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入院した話『7.いざ入院!!入院1日目』【巨大子宮筋腫】

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7.入院一日目――

年が明けてちょっとしてから入院日がきた。
新年早々、世の中色々あったが、我が家もあった。

介護してる母が救急搬送されて別の病院に入院中なのだ。
親子揃って入院である。一番大変だったのは父だろう。

私の荷物の準備は済んでいたので、それをそのまま母の入院に転用することにした。
だが、寝間着などレンタルすることになり、準備するものは履き物やオムツなど少なくて済んだ。
後日談だが、1週間で退院できたのは良かったと思う。
母の退院から数日後、ショートステイに預けられることになった。これは私が退院後、動けないのは確実だったので相談した結果だ。

そんなわけで母が入院中の中、私の入院生活が始まった。

入院初日1日目。
午前10時に受付を済ます。
マイナンバーを読み取り機械に乗せて認証出来るか確認する。
暗証番号か顔認証を求められたので、顔認証を選ぶ。
パスワードは3種類あったが、正直どれがどれだか全く覚えていない。
事前に確認していたので問題は無いが、とっさに求められたらアウトだろう。
病棟の場所の説明を受けて、いざ入院する病棟に向かう。
担当の看護師さんと挨拶し、身長体重を測定する。
その後、病棟内の設備の説明を受けた。

ベテランぽい看護師さんだった

「こちらがシャワー室になります。スタッフステーションに予約表がありますので、そちらに病室番号と名前を記入してください。6時からは当日手術する方優先になります」

シャワー室は2カ所あり、予約表を確認する。既に何人かの名前が記入されていた。
6時から20時までが1時間で区切られていて、その1時間で済ますらしい。

「こちらがコインランドリーになります。こちらもスタッフステーションにプレートがありますので、病室番号と名前を記入して使用中はこのプレートをぶら下げておいてください」

な、なるほど。
パジャマなど全て持ち込みなのでコインランドリーはお世話になる。
忘れないように急いでメモをした。

「こちらが病室になります。荷物はこちらに、コンセントはこちらでしたらご自由にご利用頂けます」

その他いくつか説明を受けて終了する。手首には患者情報が書かれたバンドを装着した。退院時まで付けっぱなしだという。

病室は4人部屋で通路側だ。そして病室は他に誰も居なかった。

実質個室じゃないか!

内心テンションが上がる。
根っからのコミュ症なので、同室の方と挨拶をするのをどうすれば良いか悩んでもいたのだ。
カーテン越しに挨拶をしたら良いのか? 出くわしたときか? そんなある意味どうでも良いことを考える必要もなくなったので誰も居ないのは嬉しかった。

荷物を整理して、必要そうな物を設置していく。
ペットボトル飲料は、わかりやすく冷蔵庫に。
手術時に必要な物もひとまとめにしておく。

T字帯、腹帯、夜用ナプキン、手術着、メガネケースをメッシュバスケットに入れておいた。

バスタオルを1枚は枕に巻いて、1枚をシーツの上に敷く。
過去母の入院時に、シーツの汚れ防止にバスタオルを敷いていたのを思い出したからだ。

吊り下げ式のカゴに、ウェットティッシュ等の使いそうな小物を入れてセッティング完了。

12時になると食事が運ばれてくる。
ご飯と鮭の焼いたものと、小鉢が一つ。缶詰っぽいの果物が小鉢に一つ。それとお茶。そんな感じの内容だったと思う。

美味しかった

トレイに用紙が挟まっており、確認すると選択食の案内だった。

え、選べるの!?

