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torakichi
2024年7月7日 14:16
小学生の頃、通学路沿いのどのお宅に何の果物の樹があるのか覚えていた。あの角を曲がったら桃の樹のある緑の屋根のおうちがあって、坂を登りきったら枇杷の樹のあるおうちがある。私の家は社宅住まいだったから庭はなかった。だから大きな庭に憧れていた。ましてや自分のうちに果物の樹があるなんて。羨ましかった。大人になって家を持っても、平日朝から晩まで外で働く身では、庭のお世話までできない。この家では