高校時代の恋愛
高校時代に付き合っていた人が夢に出てきた。
懐かしい。眩しい。
高1で同じクラスだったE君。
とても静かでどんな人かイマイチわからなかったが、3学期のある日の席替えで隣同士になった。
そこから日々の何気ない会話に挟まれる彼の言葉が面白くて、もっと仲良くなりたいと思った。
放課後も教室に残ってよく友達と話していたが、いつの間にかその中にE君も加わるようになっていた。
当時はまだガラケー時代。
お気に入りのアニメキャラの待受画像を交換するのに、赤外線送受信を使ったりしていた。
それがどれくらいの距離まで離れてもできるかな?と言って、教室の黒板から一番後ろの席の机まで徐々に離れて試したことも懐かしい。
ちなみに赤外線はそこまでは届かず、1メートル程で力尽きた。確か。
そんなこんなで2年生になりクラス替えが行われ、E君とは隣のクラスになった。
毎日楽しく話していたのに、E君と離れ、寂しく感じるようになった。
もっと話したいな、寂しいな、E君が他の女子と話してると羨ましい?あれ?なんだこの感情は?好きかも?これが好きってこと?いやいやいや、でも、ん?あー!のようなぐちゃぐちゃしたものが頭の中で疼くようになった。
めちゃくちゃ端折るが、その後色々あって高2の秋から付き合うことになった。
表の通学路ではなく裏道から一緒に帰る時、ああ本当に付き合っているのか〜と思うなどした。
付き合ってるのに緊張して顔も上手く見れないしスムーズに会話ができないし、何をしてても訳もなく恥ずかしかった。
でも、学校帰りにマクドナルドに寄ってポテトを食べたり、ロフトで雑貨を見たり、そんな些細なデートがとても楽しかった。路線が違うのに、私の最寄り駅まで送ってくれて、とても嬉しかった。優しい人だった。
そして3年生になり、またクラスは別だった。
本格的な受験勉強が始まり、E君との温度がだんだん下がっていく感じがした。
春、私は現役で大学生になり、E君は浪人することになった。
浪人を理由に離れるのも違うと思ったし、好きだったし、別れは選択しなかったけど、彼の浪人中は一度も会わなかった。
そして次の春、彼が大学に合格した。
1年早く大学生活をスタートさせた私は、その頃には気持ちが冷めてしまい、別れを告げた。
が、夏、高校時代のメンバーで集まることになり久しぶりにE君と再会した。
相変わらず細くて髪が綺麗で面白かった。
やっぱ好きだなと思った。(馬鹿)
彼も同じ気持ちでいてくれたらしく、後日2人で会うことになり、今も彼女でしょ?と言われてヨリを戻した。
高校時代、接吻より先に行くことを怖がっていた私に合わせて、それ以上を迫ってこないでくれたことへの感謝でいっぱいだったし、自分も大学生になり、彼となら、と思えるようになった。(数年間耐えた彼への賞賛と私の鬼畜さに、当時を知る友人から私は鬼と呼ばれていた)
お互いにハタチを超えた頃に初めて臨み、お互いよくわからず上手くできなかったけど、心は温かかったし嬉しかった。
そんなこともあり心底大切にしてもらっていると実感できていたけど、大学は別だし彼はだんだんサークルに本気になり始め、デートも減り、会う機会は格段に少なくなった。
もっと会う機会を増やしたり、付き合った記念日やお互いの誕生日くらいは少ない時間でも会いたいと思っていたけど、久しぶりに会うとその不満がどこかへ飛んでいき、嬉しい気持ちの方が勝ってしまったのだった。
でも結局はそんな小さな不満が溜まりに溜まって、恐らく彼の方にもいろんな不満があったと思われる状況下、数ヶ月ぶりのデート。会話がぎこちなく、全然楽しくなかった。
帰宅して後日電話をかけたけど、うまく話せないと思うという理由で出てもらえず、メールで別れ話になり、終わった。
付き合って、一度別れて、また付き合って、
トータルしたら約4〜5年弱付き合ったと思う。
本当に色んなこと、気持ち、感情を体験させてもらった人だった。
急に夢に出てきて懐かしくなってセンチメンタルで仕事もままならず宙に浮いている感じがするので、吐き出しと頭の整理整頓のために記録。
もう大人になったから久しぶりに会って気軽に飲みにでも行けたらと思うけど、叶わない気がする。
でもそれで良いのかも。元気でね。
おわり
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