見出し画像

鎌倉の通訳案内士さんに「?!」

先日、鎌倉で
ちょっと気になる場面に遭遇しまして…


あれは7月末のことです。


私は和小物屋さんで品定めしていました。


そこにアメリカ人の若いカップルが登場。


店の扇子に感嘆しながら
楽しそうにおしゃべりしています。



店の主人に話しかけるのは…
とても申し訳なさそうな
わざわざブロークンにしたような英語。


この申し訳なさそうなところが
カワイイじゃありませんか。


もちろん、May I help you?と
声をかけました。


カノジョの顔が一瞬で
ぱっと明るくなりました。


お店のご主人も張り切って

名入れの焼き印の書体や、
扇の骨の材質などなど

日本人客と同じテンションで
バンバン細かいことを
遠慮なく話します。


ぜんぶ通訳しました。



アメリカ人カップルさんは
大満足。


扇子の仕上がりを待つ間、
自分たちのことを語り始めました。


彼氏が日本大好きで
コロナ前から日本に赴任、
彼女はなかなか会いに来られず、
やっと今年になって
来日できることになったそう。

彼女はまだ来日3日目で、
時差ボケもぬけきらないのに、
彼氏に案内で巡る
鎌倉のおだやかな景色と
人々の親切が大好きになった
とのこと。


彼氏は任期の関係で
もうすぐ帰国。
彼女もいっしょに帰るけれど、
本当は二人とも
日本に住みたいのだそうです。


こういうのって嬉しいですよね。



「きっとあなたたちには
ふたたび日本の扉が開くでしょう。
まずはお元気でご帰郷を。
いつでもお帰りをお待ちしていますよ。」

と言って送り出しました。


で、問題はこのあと…

さて、私も自分の買い物を、と
思ったときに…


このカップルさんの様子を店先で
察していた初老のアメリカ人ご紳士が
店の中に入って来ました。


これまた同年代男性の日本人
「通訳案内士」さんをお連れです。


その方はばっちり国家資格である
通訳案内士ののIDカードを
首から提げておいでです。


でも、私が「こんにちは」と
あいさつしても目を合わせない…

んんん?


米人ご紳士はスっと一本の扇子を
選びました。



婦人向きのすてきな紙の扇子です。。



扇子をもってレジにすすむと…


ご店主
「お名前を入れますか?」


通訳案内士
「・・・・・」


米人ご紳士
「・・・・・」(けげんな視線)


ご店主
「このままお使いになりますか?
それともおつつみしましょうか?」


通訳案内士
「You wrap it up, right?」

米人ご紳士
「Oh, I see. Alright.」


ええええええー?

Alrightじゃないでしょう!


これ、まずくないですか?


どうしてこうなるんでしょう?

どうしたもんでしょう?

月に1度くらいボランティアで
通訳藝術道場のメンバーで
腕章してウロウロしようかしら、
とも思いました。

何かいいアイデアがあったら
お知らせください。

そろそろ、外国人観光客も
戻って来そうですからね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?