vol18. 早く帰る技術⑨絶対に許せないことを学級びらきで伝える〜5時に学校を出たら人生が変わった話〜
指導することを探そうとするといくらでも見つかります。挨拶の仕方、ノートの出し方、返事の仕方、廊下の歩き方、宿題の提出忘れなどなど。その全てを同じ温度で指導していると子どもは窮屈で仕方ありません。なので、4月当初に子どもたちに「絶対に許さないこと」を伝えます。私が伝えていたのは次のようなことです。
本人の努力によってどうにもならないことをばかにすること
勉強が苦手
背が低い(高い)
走るのが遅い
障害がある
生い立ち
家庭状況
以上のようなことが本人の努力によってどうにもならないことの1例です。こられのことって本人が頑張ってもどうにもしがたいことだと思うんです。(努力できることはあったとしても。)
「本人の努力によってどうにもならないことをばかにすること」がクラスで横行していたらどうでしょうか。毎日がトラブルまみれ。休み時間に子どもの話を聞き、放課後には家庭訪問をし、管理職に報告し、1日を終えることになります。これでは早く帰るどころか明日の授業の準備もままなりません。負のループです。
「絶対に許せないことを宣言」し、そのような事象が起きなかったとして、それを子どもの成長・教育と呼べるのか疑問に思う部分もあります。それでも私はその事象を起こさせたくありません。それは、言われた方の気持ちを考えるからです。
障害があることをバカにされたり、気にしている音痴のことをみんなの前で言われたり、家が古いことを言われたり。被害者側の保護者や子どもに「言ったのは子どもですから」なんて言えますか。私はとうてい言えません。言ったのが大人であれ、子どもであれ、被害者側のダメージは、はかりしれません。
なので釘をさすために、絶対に許せないことを学級びらきで伝えます。全員の安心のために。
学級開きでどのようなことを伝えていますか?
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