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【シリーズ第15回:黒人アーティストの人生】🎵ソウル(魂)を感じたい🎵

 このシリーズでは、私の大好きな黒人アーティスト、特に、1970年代、80年代に活躍したR&B、SOULミュージシャンを紹介しています。

・・・さて、誰でしょう🎵


さて、誰でしょう🎵

ヒント

  1. R&B、Soul、Funkシンガーでーす。

  2. ヒップホップ、ゴスペル、ディスコ、なんでも歌う。

  3. 作曲、プロデュースもします。

  4. デビューはファンクバンドのリードヴォーカル。

  5. 多くの若者とコラボレートしています。

  6. Snoop Doggと仲良しです。

  7. 私のだーーーーーーい好きなシンガーです。

生い立ち

 1953年1月29日、オクラホマ州タルサのグリーンウッド地区で誕生した。
 牧師の息子、3人兄弟の真ん中です。
 パパの教会では、ママが演奏するピアノで、3人が歌うこともあった。

 12歳の頃からグループを組み、YMCAでパフォーマンスをした。
 観客のほとんどは大人だ。
 彼らのサウンドは子供のそれではなかった。
 彼が魅了したのはサウンドだけではない。
 子供の頃から年上の友人、ドラッグディーラーやピンプ(ポン引き)と遊んでいた彼は、ステージを観に来る大人の女性を魅了した。

バンド名の秘密

 バンドは名は、”Greenwood, Archer, and Pine Band”だ。 
 この名前は、Greenwood Archer and Pine St(グリーンウッド・アーチャー・パイン・ストリート)という地名をとっている。
 このストリートには、かつて、ブラックウォールストリートがあった。

 今から100年以上前のことだ。
 ”ブラックウォールストリート”のすべてのビジネス、公共事業は、グリーンウッドで暮らす黒人によって、運営されていた。
 
 ところが1921年、白人暴徒たちの襲撃により、グリーンウッドは24時間で焼き尽くされ、300人の黒人が殺害された。

 この事件を口外することは許されず、生存者は、命を守るために、口を閉ざし続けた。 
 人々が、この”タルサ人種虐殺”事件について知ったのは、つい最近のことなのだ。
 
 彼らの祖母は、この事件の生存者のひとりで、彼らのママはもちろん、彼らも、この事件について語ることは許されなかった。

*事件の詳しい内容は、MMジャーナルで書いております。よろしければご覧ください。

 このバンド名は、口外できない黒人の歴史を、暗に示すものだった。

デビュー

 1979年、ファンクを中心に、R&Bやソウルを演奏する、彼らのバンドがブレイクした。 

 この時までに、Greenwood, Archer, and Pine Bandは、頭文字を取り、”The GAP Band”に改名されていた。

 LAのLonnie Simmons(ロニー・シモンズ)がプロデュースした、このアルバムのタイトルは「The Gap Band」🎉

その人物とは・・・







 The Gap BandのCharlie Wilson(チャーリー・ウィルソン)でーす🎵

 このアルバムから、トップ10チャートに入った一曲「Shake」。

 中央でヴォーカル、シンセサイザーを担当しているのが、Charlie。
 Charlieの左手、ヴォーカル、トランペットを演奏しているのが、お兄ちゃんのRonnie(ロニー)。
 右側でベースギターを弾いているのが、弟のRobert(ロバート)だ。

 Ronnieは2021年、Robertは2010年に他界している。

 2010年に、このバンドのリタイアメントを発表するまでに、The Gap Bandは、15枚のアルバムをリリースした。

 好きな曲はいっぱいあるけど、もう一曲だけ。
 ・・・Outstandingにしよう!

 コスチュームもたまりません💛

守られてる?

 Charlieは、自身のバンド以外でも、数多くのアーティストとコラボレーションをしたり、バッキングヴォーカルとして参加している。
 
 最も多く、活動を共にしているアーティストが、ラッパーのSnoop Dogg(スヌープ・ドッグ)だ。
 最初のコラボレーションは、1996年にリリースされたThe Doggfather。

 実は、このコラボレーションの1年前まで(1992年から1995年)まで、彼はコケインとアルコール中毒になり、ハリウッドブルヴァードで、ホームレス生活を送っていた。
 
 ある日、ガリガリに痩せたCharlieを見たいとこが、彼をリハビリ施設へ連れて行った。
 
 そこで出会った女性が、ソーシャルワーカーのマヒンだ。
 彼女は、Charlieがミュージシャンであることを知らない。

 退所が近付いたある日、マヒンに今後のことを聞かれたCharlieは、自分はホームレスで、戻る場所がないことを話した。
 するとマヒンは、彼のために家を借り、家具もすべて購入した。
 ドラッグを買いに行く可能性があるので、車だけはなかったけれど、彼女は、彼がスタートできる準備を整えてくれた。

