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月9ドラマ「真夏のシンデレラ」はなぜウケているのか

なにかと視聴者からツッコまれている月9ドラマ「真夏のシンデレラ」(フジテレビ系)。視聴率を見るからに、実際に厳しい戦いを強いられているようですが、見方を変えれば成功ととらえることもできます。

視聴率ではなくTVerを見て

「真夏のシンデレラ」は歴代の月9の中でワースト視聴率を更新することはほぼ確実なスタートを切っています。しかし、TVerの普及などもあって、視聴率に関しては過去と比べて下がってしまうのは仕方ないんです。
そんな中、民放テレビ局では、視聴率ではなく、TVerの視聴回数やお気に入り登録者数を成功の是非の判断にしようという動きがあります。

そして「真夏のシンデレラ」、TVerのお気に入り登録者数が今期トップクラスなんです。

現在、視聴率に関しては高齢者向けのコンテンツが強い傾向にあり、「相棒」「科捜研の女」「特捜9」などは今だに安定的に二桁視聴率をとっています。
しかし本当の意味で世間で話題になったのは、最近だと「silent」や「ブラッシュアップライフ」ですよね。
この2作に共通していることは、視聴率は少し低めだけと、TVerの視聴回数やお気に入り登録者数が凄いということ。
つまり、「真夏のシンデレラ」は「silent」や「ブラッシュアップライフ」系のドラマなのです。

じゃあ「真夏のシンデレラ」は何か受けているのか。

「真夏のシンデレラ」を批判する人の多くは、「ベタだ」「古臭い」と言います。
しかし「真夏のシンデレラ」はどうも、若い人にかなりウケているようです。つまり、その「ベタ」や「古臭さ」が好評なんですね。
そして、そもそも「ベタ」や「古臭さ」とは、多くの作品を見てきた人が感じるものであって、初めての人には何も関係ない。
「真夏のシンデレラ」は鼻から視聴者ターゲットを、ドラマ玄人ではなく、ドラマ素人に置いているのです。
だから、ドラマ玄人の言うあーだこーだは、いわば、高齢者が原宿について「老人が楽しめる場所が少ない! どうにかしろ!」と言っているようなものなのです。

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