられる。

家にいれば、「こーちゃん、りんご食べるね？」と問いかける。
「うん、食べる」と息子。

買い物に行けば「こーちゃん、刺身食べるね？」と問いかける。
息子が「うーん。いらないかな。」と言うと
「じゃ、持って帰るね？腐るかな？」「あっ、唐揚げ食べるね？」と言う。
そして、大量のお菓子を持たせてくれる。

道の駅に行けば「万十食べるよね？万十好き？買ってくるね。」
私の返答を待たずに万十屋さんの列に並ぶ。
万十を買ってきた義母は「だから太るのよねー。」と笑う。

食べれるって幸せだと思う。
性格は体型に出ると最近になって私は思う。

丸い義母を見ていると幸せだと感じる。