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ウルトラマンヴァルキリー【第24話(最終回)最後の戦い】

前回のあらすじ
再び現れた頼もしい異星人の力もあり危機的状況から抜け出すことができた隊員達。
しかし、計画は終わっていなかったのだった…


アイ「みなさん大変です!怪獣が現れました!」
マコト「何!?怪獣だと!?」
アイ「これは…異形の怪物です!モニターに出力します。」
そこに撃っていたのは、凶獣ネロが暴れ回っている姿だった!
マコト「まずい!このままでは被害が拡大してしまう!全員、これが最後の戦いだ!行くぞ!」
隊員達「了解!」
隊員達は皆バスターホークに乗る。
そこへヤエがやってくる。
マコト「恐らく、あの怪獣を倒すことは困難であろう…君はここで休んでなさい。君の活躍には感謝している」
ヤエ「隊長、私も行きます。ウルトラマンとして、隊員として!不可能を可能にする為に!
ヤエはヴァルキリーアームを腕に装着した。
シュワァー…
光は怪獣の元へと向かった。

一方の都市部
ネロが暴れ回っていた。ビルは破壊されて、道は踏み荒らされ、あらゆる命を奪うとばかりに破壊の限りを尽くした。

薫「俺は職場に向かう。三郎くんは避難するんだ!」
三郎少年は深く頷くと、先に避難していた親の元へ走っていった。
姫矢の職場は大騒ぎだ。
薫「編集長!早く逃げましょう!」
編集長は謎の筒を持って職場を離れた。
薫「これで全員ですか?」
職場仲間A「風間が今のところ帰ってきてません!」
薫「風間!?」
職場仲間B「あいつは放って置いていいんじゃないか?」
薫「馬鹿野郎!俺が探しに行く!」
そこへ編集長が呼び止める。
編集長「この剣、持っていきなさい」
それは、あの時大蛇と戦ったあの日にもらった剣だった。
薫「わかりました!いってきます!」
そう言うと薫は車を発進させた。
ネロは腕を変形させ、ギロチンで建物を引き裂こうとした!その時!
「シュワッチ!」
ウルトラマンのキックがネロの顔面にヒットする。ネロは大きく後退する。
ネロ「ウルトラマン…貴様が敵となるとは!だが、貴様など私にとっては雑魚に過ぎぬわ!」
ウルトラマンはヴァルキリーカリバーを展開し、ネロと交戦を始めた。ウルトラマンが何度も何度も攻撃しようとビクともしない。ネロは火炎放射でウルトラマンを攻撃した。大きく後退した所を左腕をクレーンアームに変えて攻撃した。ウルトラマンはクレーンアームを素早く回避して鎖を断ち切った。
それと同時にヴァルキリーカリバーが刃こぼれする。
ウルトラマンはネロに接近して肉弾戦を仕掛ける。しかし、反撃され吹き飛ばされてしまう。ウルトラマンはヴァルキリーカリバーで応戦しようとしたその時、ヴァルキリーカリバーが折れてしまった。折れた剣先はビルに深々と突き刺さった。
困惑している所を変形した鉄球で追撃される。その衝撃か、ヴァルキリーアームが壊れてしまった。そして鳴り響くカラータイマー
ネロ「ウルトラマンよ、もはやこれまでのようだな!さぁ、トドメと行こうか!」
ネロは火炎を口いっぱいに集め、解き放った!それは光線となりウルトラマンを襲った。
ウルトラマンは己の体を張って全力で受け止めようとした。
マコト「止めなければ!ミサイル発射!」
バスターホークのミサイルで阻止しようとするがビクともしない。
そうこうしている内にウルトラマンが吹き飛ばされた。ウルトラマンは今にも力尽きかけていた。
ネロがゆっくりと近づき、剣に変形した腕でトドメを刺そうとしたその時
何者かがドロップキックでネロを吹っ飛ばした。
???「助けにきましたよ!ウルトラマン!」
その正体は…

アニリータ:MAGカスタム

ケンジ「アイ!」
アニリータがウルトラマンに手を伸ばす。ウルトラマンはその手を掴み立ち上がった。
アニリータ「一緒に戦おう!」
ウルトラマンが深く頷く。
2人はネロへ突撃したのだった。

