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父母

毎年10月末になると、両親と年末年始の過ごし方についての話題になる。

「今年はどうするの?」
その言葉の向こう側には、帰ってこないの?がすべて。

今年は、6月、9月に京都実家に帰省したこともあり、お正月に田舎に帰る選択肢はそもそもなかった。

私の子どもの頃のお正月といえば、
30日にお餅つきをして、出来たてのお餅を
おばあちゃんがいい具合の大きさにちぎってくれ、それを砂糖醤油でたべる。

わちゃわちゃと寒い中、親戚が集まりみんなでお餅を丸める。

31日は、母がお節を作る中、すぐ側で父が窓ガラスを必死で磨いたり。
とにかく、新しいお年を迎える為の準備準備。

また、下着は新しい物をつけ、
なんならお洋服もそれに合わせて新しいのを下ろす。

0時になったら、近所の神社に初詣。
いえーいって感じは、一切なく、それは、もう粛々と並び参拝。

1日には、神棚前に並び、神様にご挨拶。
その日は、
いつもの朝「おはよう〜」ではなく、

「あけましておめでとうございます」
と何だかこそばゆい……感じでスタート。

午後からは、祖父母のうちにお年賀をもちご挨拶。そこで、お節やご馳走様をいただく

そんなお正月が当たり前の実家。
祖父母が他界し、父の兄が他界し、、といつものお正月が徐々に形を変え、

昔のお正月が懐かしい……そしてなんだか、そんなお正月がやっぱり楽しかったな〜となってたんじゃないかな


そんな中の……

今年はどうするの?の言葉。

たまたま、私も年末年始お休みがあったので
「私はいかへんけど、じゃあ来る?」
と言ってみた。

長年、お正月は京都でやってきた父母には、
年末年始を自宅から出るなんて……
考えられないだろう〜 とは思っていたけど。

……びっくりすることに

「いくわ!」
「飛行機とって!」

人生で初めてらしい。
京都を離れたこんなお正月
なにも準備をしないお正月

今年の10月中、今年はどうするの?って話になるのが目にみえる。

年末年始を沖縄で過ごし
「あったかいお正月やな〜」を100万回聞いて
なんだか新しい感じで2024年スタートをしました。

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