vol19. 早く帰る技術⑩法律を用いて話をする〜5時に学校を出たら人生が変わった話〜
気持ちの問題として扱わない
いじめやそれに類することが起きた時、子どもにどんな話をしていますか?
「されたら嫌な気持ちになるよね」
とか
「もうしたらだめだよ」
のような話をしていますか?
この対応では、不十分だと私は思っています。
「人権侵害」だから法律で話をする
「物を隠す」、「暴力をふるう」、「悪口をいう」
このようなことが学校で起こると「いじめ」として扱われますが、
社会で起きるとそれぞれ刑法に規定される「器物損壊罪」、「暴行罪」、「侮辱罪」に該当し、処罰される可能性もあります。
子どもたちには、毅然とその事実を伝えます。つまり、法律違反であり「大人だったら逮捕される内容であること」もあわせて伝えます。
子どもだから、子どもだからこそ
「子ども相手にそこまで」とか「そんなに言うなんて優しくない」と考える人もいるかも知れませんが、私はそうは思いません。
自分の子ども、もしくは自分の大事な人がいじめをされていても「子ども相手にそこまで言わなくても」とか「まだ理解できないから仕方ないよね」と言えますか?私は言えません。むしろ、子どものほうが残酷で無慈悲なことはよくあります。
昨日までは、しても大して何も言われなかったことが、ある日を境にして「逮捕案件」になってしまう。このことについて、事前に何も言ってないほうが、よっぽど優しくないのではないでしょうか。
誰もが安全に安心に過ごし、自分のしたいことが十分にできるように憲法や条例などは存在しているのだと思います。
だからこそ「法律」を用いて話をします。「あなた」を守り、「相手」を守る法律です。
法治国家であることを小さいときから学ぼう
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