一方姫矢
薫「風間!早く避難するぞ!」
姫矢はやっと風間を見つけたのだ。
風間「今更俺に、生きる資格があるか?」
風間は姫矢に問いかける。
風間「俺、色んな罪を背負ってるんだ。人々の不幸を撮りたいからってさ…もう、俺を見殺しにしてくれ」
すると2人のいるビルが戦いの衝撃で揺れた。
姫矢は構わず風間に近づく。
風間「今更俺を助けて何になる!俺は死んで罪を償う!」
バシッ
姫矢が風間の頬を叩いた。
姫矢「死んで罪を償うんじゃない、生きて罪を償うんだ。お前が死んだら何になるんだ。」
風間はハッとする
風間「そうだよな…ごめん…」
風間の後ろのビルがウルトラマンが倒れた衝撃で壊れる。
風間「ウルトラマンは必死に戦っているのに…俺は…どうしたらいいんだ」
姫矢は剣を持ち、隣に立つ。
風間「それは、編集長が大切に…」
姫矢「ウルトラマン!これを使え!」
そう言うと姫矢はウルトラマンに向かって剣を投げた。
風間「馬鹿!あんな剣で何ができるってんだ!」
ウルトラマンは小さな剣をキャッチした。ウルトラマンがその剣を握りしめると剣はたちまち大きな大きな剣になった。
姫矢「ウルトラマン!いや、ヤエ!俺たちができるのはこれぐらいだ…あの怪獣に勝てよ!」
そう言い残すと、姫矢は風間と共に避難した。
ウルトラマンは大きく頷くと剣を握りしめてネロへ突撃した。
ネロの斬撃を避け、胸に向かって何度も切った。バスターホークのミサイル攻撃もあり、硬い甲殻は綻び始めた。
アニリータ「任せてください!ハイパーミサイル!発射!」
アニリータの胸から展開された大砲から巨大なミサイルが発射された。
ミサイルは見事命中し、ネロのひび割れた甲殻はバラバラに崩れた。それと同時にネロの武装も粉々に砕け散った。ウルトラマンとアニリータは力を合わせて連携攻撃で追い詰めていった。
ツトム「こっちも負けてられねぇぜ!ミサイル全弾発射!」
バスターホークのミサイル援護もあってかネロを追い詰めた。
ウルトラマンは剣をネロに突き刺した。そしてその後ろからアニリータの飛び蹴りでネロはさらに吹き飛ばされる。
ネロ「バカな…この私が…負けるなど…」
ウルトラマンは十時に腕を組み、光線を放った!
スペシウム光線だ!
スペシウム光線はネロを容赦なく追い詰めていった。
ネロ「ぐわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

ドゴォォォォォ!
ネロは大きく爆散した。
サトシ「やった…」
アニリータ「やったぁ!」
街のあちこちから歓声が聞こえた。

ウルトラマンはヤエと分離した。
ヤエ「ウルトラマン…」
ウルトラマン「ヤエ、今まで共に戦ってくれてありがとう。私は光の国へ帰還する…」
ヤエは涙を流す。
ウルトラマン「大丈夫、また会えるさ…」
ヤエは涙を拭い大きく頷く
ウルトラマンは深く頷くと天を見上げ遠い宇宙へと旅だった。
ウルトラマン「シュワッチ!」
ヤエ「…さよなら、ウルトラマン」


あれからもう1ヶ月、復興は続いている
MAGは解散し、仲間達はそれぞれの日常へ帰っていった。アイとアニリータは共にアメリカへ旅立った。
シード星人とチェッカー星人との交友は今も続いている。
ヤエ「もう、1ヶ月か…」
ヤエはあの後、姫矢と同じ会社で働くことになった。風間はあの後改心し、海外へ取材に行っている。
薫「ほら、君の好きなコーヒーだよ」
ヤエはコーヒーを受け取ると、一口飲んだ
ヤエ「ウルトラマン…」
ウルトラマンとまた会えると信じて
ヤエは果てしなく広がる空を見上げた


ウルトラマンヴァルキリー
     完

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