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『トリッキング』~あたらしいスポーツ~リテラ探求学習研究レポート

小6の夏に、トリッキングという新しいスポーツと出会ったA君は、この一年間、毎日のように練習に打ち込んできました。

トリッキングの魅力を、この一年の成長とともにご紹介します。

この研究をしたのは、新中学1年生のA・K君です。



■リテラの先生からのコメント

Aくんのトリッキングがどんどん上達していく様子をみることができて感動しました。難しい技に挑戦するために、基礎を見直すという気づき、とても大切ですね。
トリッキングを通して得たものは、Aくんの一生の宝物になると思います。
これからも、仲間たちと一緒に技を極めていってください。

■テキスト資料

小学5年生の5月のある日、友だちと芝生で遊んでいるときに、ハンドスプリングという技を見せてもらいました。
僕もやってみたら、意外とできて、褒められてとても嬉しかったので、もっと難しい技もやってみたいと思い、バク転に挑戦してみることにしました。
そしてバク転教室に通い始め、練習をしていたのですが、週に一回、40分ぐらいしか練習していなかったため、全くバク転を習得することができませんでした。
そのため、家でもふとんの上で練習を始めました。
すると1か月で、初めてバク転をしたあとに立つことができました。
その後、バク宙などにも挑んでいき、できる技も増えましたが、それだけでは満足できませんでした。


後ろ向きの宙返りであるバク宙のひねりにも挑みましたが、独学でやっていたので、半ひねりが限界でした。
しかし、バタフライツイストという技に出会い、そこから僕はひねりという感覚が身に付いてきました。
これが、バタフライツイストです。‽


バタフライツイストを練習していく中で、この技はトリッキングというスポーツの技であることが分かりました。
これが、ぼくのトリッキングとの出会いです。
そして6年生の5月に、トリッキングをはじめました。
最初は、全く技が成功せず、自分には才能がない、もうやめようとも思っていましたが、去年の8月から、今までの努力が実って、中学生や高校生でもできない技もできるようになり、トリッキングが楽しくなってきました。


さて、トリッキングとは、武術をベースに、アクロバットや体操の動きを取り入れた新しいエクストリームスポーツです。
エクストリームとは「危険」や「過激」という要素があるスポーツを指す言葉です。
もともとはマーシャルアーツというスポーツが元になっているのですが、そこに楽曲などをつけて、アクロバットの側面を強調していくことで、このスポーツはエクストリームマーシャルアーツと呼ばれるようになりました。
そしてyoutubeなどの登場により、この文化が、全世界に広がり、近年では「トリッキング」として注目されるようになってきました。


はじめは週に3回くらい、公園で練習をしました。
これは、カートフルツイストという技です。
このときはまだ着地できていませんが、この技を芝生で回せたという喜びが、トリッキングのモチベーションになりました。



練習を重ねて、この技が上達していきました。


もっと難しい技にも挑戦していきました。
これはカートフルダブルフルツイストという技です。
先程のカートフルツイストに、更に一回ひねりをプラスした技です。
まだ立てていませんが、初めて芝生で回せたという喜びが気持ち良かったです。


インスタグラムなどで知り合った人と練習したりする機会が増えていきました。
これは先程の技を安定させるために練習している様子です。


やわらかいマットの上だと着地しにくくなってしまうので、かためのマットの上でも練習するようにしていきました。
失敗したときの痛みなどにも負けないよう、メンタルも強くしていきました。


もちろん失敗もしますが、トリッキングをしている人たちは、失敗はみんなで笑い飛ばす文化があり、失敗は面白いというイメージを持っていて、とても明るいです。


痛い失敗にも負けずにどんどん練習しました。
そして、柔道の床でカートダブルフルツイストに成功しました。


さらにこれは、2.25ひねりです。
2回ひねりに4分の1回転を加えた技です。


またスイングスルーというトリッキングの動きがあり、それも最近練習を始めました。
スイングスルーとは、着地の時、後から来る足を着地させずに、その足をスイングさせて、次の技につなげるというものです。
僕は今のところ、スイングスルーで技を3連発できます。
また片足で2回ひねりをつなげる技にも挑戦中です。


そして今は、3回ひねりに挑戦しています。


先日、ぼくは、キヨシロー先生という、トリッキング界でとても有名な方の個人レッスンを受けてきました。
キヨシロー先生とは、tiktokやyoutubeなどでトリッキングの面白さなどを発信しているトリッカーの方です。
全日本トリッキング大会にも出場経験があり、テレビやCMまたミュージックビデオなどにも出演しています。


レッスンのおかげで、540というけり技がとてもうまくなりました。
先生は、しっかり手で引き上げることと、足を浮いたのを確認してからけることを意識するようにアドバイスしてくださいました。
昔は、こんなに足を高くしっかり伸ばせていませんでしたが、レッスンを受けたことにより、伸びるようになってきました。


とてもたくさんの事を学びましたが、やはりカートトリプルが上手くなって着地があと少しで完成というというところまで上達したことが、とても嬉しかったです。
カートトリプルとは、側転から勢いをつけて宙がえりをし、そこから三回ひねって着地する技です。
ちなみに、体操とはひねり方が違いますが、体操で3回ひねりができたらすごい選手です。


これもカートトリプルです。


今回キヨシロー先生に習って、気づいた事があります。
それは、基礎を見直すことも大事ということでした。
そして、今まではまったくクオリティが出なかったけり技が、とてもうまくなりました。
また先生に会いに行くので、次回はコークスクリュー系の技を教えてもらいたいと思っています。

トリッキングを通して、メンタルの強さ、身体のコントロール、筋力がついたことなどさまざまな成長がありました。
インスタグラムで、人とのつながりも得ることができました。
トリッキングは、技を決める楽しさがあり、たくさんの人と友だちになれる、とても素晴らしいスポーツです。
また、高校生や、中学生の方でもチャンスがあるスポーツです。
日本には、高校生から始めて、日本一位や世界一位になっている人がいます。
皆さんも、是非興味があったら始めてみてください。
これで、僕の発表を終わります。
聞いてくださって、ありがとうございました。

■研究の振り返り

◇これはどのような作品ですか?
トリッキングという現代的でアクロバットとカポエラとテコンドーを合わせたようなスポーツを紹介していきます。

◇どうしてこの作品をつくりたかったのですか?
自分もトリッキングをやってて、皆さんにも楽しさを伝えていけたらいいなと思っているからです。

作品づくりで楽しかったことは何ですか?
トリッキングの歴史を見て驚きました。

作品作りを通して学んだことは何ですか?
トリッキングの歴史を知ることができました。

この作品を読んでくれた人に一言
読んでいただき、ありがとうございます。
また是非この機会にトリッキングをはじめてみてください。

この記事を書いた生徒さん

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