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ジプシー・キングス(Gipsy Kings) フランスのバンド

ジプシー・キングス(Gipsy Kings)は、フランスバンドフラメンコ南仏ラテンの要素が入ったルンバ・フラメンカのベースに、ポップスロッククロスオーバーも取り入れた演奏を得意とする。アフリカラテンアメリカ勢と並び、1980年代以降のワールドミュージックのジャンルを担ったグループのひとつとされる。

メンバー

  • ニコラ・レイエス (Nicolas Reyes)/リードボーカルギター

  • トニーノ・バリアルド (Tonino Baliardo)/ギター

  • カヌート・レイエス (Canut Reyes)/ギター、ボーカル

  • ポール・レイエス (Paul Reyes)/ギター、ボーカル

  • パチャイ・レイエス (Patchai Reyes)/ギター、ボーカル

  • アンドレ・レイエス (Andre Reyes)/ギター、ボーカル

  • ディエゴ・バリアルド (Diego Baliardo)/ギター

  • パコ・バリアルド (Paco Baliardo)/ギター

上記に加えベース、ドラム、キーボードが加わる

当初メンバーだったチコ・ブーチキー (Chico Bouchikhi/ギター、ボーカル)は、アルバム『Este Mundo』発売を前にした1992年に脱退し、チコ&ザ・ジプシーズ英語版)を結成した。

2015年時点ではニコラとトニーノだけがメンバーに残っており、ツアーなどのプロモーションにおいては "The Gipsy Kings (featuring Nicolas Reyes and Tonino Baliardo)" と表記されている。また、2018年にカヌート、ポール、パチャイがチコを加えて、 "The Original Gypsies" というバンドを再結成している

ジプシー・キングス

ベルギー、ブリュッセル 2007年3月のコンサート

基本情報出身地

フランス プロヴァンス アルルジャンルルンバ・フラメンカワールドミュージックポップスラテン・ロック活動期間1978年 –レーベルエレクトラ, ノンサッチ, コロムビア公式サイト


https://music.youtube.com/watch?v=AEr26Dq62yQ&list=OLAK5uy_mM4smXPu9uPYADyN2E4QZHlV9-gzqZmvs

熱心な時代劇ファンというわけではないのだが、これだけは特別と思えるのが中村吉右衛門主演のドラマ『鬼平犯科帳』。



江戸情緒たっぷり、鬼平が粋でカッコいい…… などなど、このドラマの魅力をいうときりがない。とはいえ、一番の魅力は、時代劇にありがちな勧善懲悪におさまらないところではないだろうか。
何しろ、ほんとうの主役は、鬼平ではなく盗賊なのではと思えるくらいに彼らを多面的に描いているのだ。
鬼平の名台詞に「人間(ひと)とは、妙な生きものよ。悪いことをしながら善いことをし、善いことをしながら悪事をはたらく」というのがある。
そして、吉右衛門版鬼平の魅力を語るうえで、欠かせないのがエンディング。
四季折々の江戸の風景を見せながら、バックに流れるのはジプシー・キングスの「インスピレイション」。
哀感たっぷり、むせび泣くようなラテンのギターが、江戸の春夏秋冬に見事にハマる。余韻に浸りながら、あぁ、いいドラマ見たなぁという思いを深めてくれる。
普通ならしっとり歌い上げるバラードや演歌を選びそうなところ、ラテンギターのインストを選ぶなんて、ほんとセンスよすぎ!
2017年に鬼平ファン必読の書、制作スタッフの鬼平裏話が満載な『ドラマ「鬼平犯科帳」ができるまで』(春日太一著、文春文庫)https://www.amazon.co.jp/%E3%83%89%E3%83%A9%E3%83%9E%E3%80%8C%E9%AC%BC%E5%B9%B3%E7%8A%AF%E7%A7%91%E5%B8%B3%E3%80%8D%E3%81%8C%E3%81%A7%E3%81%8D%E3%82%8B%E3%81%BE%E3%81%A7-%E6%96%87%E6%98%A5%E6%96%87%E5%BA%AB-%E6%98%A5%E6%97%A5-%E5%A4%AA%E4%B8%80/dp/4167907771

が刊行された。その中に、プロデューサー2人の対談が収録されていて、エンディングテーマがなぜ「インスピレイション」になったかにも触れられている。
もともとは、池波正太郎がラテンのギターが好きだったのがきっかけという。第1シリーズを見て、吉右衛門鬼平を絶賛したという池波先生、きっとこのエンディングについても、満足だったに違いない。

