自分軸　他人軸　小説「傲慢と善良」から連想

おはようございます！

素人の個人のパッと拝読した
感想や連想のメモです
この考え方が絶対に正しいと
押し付ける趣旨ではありませんことを
ご理解いただけますと助かります

多少のネタバレがありますので
未読の方はバック推奨です

辻村深月さんの小説「傲慢と善良」

サスペンスに始まり
謎解きでグイグイ引き込まれ
意表をつく場面転換と
やっと辿り着いた
本当の幸せ

といった
流れを味わえて
カタルシスでした

一読後
数日して

ヒロインの
性格らしいというか

最後の
カタルシス的納得感が

どうにも
何度も
浮上してくるのね

親の言いなりで
田舎の価値観に縛られて
お見合いを繰り返すも難航し

一大決心して
先に自立した姉を頼って
大都会東京に飛び出し

やっとのことでつかんだ
素敵な恋人も
煮え切らず

女である自分の方から
あざといとも言える
策略で

恋人に「結婚しよう」と
言い切らせる

幸せに結婚退職の運びとなり
優しい職場仲間との追い出し会の
その帰り

婚約者となった恋人の
鬱陶しい女友達たちに

うまくやったわね
見え見えの策略よ
と
指摘され

そして
恋人の本音は
100点満点の過去の恋人にあり

あなたは70点程度だと
あなたの将来の旦那である恋人が言っていた
と

心無い
ご注進を受けるのだ

大胆な策略を
必死で仕組んで実行した
度胸を発揮したヒロインではあるが

根は正直な
田舎出身の
世間体が大切な考え方
（それは悪いことでは無いのですけどね…^^;)

自分のあざとい策略で
彼氏も心配させ
それが
この意地悪な
女友達たちから
バラされる日が来るかもしれないと
心配しながらの結婚生活になる？

バレたら
嫌われて離縁される？

所詮は70点程度の間に合わせのお嫁さんだから？

そして
失踪

失踪先は
実は
大災害の被災地の
ボランティアの口であった

被災地で発見された
持ち主不明の
無数の写真を修復する
写真館のボランティアの手伝いであった

その中に
神社で挙げられた結婚式の
写真があり

その写真で見た
３本の波が
あしらわれている
神社の紋が

別のボランティア先に
行った時の
出会いの糸口になる

その写真の神社に
実際に
めぐりあい
その神社の
年老いた女性に

ここまでやってきた身の上話をすることになり

その老婦人は
「それは大恋愛ということね」
と

ヒロインの
辛い
日々を

リフレーミング

してくれるわけです

お見合いも
人工的

自分が仕掛けた策略も
人工的

自然な出会いからの
自然な恋愛からの
自然な結婚

に憧れていた

人から
自然に
選ばれること
を
どこかで期待していた？

しかし
この
おとなしい
親の言いなりだった
自分が

人工的な策略を仕組んでまで
能動的に
鷲掴みした

それこそが
大恋愛と言わずして
なんと言おう？

王子様が
白馬に乗って
花束抱えて
プロポーズよりも

あざとい
策略を
駆使して
弱い女を
演出してまで
恋人を
婚約者に
バージョンアップし切った
自分の行動こそ

もっと
ワイルドで

情熱的ではないか？

バレた時の
恥も外聞もなく

あるいは
バレるかもしれないという
計算も仕切らずに

あざとい
作戦を
実行するに至った

その大胆な行動力こそ
大恋愛なのである
ってことかも

最初
読者としての私としては

このヒロインは
神社の老婦人に
「大恋愛」
と
太鼓判を押してもらわねば
自分の恋愛なり
結婚なりに自信が持てない

「他人軸」な人なのか？

と
解釈していたが、

ここまで
書いているうちに

「リフレーミング」
なのかも
と

このヒロインが
自分軸なのか
他人軸なのかは

その時々で
揺れ動くでしょうし
人間誰しも
そんなものでしょう

しかし
恋愛とか
対人関係とか
場数が少なく

自分の気持ちの動きに
付き合う回数も少なく

甘ったれているとか
いい子ぶっているということではなく

単純に慣れていない

それだけの話であって

自分の気持ちが
すぐには自覚できなかったり
人に説明できなかったりするのは
仕方のないことで
恥ずかしいことでも
いい子ぶって
おとなしい子ぶっていることでもない

ただ
慣れていなかっただけ

自分の状況を
ポジティブに捉え直して

自分で自分を勇気づけて

自分の選択を
（どのみち
後戻りはできないわけですから）
肯定的に捉えて

失敗だったとしても
勇気を持って進んでいく

そのための
リフレーミング
が
必要だった

ということなのかな？

すっきりした
結論は
言い切れませんが

なんとなく
色々
思い浮かんだので

メモしました

いつおもつきあいいただき
ありがとうございます
( ◠‿◠ )

まきのしょうこ