対人恐怖症を克服した過程〜専門学校での孤独〜

学校に入ってからもやはり人と交流はできなかった。

音楽の専門なので入学した時点でうまい人は飛び抜けてうまかった。

自分も中学の頃少しやっていたから皆んなより頭一つでているかな?と思ったが、全然そんなことはなかった。

そもそも自分って才能あるくね??とか音楽好きなんです!の集団なわけで、ある程度できる人達が来る所なんだから当たり前なのだが。

そんな中、自分は譜面も読めない人間だった。

ある日、授業で使う道具を忘れたので勇気を出して声をかけたことがあった。

自分「あ、あ、あのー、○○忘れてしまったので貸してくれませんか?」
相手「…」自分(あれ?聞こえなかったかな?)
「す、す、すみません。」
相手 顔を背ける。
明らかに聞こえる距離で話しているのにガン無視された。後々分かったがそいつは音楽レベルの低いやつにはどうやら無視するやつらしかった。

めちゃくちゃ勇気出して話したけどあんなにあからさまに無視されたのは辛かった。

まぁどの道人と会話なんて出来なかったから同じことだけどそれからというもの授業が終われば、即帰宅、もしくは授業と授業の中休みに公園のベンチで悶々とする。運が良ければ練習室に隠れるように閉じこもった。

本当に自分は影も薄かった。ドラムの先生とはマンツーマンの授業が週に2回以上はあったが、一年の半期が終わり中休みがあり後期のグループレッスンが始まった1回目に少し遅れて教室に入った時に先生から「お前誰や?」って言われた笑。

さすがに今なら笑えるが当時はキツかった。

それからというもの先生を見返してやりたいという気持ちから、そしてドラム以外趣味も友達も居ない自分はドラムの練習に打ち込みました。

…つづく

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