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『期待』ほどでなし『清張ミステリー』!

1月3日と4日夜の『松本清張ミステリー』2作。
『顔』と『ガラスの城』は期待したほどの作品ではなかった。
原作の時代背景は昭和50年代中頃。
テレビドラマは現代に置き換えられていた。
大筋は原作に沿ってはいるが1番の違いは『時代の暗さ』と『哀愁』がないことかも知れない。
原作の『顔』は名作品だが『ガラスの城』は佳作とは言えぬ作品だった。
それゆえ『設定』を変えたり『犯人像』を変えたりして『脚色』の苦労はうかがえるがやはり無理があった。
『顔』の犯人は『女性のシンガー』に置き換えられていたがデビューに至るまでの『生い立ち』が描かれておらずその分深みが感じられなかった。それに『原作』は『映画』の時代。今は『テレビ』から『YouTube配信』の時代へと大きく変化した時代。『犯罪』の『切なさ性』が表現しづらい時代なのかも知れない。
『昭和』という時代も『松本清張』も随分と遠くなったなあと実感した次第だ。
ただこの企画次回も是非挑戦してほしいものだ。期待したい。

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