クレッシー🇫🇷🇺🇸という選手

今や希少価値とも言えるプレイスタイルのサービス&ボレーを主体とするアメリカのクレッシーについてです。

もうご存知の方も多いとは思いますが、出身はフランス。 
お父さんがフランス人でお母さんがアメリカ人。
お母さんはバレーボールの選手でアメリカの大学で活躍していたようです。

ジュニアの時もフランスでずっとテニスを続けていたようです。
どのような経緯なのかはわかりませんが、大学はアメリカのUCLAへ。
背が高くサービスがその頃からの武器で主にダブルスで活躍していました。
2019年にはNCAA(全米学生選手権)でダブルスで優勝しています。

私がこのクレッシーという選手を知ったのは2020年の頃でしょうか?
すごくマニアックなYoutubeがあり、そこで見かけました。
チャレンジャーの大会を載せているYouTubeなのですが(その動画が探せない… 探せたらアップします)すべてサービス&ボレーのスタイルで戦っているのです。

今や絶滅したとも言われているスタイル。
そして時折見せるリターンダッシュ。
チップ&チャージとも言います。

私が選手だった1990年代はこのプレイがかなり主流でした。
かくいう私もそのプレイスタイルに憧れてネットに出まくっていました。

ただこのスタイル、攻撃一辺倒なのでうまくリターンやストロークでかわされると劣勢になる事が多い…
ストロークもややグリップが薄めのこともあり相手に合わせる感じで主導権が握りにくいのです。

ただクレッシーはフォアハンドのグリップが現代のテニスの如く厚いのです。

このような打点の高いショットでもうまくラケットを合わせてストロークを打っています。

リターンゲームになると、ビッグサーバー相手にリターンダッシュはなかなか出来ていないのですが、フォアハンドもバックハンドもポジションを上げてダウンザラインのエースをバコバコ決めています。

シングルスでは昨年のアメリカのニューポートの試合で優勝しています。


決勝ではブブリックに勝利です。

そして今年の2月のフランスのモンテペリエでも決勝に進みました。
イタリア🇮🇹のシナーに敗れはしましたが、とてもいい試合でした。

そして今週のドバイのダブルスでは、フランス🇫🇷のマルティンと組み優勝しました。


ダブルスのタイトルは初めてだったようです。
これ、ちょっと意外でした。

1試合で25本のサービスエースとダブルフォルトをしたり、4本連続でダブルフォルトをしたりなど時折やらかしたプレイをしますが、2メートルの長身からのサービスは1番の武器。

このスタイルは唯一無二の存在なので、またツアーをかき回して欲しいです。

意外とトップ10との対戦が少ないので本当に楽しみです。

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