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おみくじに関する偉そうな考察と祠愛(ほこらあい)

おみくじを引いた。

吉だ。
良いことばかり書いてある。
「本業本務を守り 他に心を移すな 急進過激の行動を慎め」
「転業・転居 現状を守るを吉」
…か。

「転職や独立を考える暇があったら、今の仕事に集中しろよ!!」
ということだろうか。今まさに転職や異動を考えていた私の考えが全て見透かされている。わかったよ神様。今年は目の前の仕事に全集中するよ。

「争事」が「絶対凶」なのが気になる。
絶対凶て。凶に「絶対」が付いてるの初めて見たよ。
でも逆に、争事が「吉」なことってないよね?
「今年はどんどん喧嘩を売っていきましょう!」みたいなこと書かれてたら、めちゃくちゃ不安になっちゃうな。おそらく争事は絶対凶でいいんだ。

おみくじって当たる当たらないではなく、今年の自分の指針を決める判断材料にするのが正解だと最近気がついた。
運勢がどうであれ、基本的におみくじって良いことしか書いていない気がする。例えば、「商売」が「成功間違いなし」であれば、そのままガンガン突き進めばいいし、「今年は足元掬われるから気をつけて」ならば、「なるほど、潜在的なリスクに注意する必要もあるな」と、新たな視点の気づきが生まれる。
結局は運勢そのものよりも、それを受けて自分はどうしていくのか考えるのが重要だ。運勢なんてどのおみくじを手に取るかの「運」でしかないし。
運勢に一喜一憂するうちは二流。お告げを読んで今年の指針を固めるのが一流。二流たちよ、早くこのステージまで上がってこい。

とりあえず今年は、何があっても絶対に争いません。絶対凶なので。

初詣の時期ではないので、境内は閑散としていた。巫女さんも暇そうだ。

本殿の裏に行ってみると、そこには祠があった。

写真を撮り忘れたのでフリー写真です

私は祠がどうしようもなく好きだ。祠の「何かが起きそう」な感じ、すごく興奮しませんか。日常と非日常の境目を表しているようで。祠の中に足を踏み入れれば、二度と帰って来れなくなりそうで、ゾクゾクする。もし将来、人類が異界と行き来できるようになるならば、その入り口は絶対に祠だろう。

たまにはこうして神社を散策するのもいいな。これまで数百年もの間紡がれてきた歴史や伝統を目の当たりにすると、自分の悩み事がどれだけ小さなものか思い知らされる。大きな歴史の流れの中では、どんな人間もちっぽけになれる。






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