第44回『ホストとして活躍し続けるための努力とは?』

うぃす! 大阪男塾の塾長です。

メディアに出ているホストは売れっ子がほとんど。上位数パーセントで何千万円とか、何億とかの派手な売上のホストほど、メディアに取り上げられやすいんすよ。

なので世間の人たちは「ホストって稼げる仕事なんでしょ?」と思っている人が多いかもしんないっすね。

正確にいうと「一部のホストだけが、がっつり稼いでる」って感じっすね。

ホストとして働き始めた人間の大半は「想像していた世界と全く違ってました…」と早々に辞めていくっす。

正直、なめて入ってくるヤツもいるっすからね。

「お酒を飲みながら女性と話せて、お金までもらえる」って良いこと尽くしと思えるかもしれないっすが、やっぱ水商売は水商売ならではのストレスがあるもんすよ。

新米ホストほど、勤め始めて一年以内にやめていくことが多いっす。その理由として、感情労働に耐えられないっていうのが大きいかもしれません。

感情労働って聞き慣れない言葉かもしれないっすが、感情のコントロールや表現が不可欠な仕事のことっす。水商売も感情労働に含まれるんすね。

無理やり感情労働を続けた結果、燃え尽きてバーンアウトするホストも少なくないんす。

本能と勢いで突き進むというやり方は別に否定はしないっすけど、その方法では絶対どこかのタイミングで壁にぶち当たるっすね。

安定して高い売上を継続するには、しっかりとゴールを決める。そして、そこにいたるまでのプロセスを入念に実践していくことが重要。

会社の事業計画書ってあるっすよね。ほんまにあんな感じで、ひとりひとりのお客さんごとに詳細なプランを組んでいくんすよ。

出勤前や出勤後に必ずノートに書きながら「その日の目標を達成できたか?」「次の目標達成には何をすべきか?」を考え続けてました。

この積み重ねと継続がめっちゃ大事なんすよ。

ホストとお客さんというのは、応援される人と応援する人って関係性なんで、ドラマが必要なんすね。

当時はまだ推しという言葉がなかったんすけど、現役時代の僕は「いかに推されるか?」を考えて、行動してましたね。

僕は自己主張をはっきりするタイプなんすけど、一度、お店の矛盾点を突きすぎて、同僚全員に嫌われ無視されたことがあったんすよ。

でもそのときも内心は「今のこの辛い状況、計画に組み込めるやん」と思ってました。

お客さんに「今、俺はみんなに無視されていて孤立してる。ピンチやからこういうときこそ応援してほしい」て言えるっすからね。

よく言われるっすけど、ピンチほどチャンスなんす。

元の計画に、そのとき起こったアクシデントを上手く盛り込んでいく臨機応変さもホストには必要なんすよ。

ホストの仕事は、お客さんの感情の動きが必要不可欠。臨場感を感じてくれるからこそ、僕の応援にお金を使ってくれてるんす。

ドラマもそうっすけど、感情の上がり下がりが全くないドラマの視聴率は上がらないしおもんないっすよね。恋愛ドラマでもそうやけど、ずっと主人公とヒロインが仲良しのドラマなんか多分みてて飽きるっすよね。なんならAV見てんのと変わんないんす。

上がり下がりがあるから面白いわけで、僕はホストクラブが舞台とドラマの主人公、僕の上がり下がりがあればあるほど見てくれる人は惹きつけられるし応援する。

そういうことだと思うっす。

現在、僕はホストの育成をするグループの会長というポジションなんすけど、僕が現役時代に書いたノートを今、お店で働いてくれているホストに見せることがあるんすね。

「こんな感じで計画を立てて実行していくと、高い売上を安定して出せるようになるから」って感じで、ノートを見せてあげるんすよ。そしたら、たいして「ここまでやってたんすか。スゲーっすね」って目を丸くしてますね。

陰の努力を見せるのはダサいんすけど、結果を出し続けている人間が努力を重ねていることは確実っすね。

今日はホストの裏側について、ちょっと赤裸々に書いてみました。

最後まで読んでもらって、あざしたぁ!!

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