鬼平犯科帳ジャンル時代劇小説著者池波正太郎出版社文藝春秋掲載誌オール讀物レーベル文春文庫(文庫版のみ)刊行期間1967年 - 1989年巻数単行本:全20巻(本編19巻+番外編1巻)
文庫版:全25巻(本編24巻+番外編1巻)話数全135作その他作者の死去により未完漫画原作・原案など池波正太郎作画さいとう・たかを出版社文藝春秋(単行本)
リイド社(文庫版、ワイド版)掲載誌コミック乱レーベル文春時代コミックス(単行本)
SPコミックス(ワイド版)
SPコミックスインパクト(文庫版)発表期間1993年 -巻数単行本:既刊117巻(2022年12月現在)
ワイド版:既刊60巻(2023年1月現在)
文庫版:既刊75巻(2022年12月現在)アニメ:鬼平原作池波正太郎監督宮繁之脚本あべ美佳、村越繁、稲本達郎、水上清資加藤綾子キャラクターデザイン宮繁之音楽田中公平川村竜アニメーション制作スタジオM2製作「TVシリーズ鬼平」製作委員会放送局テレビ東京系列ほか放送期間2017年1月 - 4月話数全13話テンプレート - ノートプロジェクト漫画アニメポータル文学漫画アニメ



用語

作中では主に盗賊たちが「盗み」のことを「盗め(つとめ)」「おつとめ」「はたらき」などの言葉で表現する。これらの用語はほとんどが原作者の造語である。

盗みの三ヶ条伝統的な「本筋・本格の盗人」(≒義賊)が守るべきこととされる掟で、「人を殺めぬこと、女を手込めにせぬこと、盗まれて難儀をする者へは手を出さぬこと」の三か条からなる。
劇中ではこれを縮めた形として「殺さず、犯さず、貧しきからは盗らず」といったものもある。作品中ではこの掟を頑なに守る盗人や盗賊に対して、平蔵は比較的寛容な態度を見せる(例外として、妙義の團右衛門のように、盗みの三ケ条は守っているが、平蔵の密偵を惨たらしく殺害するような例には、平蔵は厳しく断じている)。
急ぎ働き入念な準備をする伝統的な「盗み(お勤め)」ではなく、押し入って奪い、役人の管轄外などの他所へ素早く逃げるやり方。急ぎというだけあって手口は非常に荒っぽく、証拠隠滅のために殺生を伴うことがほとんど。現代の強盗・強盗致死に相当。作品中ではこの急ぎ働きや後述の畜生働きを行う盗賊(兇賊)に対しては、平蔵は即時に斬り捨てることも厭わないほどの厳しい態度を見せる。
畜生働き殺生や強姦を伴う盗みのこと。現代の強盗殺人・強盗強姦に相当。独り働き盗賊団に属さず、一人で盗み働きを行う者のこと。またはその盗み方。単独犯。流れづとめ依頼や紹介によって色々な盗賊団の下を移り渡る者のこと。またはその盗み方。流しの犯行。
鼠働き大がかりな「盗み(お勤め)」とは対照的に、短時間で少額の窃盗を行うこと。盗人が小金稼ぎのために行うことが多いが、本格の盗人からは軽蔑される行為である。
狗(いぬ)盗人稼業から足を洗いかつての盗賊仲間を「お上に売る」密偵(手先)を、盗賊たちが蔑んで言う言葉。狗であることが露見した密偵は殺害される危険性が高い。
口合人(くちあいにん)独り働きや流れづとめの盗賊を需要に応じてあちこちの頭に斡旋する役目を負う者のこと。盗賊と盗賊を結びつけて人員を融通する斡旋人であり、それだけに顔も広く口も固い男でなければ務まらない。五郎蔵や宗平が「江戸には十人もいない」と言い切るほどの信頼第一の商売だが、多くは後述の嘗役を兼ねていたという。
引き込み盗みに入る家の内部関係者となって、いざ決行となれば内から鍵を外し、仲間を引き入れる役目の者。奉公人や出入りの商人として、数年かけて押し込み先での信頼を得る。上記「盗みの三ヶ条」を遵守する伝統的な盗みには欠かせない役目で内通者。
誑(たら)しこみ盗人が目をつけた家の男に対して色目を用いて近づき、金品の場所や家の間取りを調べる役目を負った女のこと。逆の状態、つまり男が女に近づく場合は「牝誑(めたら)し」という。
嘗役(なめやく)盗みに入る商家などの内情を探る役目の者。財産や間取り、奉公人の数など事細かく調べ上げる。外部から調べを行なうので引き込みとは異なる。また、複数の商家に関してこれらの情報をまとめた冊子は「嘗帳(なめちょう)」と呼ばれており、内容によっては数千両の値で売買されることもある。
鍵師盗み先の蔵などに掛っている錠前の合鍵を作成する職人。引き込みなどが事前に入手した蝋型を基に作業を行う。腕の良い鍵師には高額の報酬が出されることが多い。犯罪に関与するロックスミス。
盗人宿(ぬすっとやど)盗賊団が隠れ家とする建物や商家のこと。商家に偽装している場合、真面目な商売をしている裏で盗人の寝泊りや盗品の保管を行っていることが多い。概ねは協力者の作ったアジトとなる。
盗み細工盗賊やその協力者が大工となり、新築・改築中の建物に侵入するための細工を施すこと。壁の一部が一見それとわからない扉になっていたり、床下に抜け穴を施す等の方法がある。内通者によるバックドア作り。
繋ぎ連絡を取り合ったり、伝言を届けること。「繋ぎをつける」ともいう。遺し金(のこしがね)盗賊が引退後の貯えとして隠す金のこと。




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