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抗がん剤の副作用でつらいやつランキング

私は乳がんの術後化学療法として、現在「ddEC療法」の3クール目を終えたところだ。

「ddEC療法」とは、「エピルビシン」と「シクロフォスファミド」という2種類の抗がん剤を投与する「EC療法」を、通常の3週間おきではなく2週間おきに投与する治療法である。
3週間おきに比べて効果が多少高いらしい。
そして短い期間で終わるのもメリット。
3週間おきだと4クールやるのに12週間(約3ヶ月)かかるが、2週間おきなら8週間(約2ヶ月)で終えることができる。

今週無事に4クール目をやったら「ddEC療法」は晴れて終了となるが、そのあとさらに「パクリタクセル」という抗がん剤を始める予定なので、私の抗がん剤治療はまだまだ続く。

そんな私がここまでの「ddEC療法」を経て体験した、あらゆる副作用についてザックリまとめようかと思う。
とは言っても、今のところ想像していたより副作用はたいしたことがない。
noteの更新が止まっていたのも、特に書くことが無かったからである。
でもせっかくなので、これまで経験した副作用の中でつらかったやつランキングでも書こうかなと思う。

ちなみに2週間おきで抗がん剤を投与する場合は「ジーラスタ」という好中球を上げる注射もやるので、それの副作用も合わせて書きたい。

「ジーラスタ」についてはこちらの記事をご参照あれ。

まず、私が体験した副作用をザッと書き出すと、

  • 吐き気

  • 点滴した箇所周辺の血管痛

  • 脱毛

  • 脱毛に伴う頭のブツブツとチクチク

  • 爪の変色

  • 肝臓の数値が悪くなった

  • 動悸

  • 目のかすみ

  • むくみ

  • 味覚障害

  • ギラギラした感覚

  • 口内炎

  • 全身の骨痛(ジーラスタの副作用)

  • 発熱(ジーラスタの副作用)

  • 便秘(吐き気止めの副作用)

  • 食欲増進(吐き気止めの副作用)


……あれ?
こうやって書き出してみると、思ったよりあるなぁ。
家族や友人と電話で話す時、いつも「あんまり副作用ない」と語っているけど、実はいろいろあるのにあんまり気にしてないだけ?

ひとつひとつがたいしたことないから、気にならないんだと思う。
口内炎もたまに1個できる程度な上に1日で治っちゃうから全然気にならないけど、3つも4つもできたらめっちゃつらいだろうな。

では、上記に書き出した中からつらいやつトップ5を決めたい。


まずは5位

脱毛に伴う頭のブツブツとチクチク〜!!!

これは髪の毛が抜け始めた頃にひどくなったのだが、髪の毛が常に引っ張られてるような痛みでたまったものではなかった。
そして頭にたくさんニキビのようなものができて、それも痛い。
頭痛ではなく頭皮が痛いのに、ひどい頭痛と同じような感覚だ。
頭皮が痛くて鎮痛剤を飲んだのは初めての経験だった。

ブツブツに関しては主治医に相談したところ、「ダラシン」という塗り薬が処方された。
これがよく効くんだ!
一発でブツブツも痛みも引いた。

ちなみに鼻の穴にもポツリと吹き出物っぽいものができるのだが、それがまた涙がジュワ〜っと出てくるほど痛い!
そこにも綿棒で「ダラシン」を塗るとすぐに治った。
鼻の穴も脱毛するという話なので、頭皮と同様に抜ける際にニキビ的なものができるんだろうな。


続いて4位

全身の骨痛〜!!!

これはジーラスタの副作用だが、なかなか痛い。
でも「アイタタタ」という声が出る程度で、痛くて痛くて悶え苦しむというレベルではない。
痛み自体は大きくないのだが、全身あちこちが痛いのでテンションがダダ下がりするのだ。

全然痛くない人もいるらしいし、痛みに耐えられない人もいるらしい。
痛い場所も人それぞれのようだ。

私の場合、一番痛むのは脇の下あたりの骨。
そして首の後ろと肋骨もかなり痛い。
腕、背骨、骨盤あたりも痛む。
ソファに横になった時、椅子の背もたれに寄っかかった時などに骨が当たると「アイタタタ」という声が出る。

たいした痛みではないのだが、いろんなことにやる気が起こらず、だる〜い気持ちになってしまう。


それでは3位

味覚障害〜!!!

