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パクリタキセル開始!

年末に最後の「EC療法」を終え、年が明けて次の抗がん剤「パクリタキセル」の治療が始まった。

EC療法に続き、dose-dense(通称dd)という2週間おきに投与するバージョンをやっていく。

ECのほうは幸いにも重篤な副作用は起きず、多少のしんどさはありながらも元気に完走できた。
副作用に関するまとめは、こちらの記事をご参照あれ。


パクリタキセルはECとはまた違う副作用が出るとのことで、初回投与の翌日となる本日、とてもドキドキしている。
以下はパクリタクセルの代表的な副作用である。

手足の痺れ

パクリタキセルの最も代表的な副作用は、手足の痺れ。
正座して痺れた時みたいな、あの感じが続くらしい。

ひどくなるとキャップが開けられない、ボタンが掛けられないなど日常生活に支障をきたすらしく、そこまでいくと一生痺れが残るリスクがあるのでパクリタキセルは中止となってしまう。
感覚も鈍くなるため、火傷を回避するために熱いものは触らないようにと言われている。

そんな痺れを和らげるため、看護師さんから対策方法をいくつか教えてもらった。

いずれも投与の最中にやるものだが、手に関してはサージカルグローブ(医療用の使い捨てゴム手袋)の小さいサイズを着けて圧迫する。
足に関しては着圧ソックスを履いて圧迫する。
そしてどちらもアイスノンで冷やす。
血流を悪くすることで、パクリタキセルが手足の血管に入ってくるのを減らすってことなのかな。

私の場合、本当ならMサイズの手袋がちょうどいいのだが、AmazonでSSサイズを買ってみた。
これがまためっちゃギューギューに圧迫してくれて、血流が止まってる〜!って感じがすごい。
念には念をということで、2枚重ねで着用して挑んだ。


アイスノンは冷えすぎるとつらくなってくるので、たまに離しながら使った。
手のひら全体を冷やしてると結構つらいので、指先を中心に冷やしてみた。
手袋は投与終了後すぐに外したが、着圧ソックスはそのまま帰宅後もしばらく履いたままにした。


爪の変色と剥がれ

これも手足を圧迫してアイスノンで冷やすことで和らげることができるらしい。
爪が黒くなるのは気にしないんだど、剥がれるのは日常生活に支障が出るので避けたいところ。


皮膚アレルギー

パクリタキセルは皮膚にアレルギー反応が出やすいらしい。
私はすぐに湿疹とか蕁麻疹が出る体質なので、パクリタキセルの投与直前、抗アレルギー薬を通常よりも多めに飲まされた。
蕁麻疹がひどいとパクリタキセルが中止になってしまうので、どうか何も起こりませんように!と祈っている。


下痢と便秘

下痢と便秘ってどっちやねん!と突っ込みたくなるが、人によるとのこと。
ECでは便秘による切れ痔にかなり苦しんだので、もう便秘は勘弁と思いつつ、下痢も嫌だなぁ。


関節痛

関節痛もひどい人はかなりひどいらしい。
それに伴う倦怠感もつらいっぽい。
dose-denseでは好中球を上げるため「ジーラスタ」という薬を皮下注射するのだが、その副作用でも骨痛や関節痛が起こるので、もはやどっちの副作用で身体が痛いのか分からない状態。


脱毛

脱毛はパクリタキセルでも引き続き起こるのだが、実は私、EC療法を完走した今も髪の毛が全体的にうっすら残っている。
初回の投与からわずか10日で抜け始め、あっという間にうすらハゲになったのに、そこで止まってしまった。
特にもみあげと襟足は結構しっかり残っている。
って言っても全体の9割以上は抜けてるので、全然ちゃんとハゲである。

看護師さんに言われたのだが、こういうまあまあ残っちゃったタイプの場合、パクリタキセルの治療期間中に髪の毛が生えてくることもあるらしい。
普通は抜けるところなのに、一体なんで?って感じである。

ちなみに眉毛とまつ毛は気持ち薄くなったものの、ほとんど残っている。
リネアストリアで素敵な眉毛シールを買ったのに出番がない。
こういうこともあるんだな、と経験してみて初めて知った。
ネットに溢れてる体験談が、必ずしも自分に当てはまるわけではないという実例である。

リネアストリアといえば!
年末に4つ目のウィッグを購入し、日替わりで楽しんでいる。
他にもインナーカラーとかアメリボブとか欲しい!

ひとつあたり4〜5千円とお手頃価格なのにめちゃくちゃ高品質なので、抗がん剤で脱毛した悩める乙女仲間にはぜひともリネアストリアをお勧めしたい!


吐き気

ECに比べてパクリタキセルのいいところは、吐き気があまり出ないところ。
なのでECで毎回大量に処方されていた吐き気止めはゼロ!
投与直前にステロイドを点滴するのだが、それだけで十分とのこと。
毎日のお薬の管理が面倒だったので、とてもありがたい。

そして実際にECでは投与から3〜4日ずっとうっすら気持ち悪かったのだが、パクリタキセルは今のところ全然なんともない。
ECでは気持ち悪さや味覚障害などに伴って食べ物の選り好みがひどく、アレも嫌、コレも嫌って感じで食生活がひどいことになっていた。
食べられるものがファーストフードとかスイーツとか身体に悪そうなものばかり。

しかしパクリタキセルではそれがないので、しっかりと玄米、味噌汁、魚、温野菜という健康的なメニューを食すことができる!
ECの副作用で肝臓が悪くなって薬も飲んでいるのだが、肝臓のためにも食事に気をつけられるのはとても良いことだ。

あと、ECを始めてからわずか2ヶ月で4キロも体重が増えてしまったのだが、恐らくその半分ほどは浮腫み。
残りはシンプルに乱れた食生活のせいで太った。

パクリタキセルはECよりも浮腫まないと主治医に言われたので、食生活の改善と合わせて体重が戻ることを期待している。
ちなみに同じタキサン系のドセタキセルはすごく浮腫むらしい。


以上といったところだろうか。
今のところまだ何の副作用も出ていないが、もし何か特筆すべき副作用が出たらまた報告したい。

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