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『モテるためには?』~好くこと、好かれること~リテラ探究学習研究レポート

H・Kさんは、「どうして人を好きになるのだろう」、「どうしたら人に好きになってもらえるのだろう」という思いについて深く考えるために研究テーマに選びました。アンケートを取り、「対人魅力」に関する心理学と重ね合わせながら、多くの人から好かれることと、一人の人に好きになってもらうことの違いについて気がつくことができました。

この研究をしたのは、新小学6年生のH・Kさんです。


■プレゼンテーション動画


■リテラの先生からのコメント

多くの人からモテることと、大切な人に好きになってもらうことの違いについて、素晴らしい気づきでしたね、これからも、人を大切に思い、そして人から大切に思ってもらえるように、身近な人と向き合っていきたいですね。先生も、そうできるようにがんばります。

■テキスト資料

私のクラスには、モテる女子がいます。
その子は、背が高く、顔も整っています。
3年生の頃、私のクラスに転校してきて、みんなの注目を浴びていました。
私はその子のことを かわいいなと思っていました。
そこで私は人を好きになる時に、何で判断するのか疑問に思いました。
だからモテるということについて研究しようと思いました。


私は、『社会・集団・家族心理学』と『ステキになりたい』という本と、


アンケートを参考にして研究を進めていきました。
アンケートに答えてくださった皆様、ご協力いただきありがとうございました。


7歳以上の方々を対象として、アンケートを取りました。
50件の回答をいただきました。


「あなたは、モテたいと思ったことはありますか」という質問では、モテたいと思ったことがある人は、73%、思ったことがない人が26%でした。
多くの人が、モテたいと思った事があるとわかりました。
私は、モテたいと思わない人が多いという予想でしたが、「ある」と答えた人が多かったので意外でした。


「モテる人はどんな人だと思いますか?」という質問で最も多かったのは、「顔が可愛い、カッコイイ」でした。
た。
2位は「清潔感がある人、身だしなみがきちんとしている人」です。
3位は「癒してくれる人、優しい人」でした。
私は、「リーダーシップがある人」と「顔が可愛い、カッコイイ」や「明るくはきはきした人」がトップスリーだと思っていました。
だから、皆さんと「モテる人」の感覚が少し違うということが分かりました。


「努力をすればモテると思いますか」という質問では、「そう思う」と答えた人が66%で、「そう思わない」と「わからない」と答えた人はどちらも20%以下でした。
私の予想はこれだけ当たっていたので逆にびっくりしました。


「モテるために努力をしたことはありますか?」という質問では、「ある」が66%で、「ない」が33%でした。
前のスライドと比べてみると、「努力すればモテると思う」人は、実際に努力をしているのかもしれません。


「努力をした結果、モテましたか?」という質問では、「モテた」と回答した人が44%、「モテなかった」と回答した人が22%でした。
整理してみると、モテるために努力をした人のうちの3分の2の人が成功して、3分の1の人が失敗すると考えられます。


最後の「好きな人と両想いになるためにはどうすればいいと思いますか?」という質問では、たくさんのアドバイスをいただきました。
私は皆さんのアドバイスを6つのグループに分けました。
そして、『社会・集団・家族心理学』で学んだことと重ねて考えました。


1つ目は、好意を伝えるグループです。
「人は好意をいだいてくれる人を好きになるので、好き!と伝えてしまうこと」というものなどがありました。
心理学では、これは、「好意の返報性」★に分類できると思いました。
返報性とは、もらったら、お返ししたい気持ちになるという効果のことです。


2つ目は、自分を磨くグループで「自分の得意なことに磨きをかける。」などがありました。
これは、心理学では、外見的魅力★に分類できると思いました。
外見的魅力とは、見た目がいい人は魅力を感じられやすい傾向があることです。


3つ目は、自分のことを知ってもらうグループで「相手に自分を知ってもらうようにアピールする。」という回答などがありました。
これは、熟知性に分類されると思います。
その人のことを知っているほど、仲が良くなるということです。


4つ目は、相手のことを知るグループで「相手を理解する」などの回答がありました。
こちらも★熟知性に分類されます。


5つ目は会う機会を増やすグループで「積極的に話しかける」や「いっぱい話す」などの回答がありました。
これは★近接性に分類されます。
近接性とは、よく顔を合わせるほど、好意が増すということです。


6つ目のその他のグループでは、「相手のことを思いやる」や「相手の好きなところを褒めて様子を見る」というものがありました。
これらは、返報性、外見的魅力、熟知性、近接性のどれにもあてはまりません。


この研究を通して分かったことは、多くの人にモテるということと、一人の人に好きになってもらうこととはちがうということです。
モテるためには、かっこよさや、かわいさや清潔感、優しさが大事でした。
一人の人に好きになってもらうのは、その人のどこかを素敵だと思い、異性として好きになることです。
そのためには、相手のことを知り、相手の好みに合わせる事や、自分のことも知ってもらうこと、さらに、「好き」という自分の気持ちを相手に伝えることが大事だということが分かりました。 
これで発表を終わります。
聴いて下さってありがとうございました。

■参考文献

・大山泰宏・佐々木玲仁(2021).『感情・人格心理学』.放送大学教育振興会
竹村 和久 (著, 編集), 野島 一彦 (監修), 繁桝 算男 (監修)(2018)『社会・集団・家族心理学』遠見書房
旺文社 (編集), オオノマサフミ (イラスト)(2015)『ステキになりたい』旺文社

■研究の振り返り

◇これはどのような作品ですか?
モテることと一人の人に好きになってもらうことが違うということがわかるような作品です。

◇どうしてこの作品をつくりたかったのですか?
自分は、一人一人のモテル感覚が違うのか同じなのかが疑問に思ったから。

作品づくりで楽しかったことは何ですか?
アンケートで50件近くの回答があったので分析が大変でしたが楽しかったです。

作品づくりで難しかったことは何ですか?
「社会・集団・家族心理学」という本で学んだことを重ねて考えたことが難しかったです。

作品作りを通して学んだことは何ですか?
モテることと一人の人に好きになってもらうことは違うということが学べた。

◇次に活かしたいことや、気をつけたいことはありますか?
噛まないようにもっと、練習をして本番に臨みたいです。

◇来年、研究したいことはありますか?
・小説家について
・ハーブとお花の違い
・十三夜について

この作品を読んでくれた人に一言
私の作品を見てくださって誠にありがとうございます。「モテルためには???」というタイトル興味深い内容ですよね。研究を通して分かったことがたくさんあったのでこのテーマにして良かったなと思います。次の研究も一生懸命頑張りますのでまた、私の作品を見てくれると光栄です。


この記事を書いた生徒さん

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