Vol.88 書籍紹介⑤『若手育成の教科書』

Vol.78の最後にチラッと言及した『若手育成の教科書』ですが、こちらはサイバーエージェントの常務執行役員・CHO(Chief Human-capital Officer)である曽山哲人さんの著書です。

曽山さんは、本書が発売されたタイミングでグロービスのイベントに登壇されたことがあり、その際も画面越しにお人柄が滲み出るようなセミナーで、大変ヤル気を喚起された記憶が鮮明です。

曽山さんは元々営業マネージャーであったのに、藤田社長の抜擢により人事本部長へ就任された経歴をお持ちです。以下の記事も大変参考になりますので、貼り付けておきます。

こちらの本は、副題が『サイバーエージェント式人が育つ「抜擢メソッド」』であり、抜擢により若手を成長させよう!がメインの内容です。

本の最初の方には以下のような記述があり、抜擢の意味合いとして、「若手が自らその仕事を引き受け、自発的にやること」に意義がある、と書かれています。

・今、若手に必要なものは。やる気でも経験でもなく、自信なのです
・私は「 若手が自ら自信を手にすること」が若手育成のゴール だと考えます
・「言わせて、やらせる。」は、言い換えると宣言→承認 であり、これこそが、若手が育つ基本ルール なのです
・期待をかけて、言わせて、やらせる。これが正しい「抜擢」なのです

いわば上司はお膳立てのプロでなければならない、というイメージです。

この本が良いと思うのは、この「期待をかけて、言わせて、やらせる」というプロセスが、極めて具体的・実践的に書かれている点です。

従い、読んだその直後から使えるアイデアも多く、実際に自分も組織内で「抜擢」について活用しています。

ただ1つ注意が必要なのは、本書を実践するに際して、「〇〇課長、一体どうしたんですか…?」的な悪い意味のサプライズ感を部下が持った場合は、却って逆効果になりかねない点です。

日頃から、部下に対してプラスマイナス問わずフィードバックする時間を設けていたり、言いたいことが言い合える環境が出来ているか(礼節なしで良いという意味ではないです、念のため笑)、を自問自答した上で、そこがOKなら確実に戦力になってくれる本だと思いました。

自分は毎週月曜に15分ずつ、4名の部下と1on1を行い、仕事・自己啓発それぞれにつき、クイックに先週の振り返り+今週の目標を話す時間を設けています。

もちろん、「オマエが言うな」と思われたらお終いですので、そう言われないだけの努力を自分もしているという自負の元で行っています。

クイックにやるとダラダラしませんので、15分はかなり良い時間設定だと思います。

ということで、本日は子供を保育園に送り届けてこれから出社ですが、充実した1on1にして参ります!

本日も最幸の1日にしましょう♪

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