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感謝★翻訳出版が決まりました!

ちょっとフライング気味ですが
うれしいお知らせです!




シュタイナーの講義録
「人間と自然 Mensch und Welt」から
養蜂に関する8つの講義を翻訳出版
することになりました!



千葉県で養蜂にたずさわる長年の友人
Sさんから初めて翻訳の相談があったのは
まだコロナ禍真っ最中の2年前のお正月。


いろいろと相談を重ねて、
先週末、やっと蜂場を訪ねてきました。



Sさん、出版社のOさんと私の3人で
5時間ちかく語り合い、
「今だ!天の信号が青になった!」と
確信しました。


もちろん、本を出して終わりではなく
多くの方々にかかわって頂いて
社会に波を起こしたいと願っています。


輪読会、蜂場ツアーなどなど
これぞホントの文化祭!


さて、この講義をちらりと
ご紹介しますと…


ときは1923年。
(落語ふう?)


当時、産業革命以降の
人間の都合優先、効率第一の
「あたりまえ」に疑問を抱く人たちが
シュタイナーの助言を求めて
スイス、ドルナッハに
集っていました。



医療、農業、教育、教会に
携わる人たちが
このままでいいはずがない、と
思いつめた質問をすると…



シュタイナーの助言は、
実践的で同時に深く、
ときにユーモラス、


大宇宙を尊びながら
小宇宙である人間が健やかであるための
ヒントに満ちたものでした。



この講座も養蜂のハウツーセミナー
なんかじゃありません。
人間の生き方、経済、社会のしくみを
深く考えさせるものです。


当時の養蜂の背景を
ご紹介しますと…



養蜂は長いこと農家の自家用でした。
余れば近所にはプレゼントするか
物々交換でした。



それが工業化で多くの農民が
田舎から都会に出て工場で
時間賃労働をするようになり
自分でハチミツを作らなくなりました。


こういう人たちは
ハチミツを買うしかないわけですが
売る方は値決めなんてさっぱりわからない。


で、とんでもない安値で売ってしまう。



逆に、養蜂園の園長の座から
養蜂家をひきずりおろし
現場を知らないビジネスマンを据えて
大規模化、効率化して大儲けするところも…



そんな工業型養蜂園では
昔ながらのかご型の巣は箱型にかわり…
花の蜜が足りなければ砂糖水を与え…


いかに早く沢山の蜜を蜂から
搾取するか!で競争です。


生き物としての蜜蜂の幸せなんて
アウトオブ眼中(昭和…)です!


でもね、この講義録を読んで
つくづく思うのは
蜜蜂の自然を尊ばない人は
人間にも同じことをするってことです。


でも、シュタイナーは
そういう人たちを憎んで
自分たちだけ昔ながらの方法に戻れ、
なんてみみっちいこと言いません。


昔の人たちが経験的に体得したけれど
しくみがわかっていなかったことを
きちんと理解したうえで
ひとりひとりが自分で考え
時代の荷を担え、と励ますのです。



シュタイナーのこういうところが
じーんと心に響きます。



シュタイナー界隈では
エーテル、アストラル、
ミカエル、アトランティス
アカシャ年代記などなど
〇〇系と同じ言葉をよく使います。


ただ、それらを魔法使いごっこや
利己的な幸せ追求、
現実逃避には使いません。


目の前の地上の現実を
深く観るほどに、
貢献も深くなる。


そのための手掛かりと
しているように思います。



翻訳に没頭して
シュタイナーのドイツ語が
頭の中に響くのが楽しみです。


でも、
行き詰まったら泣き言を言いますので
よろしかったらイッパツ
喝を入れてくださいませ。

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