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4時間目:片づけは義務ではなく、趣味

みなさま、ごきげんよう。

さあ、今日も麗しの乙女になるために、はりきって片づけを学びましょう。

ところで、みなさま。
なぜ、人は片づけをするのだと思いますか。

これまで私たちは、私たちにとっての理想の暮らしとは何かを考えてきました。リストアップをつくり、写真を集め、自分自身に問いかけ続けてきました。

どうだったでしょう。ここまでやってみての感想は。楽しかったでしょうか。

もし、なんだか辛く、苦しくなってくるというのなら、一旦ストップしてくださいね。

片づけは本来、楽しいもののはずだからです。

どうか、片づけを義務感や、やらなければならないこととして取り組まないで欲しいのです。

片づけが辛い。嫌い。

そんな風に感じている方は少なくないと思います。

無理もありません。

小さい頃から、親にもっと遊びたいと思っている時に「片づけなさい」と叱られはしませんでしたか。

テレビやSNSで盛んに、整った理想の暮らしが映像で流され、幸せな家庭がインプットされ続けることは、「これが当たり前だ」「これができなきゃいけない」と私たちに訴えます。

散らかった部屋の中にいることに、罪悪感や「わたしってだめなやつ」と思ってしまうこと。

分かります。とてもよく分かります。

どうか、その罪悪感から、あなた自身を解放してあげて欲しいのです。

片づけは義務ではありません。
片づけは「幸せな暮らしをおくるための手段」のひとつなのです。

片づけのメリットはたくさんあります。
どこに何があるかわかる、自己表現の機会、安心、安らぎ、時間に余裕ができる、などなどなど。

だけど、片づけをしなきゃ!と思うことがあなたの首を絞めるのであれば、
片づけをすることが、あなたにとって苦痛であるとするならば、

片づけなんてしなくていいんです。

幸せな暮らしをおくるための手段の一つにすぎないのですから。他の手段で幸せな暮らしを送ったっていい。

散らかった部屋の中で、罪悪感に苛まれている方、苦痛を感じる方は、一旦片付けに対する認識を改める必要があります。

理想の何もかもが整った部屋の中にいるのは確かに素敵なことです。でもだからって散らかった部屋にいることは片付けられないことは、いけないことではないんです。これでいいんです。

片づけは、楽しい趣味だと考えてください。

趣味は、幸せな暮らしを送るための手段ですよね。
山登りが趣味の方は、なぜ山に登るのでしょう。
編み物が趣味の方はなぜ、セーターを編むのでしょう。

お金と時間を注ぎ込んで、何を求めているのでしょう。

楽しいからですよね。片付けも同じです。

片づけを楽しみましょう。片付けはあなた自身との対話です。山に登る人は自然と向きあう中で、自分自身との対話を楽しんでいるのではないでしょうか。片づけと同じように。
編み物をする人は、作品をつくりあげる過程を自己表現として楽しんでいるのではないのでしょうか。片づけと同じように。

どうか、ゲームを進めるような感覚で、この学園の授業を受けていただきたいと思っています。

では、今日はここまで。
ごきげんよう、みなさま。


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