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入院した話『4.MRI』【巨大子宮筋腫】

4.MRI――

MRIでの検査日。先に、採血の検査があったので、済ましておく。

事前に同意書にサインをした。造影剤を使って筋腫の状態を撮影する。

金属類等は全部外さないといけない
当日着ていった服は、ボタンすらないシンプルなTシャツとスカート。
インナーもワイヤレスの物である。

担当の人と簡単なやり取りの後、左手首5㎝ぐらいしたの場所に点滴の針を刺す。ここから造影剤を入れるそうだ。

MRIのベッドに横になる。
画像では頭から入っているが、私は反対向きの足から入った。お腹を動かさないようにするため、軽く固定される。
両手を上げ、万歳のポーズをとり、頭にはヘッドホンを装着。どうやら、音声による指示と、騒音の軽減用だった。
音楽が流れていたが、何の曲かは分からなかった。

撮影開始。
万歳のポーズで20分。その後に造影剤を入れて10分。

左手首から造影剤が入る。
体温より少し冷たい温度で、身体に入ってくる感じがハッキリと分かった。肩ぐらいまでは冷たいものが流れているのが分かる。

これ、なんかの話で読んだことあるっ!
そうだ、血液を入れ替えて武器にして戦うキャラが居たはずっ!

不安や不快感は無く、内心のテンションは高かった。オタクというのはそういう生き物かもしれない。

撮影が開始され、問題なく終了。
気分が悪くなる人も居るらしいが、私は問題なかった。

水分をしっかり摂って造影剤を排出しましょうと言われたので、その日は多めに水分を摂ることにし、帰宅した。


1週間後――

「こちらが撮影した画像になります」

見せてもらった画像は良く分からなかった。
自分にそういった医学的な知識が無いのもあるが、脳が拒んでいる気がした。

「悪性の腫瘍は無かったです。画像を見てください。ここからここまでが筋腫です。大きさは長径22㎝ほどになります」

「22㎝……」

「膀胱がかなり圧迫されています――」

そんな感じで説明が続いた。

22㎝。
8年位前に診断されたときは、5㎝位の筋腫が複数あると診断されていた。
放置すると育つらしい。
その時、こことは違う病院で検査をしたとき、子供が欲しいなら筋腫を取ってからが望ましいと言われた。
今とっても再発するから無理に取る必要は無いと。
そして、そこでは筋腫は急激に変化するものではないから頻繁に検査に来なくて良い。何か変化があったら診察に来てくれと言われて、診察が終了していた。
はっきり言って、二度とその病院には行きたくないと思った。

結婚願望は今も昔も希薄である。趣味と仕事と介護の毎日。

家に帰って父親に説明すると、

「何故そこまで放置したんだ」

そう言われて反応に困った。いつ行く余裕があったのかと。

10年程前、母親が脳梗塞、くも膜下を同時に発症し、高次機能障害と診断された。
覚えることが出来ず、すぐ忘れる。認知症になった。
外に散歩に行って道が分からなくなり、偶々知らない方に助けられ家まで送ってもらったこともあった。
この時は現住所は覚えていた。その後、外出する際はGPSが必須になった。

そして3年程前、再び脳梗塞で倒れ、失語症も追加される。
現住所も生まれ育った住所も分からなくなっていた。

デイサービスを利用し、日中は仕事。送迎が来る前に帰宅し、母の世話。
最近は毎日漏らす。デイサービスから帰ってきて最初にするのはオムツの取り替えである。

外泊なんて出来るはずが無い。そう思っていた。
そういう事情もあり、限界まで放置したのだ。

「余裕無かったじゃん……」

そう言って父との会話を終了した。


まとめ
1.MRIは造影剤を入れて撮影した。事前説明や同意書のサイン、服装の確認等あったので、必ず確認すること
2.万歳のポーズ30分は思ったより疲れる
3.お腹出てきたら筋腫の可能性も考えた方が良い。外側だったから痛みとか無かった。不順だったが
4.あの医者マジむかつく!なんなん?二度と行かねぇ!!!って思ったら別の病院があるなら行くのが良い。その病院行くまでに別件含めて3件回ってる。回って担当医師変わってアレだった
私は新しい病院が出来たのもあったから今回手術したが、出来てなかったら今でも放置してたと思う
病院選びはかなり大事、大きい病院なら先生も多いから…
5.介護は要介護認定によって色々変わってくるから調べた方が良い。今回【短期入所生活介護(ショートステイ)】を利用したよ


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