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ベンジーと共にある

社会人になった頃を思い出すと、しんどかった思い出ばかり
私の場合、ずっと育った場所を離れ、いきなり遠方の地方に赴任しました。

友達なし
お金なし
暇もなし

仕事は超忙しいし、上司の訳のわからん指示(それって会社のため?顧客の為?→それって、あんたの為やん!人のエゴの為に頑張るって空しいね)に振り回される日々...
休みも少なく、深夜までお仕事で日々疲労困憊
どんどん自分を見失って、正に社会の荒波に飲まれていくー
みたいな感じでしたね。

“あーもう辞めて実家に帰ってしまおう”と何度思ったことか。

そんな過酷な状況下、久しぶりに地元に帰った折りに、高校の時に組んでいたバンド仲間に勧められて聴いたのが、“ブランキー・ジェット・シティ”というバンド。
“相変わらず洋楽ばっか聴いてるみたいやけど、このバンドは日本人離れしてるでー、騙されたと思って聴いてみーや”としつこく宣うドラムを担当していたK君の熱量に押されて
“どれどれ、そんなに言うなら聴いてみたろかー”と上から目線の私。

第一印象は“確かにカッコいいけど、何か不思議なバンドやなぁ”
特に激しいサウンドに対してアンマッチに思える、ボーカリストの少年のような独特な声質。
音楽的にはパンク、ロカビリー、ニューウェイブ、あと少しフォークの香りもするけど、かなり独創的な曲やなぁと...
CDジャケットの方を見ると、いかにも悪そうな三人の若者が車に乗っているモノクロの写真↓

こういうの憧れるけど無理(笑)

聴き進めていく内に、特に強く惹かれたのが、追っていくと苦しくなるような歌詞世界。
人の暗部をクローズアップ、社会の不条理を突いたような、歪んだ世界の中で葛藤し、暴走してしまう衝動を抑えつつ、純粋さを失なわないようにギリギリの状態をキープする不良少年達の物語...
そんな創造を掻き立てられました。

“こんなこと普通歌う?なんか凄いなこの人(浅井健一:通称ベンジー)”

それ以来、ブランキーのアルバムが出る度に発売日に買って、部屋で歌詞カード片手に真剣に聴くように。

当時は地方にいたことと、休みがほとんど取れなかったことが重なって
ブランキーのライブは結局1度しか見れませんでしたが、部屋とか車の中で聴いているだけでも、かなり救われた部分がありましたね。
元々パンクス的アイデンティティを持っていたのに、世間に飲み込まれそうになり、牙を抜かれたように常識人化に突き進んでいたいた私に“ちょっと待った!簡単に飲まれるな、人からどう思われようが自分らしくあれ!”と
彼らのアウトローなアティチュードも含めて、教えられたような気もしました。
それ以来、先述のバカ上司に面と向かって言いたいことを言ってやったりして。当然、逆襲もくらいましたけど(笑)

盲信はしないけどかっこ良すぎる佇まい

先日、そんなベンジーのソロライブに行ってきました。
今春に久し振りに観たAJICOのライブがかなり良くて、その際に配られたフライヤーに情報があり、すぐにチケットを申し込みました。

ライブはソールドアウト。
曲が進むにつれ、そういえば、ブランキーは一度しか観れなかったけど
解散後に彼が組んだ、SHERBETS、JUDAなんかはかなりの回数観たなと思い出したり。
AJICOのライブの時も感じたけど、観客とのコミュニケーションを観てると良い意味で丸くなったな-、昔は観客にダジャレを求めるとかはなかったよなと思ったり(笑)
でも、ハートに突き刺さるような歌や、激しくもひたすら美しいギターの音色とかは変わらず。
特にブランキーのナンバーは気持ちが上がったな-
今回のバンドメンバーも演奏が上手く、3人の息もぴったりで、凄く満足度の高い楽しいライブでした。
久々に過去の関連アルバム引っ張り出して、聴いてみようかな
沢山バンドがありすぎるけど(笑)

#ベンジー
#ブランキージェットシティ
#BLANKEYJETCITY
#浅井健一
#ライブ
#ロック


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