1週間分の昼と夕食がのメインがそれぞれ2択で選べるようで、記入してスタッフステーションの設置箱に置くらしい。
流石に手術日は選ぶことが出来なかったが、それ以外は全部選ぶ。
大体はの2択だった。
そんな中に、けんちんうどんカレージャージャー麺まであった。
病院食等縁遠かったので知らなかったが、思った以上に多様性があったのでビックリである。
本日の夕食は麻婆豆腐かもしれない様子。夕食が楽しみになった。

ベッドの上で時間を潰す。ライトを付けていても少し薄暗い。
予めKindleでダウンロードしておいた漫画を読む。

しかし、暇である。とりあえず日記を付けることにした。元々日記を付けていたので、書くこと自体は苦でもなんでもない。あっという間にこれまでの内容を書き終えてしまった。

仕方が無いので病室を離れ、散策する。デイルーム(談話室)をのぞくと誰も居なかった。
そのまま廊下を歩く。とても静かだ。よく見ると病室のネームプレートは空欄が目立つ。

年明け早々、入院なんてしたくないわな…。

世の中が仕事始めをしたかな位の日だ。

入院したのは鏡開き前

デイルームでお茶を飲むことにする。
水、熱湯、緑茶、麦茶、ほうじ茶が飲み放題!!
150mlと思われる紙コップが設置されているのでそれで麦茶を飲む。
電子レンジも備え付けられていたので、驚きである。

日当たりの良い明るい場所でお茶を飲みつつ本を読む。

え、何この贅沢な時間の使い方!? 

思わず荷物からスティックコーヒーと術後のご褒美用に買った少しだけリッチなチョコを持ち出しティータイム。
お茶3種類温冷試しのみとか、馬鹿なことまでやってしまった。
注がれる量は100ml位と思われるので、600mlは飲んでいる。
流石に浮かれすぎてないか?

完全に一人の時間で浮かれる

ここ数年介護の毎日。日中はデイサービスに預け、帰ってくるまでには仕事を終え、ほぼ寄り道しないで帰宅。
就寝前まで母の観察と世話。そんな感じの毎日だ。

完全に一人でゆっくり出来る時間はほとんど無かったので、何も気にせずに過ごせたのは久しぶりだった。

日暮れ前まではデイルームでひたすら読書をしていた。
面会で誰か来たら離れようと思っていたら誰も来ない。他の患者さんすら来なかったのには驚きである。

夕食は麻婆豆腐。気持ち少しだけ薄味で普通に美味しかった。

食後、看護師さんから説明を禁飲食と手術の予定時間を説明される。


明日の手術時間は13時から16時30分。3時間半予定。本日の21時以降禁食500mlまでお茶を飲める。
翌日8~9時の間にアルジネードウォーター2本を飲む。
9時以降は禁飲食
9時までにシャワーを済ませ手術着に着替える。


そんな流れだ。そんな説明を受けていると

「お腹の毛の処理はしてきましたか」

猫ミームのhuh?猫ポイ何か

「いえ」
「お腹の確認させていただきますね」
「はい…」

お腹を看護師さんに見せチェックしてもらう。

「これなら大丈夫だと思います」
「そ、そうですか。ありがとうございます。あ、下剤って何時出されるんですか?」
「下剤はなしなので大丈夫ですよ」
「ありがとうございます」

紙に書いてあったよね? い、いらないの!? それよりお腹を剃るってきいてないよ、先生っ!?

ネットのブログを読むと、当日カミソリもらって自分で剃るとかそんな感じのは見かけた。

確認したが、もらったしおりにも書いていなかった。

猫ミームの頭を抱える子猫。限られたパーツで似せるのは難しい

今から買いに行くのか悩むが、看護師さんが大丈夫と言っていたので開き直る。当日ダメだったら剃ってくれるかもしれん。

父に明日の手術時間の予定を伝えておく。手術時間は前後する可能性があるので、少し早めが良いらしい。

その後、明日の準備の残りをする。水の準備だ。
今回、メーカー別の水4種類を用意した。別に飲み比べをしたいわけでは無い。ペットボトル用のキャップ付ストローが合うのか試していないからだ。試しに有名メーカーの水にセットする。

「あ、合わないだと?」

もう一つ開けて試してみると、そちらは取り付けることが出来た。
とりあえず、セットしてカゴの中に入れておく。こいつは明日活躍するだろう。

消灯時間が近くなったのでパジャマに着替えて寝る準備をする。
21時に寝るなんて普段してないから寝付けるか不安である。

案の定、寝付くのに時間がかかった。明日は5時45分起床だ。


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