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【感想】何回も人生をやり直すドラマ「ブラッシュアップライフ」

過去に戻ってやり直すストーリー、いわゆるタイムリープ的な作品は数多く存在しますが、
死ぬ度に赤ちゃんからやり直す作品はあまり無いように思います。

その点で「ブラッシュアップライフ」は面白かったです。ただ、最初の方はあまり惹かれなかったりして時間はかかってしまいました。

「ブラッシュアップライフ」を見て感じたことと、徳を積むということについて書こうと思います。

あらすじ

主人公は地元の市役所に勤める公務員で、家族も仲のいい友人も居て、特に何か特別なことが起こるわけでもなく過ごしていました。

ある日、突然車に轢かれて死んでしまった主人公は、死後の世界のような真っ白な空間で、来世に生まれ変わるか、それとも今世をやり直すかの選択肢があることを知ります。

人生で積んだ徳の量によって、来世で生まれ変わる生物が決まるというシステムらしく、主人公の生まれ変わり先はアリクイ。人間に生まれ変わるために、徳を積む人生2週目を始めて、、
というようなストーリーです。

徳を積むとは何なのか

僕がこの物語を見ていてまず思ったことは、

徳を積むってなんだろう?

ということでした。徳を積めば人間になれるというのは分かったけど、何がどれだけの徳なのかを一体誰が決めるのかが疑問に残りました。

仮に本当に今世のやり直しがあったとして、徳を積んだ量によって来世が決まるとしたら、それを管理するのは、神様?、なのでしょうか。

それとも、シミュレーション仮説のような、僕たちが世界と呼んでいるものを作った存在がいるのでしょうか。

どっちにしても、来世で人間に生まれ変わるため、という目的の元では、徳を積む観点や基準が分かりづらくて、中々苦労しそうだなぁと客観してしまい、主人公の視点にあまり入り込めなかったです。

夏休みがやり直せると聞いたら
絶対宿題やらない

人生がやり直せることを知ってしまったら、今の人生を悔いなく最大限やり切る感情が出にくいなと思うのですが、どうでしょうか。

夏休みも同じようなもので、あれは限られた期間だからこそ、やるべき事をやりながら(宿題など)最大限楽しみたいし、悔いを残したくないという感情が出てくるように思います。
やり直せるとしたら、100%僕は宿題をやらないし、何かに挑戦することなさそうだと思いました。

人生には価値があると思っていたいものです。
その価値とは「有限さ」や「希少さ」によって成り立っているように思うので、

「ブラッシュアップライフ」の中で、やり直しの選択肢を提供するのは、逆に人間にとってかなりの試練なのではないかと思います。

二週目のある人生、今世で終わりの人生、
皆さんはどちらがいいでしょうか?

以上、ドラマ「ブラッシュアップライフ」を見ての感想でした。
ありがとうございました!

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