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『バレエシューズの歴史』~美の土台~リテラ探求学習研究レポート

新小6Hさんは、5歳の頃からバレエを習い始めました。

小さい頃の目標は、上手に踊れるようになってバレエシューズを履くこと。

小5で念願のバレエシューズを履けるようになった時の喜びは格別だったそうです。

今回は、あこがれだったバレエシューズの歴史について学びました。

この研究をしたのは新小学6年生のH・Hさんです。



■プレゼンテーション動画

■リテラの先生からのコメント

バレエの写真を見るたびに、トウシューズがとても痛そうだなと感じていました。
たくさんのつらい練習を乗り越えて、あの優雅な踊りができるのですね。
トウシューズをはくという目標を達成し、次の目標に向かっていくHさんを、これからも応援しています。


■テキスト資料

私がバレエを始めたのは、5歳の時でした。
友達に誘われて、教室に行きました。
最初は、とても緊張しました。
けれど、友達と一緒に練習していたので、楽しかったです。
最初の目標は、トウシューズをはいて踊ることでした。
トウシューズは、上手になった人が履ける、特別なものでした。
どうしてもトウシューズが履きたくて、たくさん練習しました。
ついに、5年生から履けるようになりました。
私がはき始めたトウシューズについて、よりくわしくなりたかったので、今回、研究をすることにしました。


初めてトウシューズをはいたときは、これまでのうすくてペラペラなバレエシューズに比べて、重く感じました。
トウシューズの底にあるいたが硬く、指の関節のところがうまくまがらなくて、とても歩きづらく感じました。
立ってみると、爪と足がつながっているところに体の重さが載っているような感覚で、とても痛かったです。
練習をするうちに、どこに体重をかけたら痛くないかなど、コツが分かってきました。
今は、最初の頃よりも楽に履けるようになりました。
トウシューズを履くと、背が高くなって、別の世界に入り込んだように感じます。


皆さんは、トウシューズがいつできたと思いますか。
昔まだトウシューズのなかった時代、マリー・カマルゴというダンサーが、足さばきや得意のジャンプを見せられるように、ヒールのないフラットな靴を履くようになりました。


1795年、ダンサーがワイヤーで吊り上げられ、つま先で踊ったことによって、観客が沸きました。


そして、つま先立ちで踊るためにトウシューズがつくられました。
トウシューズで初めて踊ったのがジュヌヴィエーヴ・ゴスランです。
1823年にトウシューズで立ち、足さばきを観客の前で初めて披露したといわれています。


その後、トウシューズを活かした振付が主流になっていきました。
トウシューズで歴史的になった人物はたくさんいます。
たとえば、私が好きなアンナ・パヴロワもその一人です。


これは、『瀕死の白鳥』という作品を踊るアンナ・パヴロワです。


細く足が動いているのですが、これを行うには相当の練習が必要です。
これから、トウシューズの作り方をご紹介します。
まず、さいだんきに、10枚重ねた生地を置き、その上に「抜き型」と呼ばれる型を並べ、上からプレスすることで型を抜きます。
抜いたパーツを組み合わせ、ミシンを使って、立体的に縫っていきます。



靴の底のアウトソールに、ロゴを刻印します。
トウシューズの種類によって、さまざまなタイプのロゴがあります。
糊を塗ったかたいくつ底を、機械でしっかりプレスして、はがれないようにはりつけます。


7枚の麻布に糊を塗り、少しずつしならせながら重ねていきます。
これがボックスの中心になります。
ボックスとは、トウシューズのつま先にあるかたい部分です。


余分な部分をカットし、くるくると丸めながらひっくり返し、木型をはめ込みます。
かかとまでぴったりとはめ込むには、かなりの力が必要です。
プラットフォームと呼ばれる、つま先のまわりの部分を金づちでたたいて、平たくなるように整えていきます。
少し乾かし、よくくっついたら、種類に応じたシャンクを入れます。
シャンクとは、中敷きのことです。


再び、木型をはめ込みます。
シャンクが入った分、さらにきつくなるので、はめ込むのが大変です。
再びプラットフォームを金づちでたたいて、平らにします。


木型をつけたまま、乾燥室に入れて乾燥を始めます。
乾燥が終わったら、中敷きをはってから、リボンを縫い付けます。
最後に、基準を満たしているか、一足ずつ測りながら、けんぴんしていきます。
問題がなければ、リボンをきれいに整えて箱入れし、種類ごとのシールをはって、完成です。


私は、バレエシューズを、一つ一つ、使う人に合わせて手作りすることもあると知って、驚きました。
希望に合わせて作るのは、簡単なことではないので、これからは、トウシューズを大切に使いたいと思いました。
私は、トウシューズをはくという目標を、達成することができました。
これからも、トウシューズをはき、新しい目標に向かって、一生懸命に頑張りたいと思います。
これで発表を終わります。
聞いてくださって、ありがとうございました。

■研究の振り返り

◇これはどのような作品ですか?
トウシューズの作り方や、歴史を研究した作品です。

◇どうしてこの作品をつくりたかったのですか?
私は、バレエで2023年からトウシューズを履き始めたので自分が履いているものについてもっと詳しくなりたかったから。

作品づくりで楽しかったことは何ですか?
歴史や、作り方を調べている時。

作品づくりで難しかったことは何ですか?
長い歴史や、作り方を短くして伝える事。

作品作りを通して学んだことは何ですか?
文を短く伝えやすくすること。

◇次に活かしたいことや、気をつけたいことはありますか?
気をつけたいことは、もっと自信を持ってしゃべること。

◇来年、研究したいことはありますか?
アクロバットの秘密

この作品を読んでくれた人に一言
興味を持ってくれてとてもうれしかった。

この記事を書いた生徒さん

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