これもそこまでたいしたものではなく、味覚が全くなくなるとか全然違う味になるとかいったレベルのものではない。
ただ、ちょっとした味覚の変化であっても、食べることが大好きな私には結構つらい。

まず、基本的に味がボケる。
優しい味付けのものは無味に近い。
和食系はとにかく味が薄く感じておいしくない。
水やお茶もなんとなく変な味がする気がする。
甘いもの、しょっぱいものなど味の濃いものは変わらずおいしく食べられるので、そういうものばかり食べてしまって健康に良くない。

吐き気止めのうちのひとつであるステロイドは食欲を増進させるので、ついつい甘いスイーツや惣菜パンなど味の濃いものに手が伸びてしまう。
主治医によると、そのせいで太ってしまう患者が多いそうだ。
私の場合は吐き気があまり強く出ないため、ステロイドは3クール目で減量になり、そこは若干改善した。

抗がん剤投与から1週間が過ぎると味覚もだいぶ戻ってくるが、それでもご飯と味噌汁といった和食はどうしても食べたくなくて、食事内容(栄養バランス)はあまり良くない。
副作用で肝臓の数値も悪くなってるので、できれば食事も気をつけたいところだが、治療中はもう仕方ないと思って食べたいものだけ食べている。


そして2位は!?

吐き気〜!!!

吐き気〜!!! ってテンションで書くのもどうかと思うが、明るいがん治療をモットーにしている私なので許してほしい。

さっき「吐き気があまり強く出ない」って書いてたのになんで?って思われるかもしれないが、初めて抗がん剤を投与したその日の吐き気のインパクトがあまりにも強く、毎回ヒヤヒヤして気が気じゃないのだ。
そこのメンタルが割りとつらい。

初日のあの気持ち悪さは本当に地獄だった。
投与直後に大盛りランチをモリモリ食べ、帰宅後すぐ飲むように言われた吐き気止めを飲むのが遅れた自分が全部悪いのだが、とにかく地獄だった。

2クール目以降、投与の日はおかゆやうどんなどを食べ、帰宅後すぐに吐き気止めを飲んでいるため、強い吐き気は一度も経験していない。
ただ、投与から3日間くらいはずっとうっすら気持ち悪い。
酸っぱいものやサッパリしたものしか食べられない。
ってか食欲が出ない。
ちょっと強い臭いを嗅ぐと強い吐き気を催すので、外出時は警戒心もMAXになる。

うっすら気持ち悪い程度なので、たいしたことはない。
例えるなら、車の中で細かい文字を読んで「あ、ちょっと酔ってきたかも」って時ぐらいのもの。
なのでおもしろいYouTubeでも観ていれば忘れる程度でもある。

それでもやっぱりテンションが下がる。
骨痛でテンションが下がり、味覚障害でテンションが下がり、うっすら気持ち悪くてめちゃくちゃテンションが下がる。
骨痛はどこかに当たった時だけ痛むし、味覚障害は食べる時だけガッカリするが、気持ち悪いのはずっとテンションが下がりっぱなしなので2位にした。


そして気になる1位は……!?

ジャジャン!!

便秘〜〜!!!

って言っても私がつらいのは便秘そのものではなく、便秘によって切れてしまった切れ痔である。
これがもう、つらいのなんの!!
毎朝地獄の苦しみを味わっております!!

便秘自体はたいしたことがない。
普段は毎朝スッキリ快便なのだが、それが2日に1回となってしまう程度だ。
だから薬に関しては酸化マグネシウムを3〜4日飲むだけで済んでいる。
人によってはそれだけでは治まらず、強い便秘薬を飲んでもなお出ないらしい。
副作用でひどい便秘に苦しむ方が多くいるとのことなので、私なんて全然軽くてありがたいくらいなのだ。

しかしその2日に1回の便がめちゃくちゃ硬くて(汚い話ですみません)、毎回なかなか苦しんでいる。
そしてついにアイツがキレてしまった。
ピキッ!!!っと。

抗がん剤投与から1週間も過ぎると毎朝出るようになるのだが、そのたびにトイレで「うおおおおお〜〜〜!!!」と叫びながら苦しんでいる。
鮮血である。

そしてトイレから出てきたあと、10分くらいソファの上でハァハァ言いながら苦しんでいる。
これ、本当に笑いを取ってるわけでもなんでもなくて、本当に本当に本当につらい。
人生で初めてボラギノールのお世話になっている。


以上、私の抗がん剤の副作用でつらいやつランキングでした!

他にもちょっと歩くとすぐ動悸がするとかあるけど、それも投与から数日だけだし。
目のかすみ、ギラギラした感じはあんまり気にならない程度。
爪の変色は、実際になってみるとどうでもいいなって感じだった。
点滴した箇所の血管痛は地味にしんどい。
肝臓の数値が悪くなったのは自覚症状がないので何ともないけど、薬が処方されたので、それを飲み忘れないようにするのが大変ってくらいかな。

ってことで、実はトップ画像(サムネ画像)は1位の回答でした〜!!



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