 大きな家を見た彼は、マヒンに心からお願いした。

 「俺は自分のことをよくわかってる。このままひとりになったら、俺は1か月で死ぬ。せめて、ドラッグを完全に断ち切るまで、一緒に暮らしてもらえないかな?」

 最初は断られたけれど、彼の必死の思いが届き、マヒンが一緒に暮らしてくれることになった。 

 一緒に暮らし始めて一年が経ったとき、マヒンが言った。

 「そろそろ、自分の家を買ってください」

 二人の関係は、パートナーに変わっていた。

 庭に大きな池のあるお屋敷を見に行ったときのことだ。

 「あー、精霊が宿ってる!!!」

 Charlieは、その家に精霊を感じたけれど、審査に通らず、購入することができなかった。

 あきらめて帰ろうとする彼を、不動産を担当した女性が追ってきた。

 「精霊を感じたんでしょ。じゃ、ここはあなたの家よ」

 鍵が手渡された。

 彼女は、審査に通らなかった彼のために家を買った!
 (注)後日、マヒンがきちんとお金を持って行きました。

 さて、Snoopとのレコーディングは、Charlieがドラッグをやめて、すぐの頃だった。
 レコーディング当日、スタジオに入ってきたマヒンが、マリファナを吸っていたSnoop Doggに向って言った。

A Snoop、火を消してくださらない?Charlieはクリーンになったのよ。ここで吸うなら、私は彼を連れて帰ります」

 *マヒンは、Sワード(”Sh*t”などのタブーワード)はもちろん言わないけれど、頭に”S”がつく単語には、Aをつけて発音をする。
 
 Snoopたちは、ムッとなりかけた。
 相手が自分の倍ほどの背丈であるとか、スターであることなど、マヒンには関係ない。
 彼女の躊躇のない、堂々とした態度に、大男たちは素直に従った。
 
 マヒンは、Charlieと出会ったその日から、今日に至るまで、Charlieを支え続けている。

 いつもステージでテスティモ二ー(クリスチャンになった後、自分に何が起こったかを話す:証言)をする彼は、神様(女性?)に守られているのかもしれない。

 「俺はアルコール中毒、ドラッグ中毒で、ホームレスだったんだー!!」

 すべて開けっぴろげのCharlie Wilsonが大好きだー💛 

ソロアルバム

 Charlie Wilsonはこれまでに8枚のソロアルバムをリリースしている。

 2005年の、”Charlie, Last Name Wilson”は、R.Kellyをはじめ、R&Bヒットメーカーたちによってプロデュースされたアルバム。

 しゃばだばどぅうぃびどぅうぃ~~~🎵 

 Charlie、ラストネームはWilson。すぐに覚える!!
 (310)555-0527
 電話番号も覚える~~~💛


 2009年のアルバムは、友人のSnoop Doggがつけたニックネーム、”Uncle Charlie”が、タイトル名になった。

 このアルバムに収録された、”There Goes My Baby”のビデオには、Snoopと、彼のワイフのシャンテの復縁記念の様子が映し出されている。

 2008年、スヌープは、ハイスクールスウィートハートで、ワイフのシャンテと、一度は終わりかけた関係を、修復することを決意した。
 Charlieは二人のために、彼の牧場に200人のゲストを招待し、彼らの二度目の結婚式を開いた。
 テレビ番組(Snoopのリアリティショウ)で撮影されたので、どこからどこまでがCharlieのアイデアなのかはわからない。 
 けれども、大好きなCharlieの歌&二人の幸せそうな映像に、私はウキウキでーす🎵

 2010年にリリースされた”Just Charlie”からは、2曲紹介したい!!

 まずは、Fantasia(ファンテイジア)をフューチャーした、”I Wanna Be Your Man”。

 二人のパフォーマンス、Charlieのバンドの楽しそうな様子が好きで、このビデオは50回以上は観ている。

 ”You Are”は、ビルボードで13週間1位を記録した。

 どうだーっ!
 この赤いジャケットと靴のコーディネート!!!
 Charlieの歌、ダンス、ファッション、お人柄、全部好きです💛

最後に・・・

 アンクルCharlieが登場すると、すべてのことを放置して、テレビの前に飛んでいく。
 彼のパフォーマンス中は、下手くそながらも一緒に踊り、彼にリスペクトを示す。
 もうすぐ70歳というのに、まだまだ現役で、衰えを見せない。
 アトランタのおばさんは、近所の公園で彼のパフォーマンスを観たらしい。

 近所でアンクルCharlieが観れる場所に住みたいぞーーー!!

 最後にもう一曲。

My Love Is All I Have 

 俺はお金持ちじゃないけど、あふれるほどの愛はあるよ。
 君が男をステイタスで選ぶような女性じゃないといいんだけど。
 これからお互いにわかり合いたいな。
 愛が俺のすべてなんだ。
 そして、この愛を君に捧げなきゃならないんだ。

💛💛💛うぃ~・・・しゃばだばどぅうぃ~~~・・・💛💛💛


最後まで読んでくださってありがとうございます!頂いたサポートは、社会に還元する形で使わせていただきたいと思いまーす!