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【インタビュー】60代主婦の辛かったコロナ後遺症からの復活

コロナ感染後に回復せずに症状が続く「後遺症」について、
いまや、コロナだけではなく後遺症に悩む人が増えているといわれています。
厚生労働省による、新型コロナウイルス感染症の後遺症の記述では「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)にかかった後、ほとんどの方は時間経過とともに症状が改善します。いまだ不明な点が多いですが、一部の方で長引く症状(罹患後症状,いわゆる後遺症)があることがわかってきました」とあります。
 
※引用:厚生労働省新型コロナウイルス感染症の罹患後症状(いわゆる後遺症)について|厚生労働省 (mhlw.go.jp)
 
今回取材した女性は、倦怠感、記憶障害、抗うつ、脱毛など症状があるといいます。
自宅療養期間が終わっても症状が回復せず後遺症に苦しんだ主婦のTさんにお話しをお伺いしました。
(今回、写真はイメージです)


▲写真はイメージを表したものです


■コロナ回復後の後遺症で悩んだこと


「1歳の孫がコロナに感染して移りました。自宅休養後、感染する前の健康な体に戻らない毎日が続きました。
鼻水、咳、頭痛、動機、蕁麻疹、味覚障害、その中でも一番辛かったことは『メンタルの不調』です。
体力が戻らないので家事ができない状態が続いたことで、自分に自信がなくなり落ち込んでいく毎日でした。
大好きなお寿司が味覚障害で食べたくないと思ったことも辛かったですね」
 
コロナ感染後に後遺症で生活がガラッと変わってしまった主婦のTさん。
動機で不眠症、日中は体がだるく起きれない状態が続き、体だけではなく気持ちが落ち込んでしまいました。
皮膚は魚のウロコのようにボロボロになり、ショックが大きかったとのことです。

▲写真はイメージを表したものです


■日常を取り戻すために気を付けたこと 


Tさんは、絶対に今までの日常を取り戻したいと思い、努力したことがあったといいます。
「なんとしてでも日常を取り戻したかったので、まずは体力をつけるために散歩を始めました。早寝早起きを心がけ日光浴をする、を繰り返す毎日でしたが、徐々に体力が戻り、心も軽くなっていきました。
家族の支え、励ましがあったこともありがたかったです」
メンタルが落ち込み不安な毎日を過ごしていたが、家族のサポートがあったことで気持ちに余裕ができたとのことです。そのおかげで、体力づくりを始めることができました。
 
 
■後遺症が治ったと気がついたキッカケ
そんなTさんが「後遺症が快方に向かっている」と感じたのは、意外なことだったといいます。
「後遺症が発症してから5カ月が経ったとき、食べれなかったお寿司が食べたいという気持ちになりました。
一口食べて『お寿司がおいしい』と思えたことで、後遺症が治ったことに気づくことができました。
苦しかった時期は感染前の元気な自分に戻れないのではないかと不安でしたが、ようやく安心することができて嬉しかったです」
 
味覚障害で大好物のお寿司が食べれなくなったTさんですが、ある日当然お寿司が食べたいという衝動に駆られたそうです。味が分かったことで、ようやく本来の自分を取り戻すことができホッとできました。

▲写真はイメージを表したものです

■回復した今の思い 


新型コロナウイルス感染症の後遺症の悩んだTさんに、回復した今の想いを尋ねてみました。
 
「後遺症に悩み落ち込んでいた私を支えてくれた家族に感謝しています。当たり前のことですが、通常に生活を送ることの大切さを改めて実感ました。
これからの生活で、なるべく人ごみは避けたいと思いますね。コロナはもちろんですが、後遺症にはコリゴリです」
 
Tさんの後遺症は5カ月でほぼ完治したとのことですが、人によって症状はさまざまです。
例)後遺症の症状がなかなか改善しない場合は、かかりつけ医等や地域の医療機関に相談することが良いと思います。
Tさんの何気ない日常が壊れてしまう後遺症との戦いを語っていただきました。

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