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閉鎖病棟で誕生日を迎えた
閉鎖病棟で誕生日を迎えた。
精神科の閉鎖病棟である。
閉鎖病棟というと、どのようなものを想像するだろうか?
私は入院前の想像は、手足を縛られ身動きがとれないという恐ろしい事を考えていた。
しかし、現実は違う。
確かに想像していた場合もあるが、私は任意入院の為、行動制限はかかっているが多少は好きに動ける。
ということで誕生日当日は病院内のコンビニで小さなケーキ1つとアイスコーヒーを片手に読書をテラス席で堪能した。
もちろん病院内のテラス席である。
午後に行ったからか生暖かい風に包まれて飲むアイスコーヒーは最高に美味しかった。
そうしていると、院内外出の終了時間が迫っていた。
そそくさと片付け病床に帰った。
夕食の時、看護師さんが
「お誕生日おめでとう。」
と言ってくれて、なんだか嬉しかった。
夕食を食べていると急に涙がでてきた。
なぜ涙がでたのだろう。
まぁ正直な話、心細かったんだと思う。
誕生日当日にメニエール病という目眩や耳が聞こえづらくなる病が再発し、音や声が聞こえにくい。
加えて、彼氏と会えなかった。
彼氏は体調を崩していた為、仕方ない。
そのような中、電話してくれた優しい彼氏だ。
寂しいつもりはなかったが、実のところ寂しかったのかもしれない。
もうアラサーの仲間入りだ。
同い年の子はバリバリ働いているが、私はお休み中だ。
少し罪悪感。
アラサーらしい、かつ私にできそうな目標を立てようと思う。
【仕事で失神する事なく働く事】
これに尽きる。
正社員だろうがアルバイトだろうが何でも良い。
今までは正社員に固執していた為、自身の心身が耐えれない仕事をしてきた。
だから、自分ができる事を自分なりにやっていこうと思う。
だから、もう少し社会に出るまでに閉鎖病棟で休息をとろうと思う。
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