見出し画像

【2022年3月6日更新】米国株で夢のテンバガー(10倍株)の見つけ方

テンバガーとは株価が10倍になる銘柄のことを指します。日本市場でテンバガーを探すことは可能ですが、アメリカ市場の方が成長率が高く、データも取りやすい環境が整っていますので、テンバガーに出会う可能性が高いのではと考えています。成長率の高い米国市場へ投資したい、でも方法が分からない、そんな悩みを解決する方法を500銘柄以上の最新データ付きで紹介します。短期間に10倍になる銘柄を掘り当てるというより、ファンダメンタルズに基づいて、3年で2倍以上になる可能性が大きい銘柄をピックアップしています。
今回は有望銘柄3つ、有望候補18銘柄という結果になりました。

テンバガー候補の見つけ方

1.株主資本の成長が著しい(四半期ROE 6%以上)

株主資本とは、大まかに言うと返す必要のないお金です。大きな構成要素は資本金と利益剰余金です。返す必要がないと言っても企業は調達した資金でビジネスをして利益を上げて、この株主資本を増やして企業価値を高めることが株主から求められています。ROEは当期純利益を株主資本で割った値ですが、仮に四半期ROEが6%でそれが3年続くと(年間ROEは約25%)、株主資本は3年後には2倍となります。株主資本の成長が株価とは直結しませんが、重要な指標です。ROEは負債が大きいと大きくなりやすいため、合わせて自己資本率(目安として40%あれば優良)も確認することが重要です。

2.EPSが2期連続で上昇している

EPSとは、「Earnings Per Share」の略で、「1株当たりの利益」という意味です。EPSは、当期純利益を発行済株式総数で割って計算します。株を買うということは、会社の一部を買うことになるので、全体の利益よりも1株当たりの利益が重要です。EPSが単期だけでなく、少なくとも2期以上連続して目安としては6%以上(年間EPSは約25%)上昇していれば、急成長を遂げているシグナルの1つと考えることができます。単期のEPS増加だけでは季節的なものかもしれませんし、本業以外の利益が反映されているだけということも考えられるので、少なくとも2期連続で増加していることを重要視しています。

3.売上・営業利益の上昇を伴っている

EPSが急上昇していたとしても、それが一時的なものではないことを確認することが重要です。EPSには本業以外の利益も織り込まれてしまうので、本業が順調なのかを判断することは非常に大切だと考えています。一番簡単な確認方法は、売上・営業利益の上昇を伴っているかを調べることです。本業で利益が上がっていれば、売上・営業利益も上昇しているはずです。EPSの上昇と整合性が取れているかを確認しましょう。

4.時価総額が大きすぎない銘柄を対象とする。

時価総額がすでに大きくなってしまっている成熟した企業の株価は、いかに良い商品やサービスを発表したとしても、そこから得られる利益で株価を何倍にも押し上げることは困難です。時価総額が比較的小さいうちに革新的なサービスを生み出せれば、株価へダイレクトに反映される可能性が高いと言えます。特に上場してから数年間の銘柄は比較的時価総額も大きくなく、急成長する企業も多いと言われています。

2022テンバガー候補

INMD(INMODE):美容医療事業で高利益ビジネスモデル
ZIM(ZIM Integrated Shipping Services):持たざる経営で急成長
株ではありませんが、仮想通貨自体も10倍以上になる魅力を秘めています。実際にビットコインは2020年4月に1BTC: 90万台だったものが、2022年3月には1BTC: 500万と約5倍程になっています。

仮想通貨とは?

2022年テンバガー候補発掘データ(2022年1月2日更新)

株主資本・EPS・売上・営業利益の増加が重要なのは分かるけど、数多くある銘柄の中から、その条件を満たす銘柄を見つけるのは至難の業です。無料のスクリーニングツールもありますが、4半期ごとでは比較できなかったり、自分なりの設定数値でスクリーニングすることはできないことがほとんどです。

そこで、米国市場で10年以内に上場した企業(1500銘柄以上)のデータをまとめました。銘柄選定の助けになれば幸いです。企業ごとに決算発表日違いますので、適宜データ更新しています。今回は12月期決算の企業情報が大幅更新されています。

購入部分以降で、株主資本_損益計算書データとEPSデータの2つのエクセルファイルに分けて提供しています。自分なりの設定値やスクリーニング方法でデータ活用いただければ幸いです。

株主資本_損益計算書データ(サンプル) ※サンプルデータがエクセルで閲覧できます。

<データの使い方>

まずに、株主資本_損益計算書データで、ROEと自己資本率をチェックして、売上・営業利益の上昇を伴っているかをチェックします。下記4点を2期連続で満たしている有望な銘柄はオレンジで網掛けしています。最新四半期だけ満たしているものはこれからの有望候補として黄色で網掛けしています。

・直近四半期でROE6%以上
・自己資本率40%以上
・前四半期と比べ営業利益増加6%以上
・前年同期比と比べて営業利益増加25%以上


次に、株主資本_損益計算書データで見つけた有望な銘柄について、EPSデータを使って、2四半期以上連続でEPSが増加している、かつ、前年同期比と比べてもEPSが増加しているかを調べます。

急成長している銘柄が見つかったら、ファンダメンタルズだけでは分からないどのようなビジネスをしているのか、今後期待できる市場なのかも合わせて調べましょう。

<データの内容>

株主資本_損益計算書データには、B列にシンボル(Ticker)が表示してあり、AF列までが損益計算書からのデータとなっています。AG列に前四半期からの売上変化率、AH列に前四半期からの営業利益変化率、AI列に営業利益の前年同期比を表示しています。AJ列の資産(貸借対照表の左側の値)、AK列の株主資本は貸借対照表からデータです。損益計算書と貸借対照表のデータを使って、AM列のROE, AO列の自己資本率を計算して表示しています。主要な項目だけ表示していますが、それ以外の項目は非表示にしています。各企業によって項目の書き方がそれぞれで統一できないため、似た項目名がありますが、英語の項目名はその企業の損益計算書データそのままです。ご了承ください。

EPSデータには、四半期ごとのEPSデータをまとめています。B列にシンボル(Ticker)、I列に前四半期からEPS変化率、前四半期から6%以上増加があるものにはJ列に1をたてています。K列に前年同期比のEPS変化率を表示しています。前年同期比から25%以上増加があるものにはL列に1をたてています。

※EPSデータ,株主資本_損益計算書データには欠損値が存在しますが、データが公開されていなかったためです。ご了承ください。

今回、株主資本_損益計算書データで2期連続で条件を満たしていたのは、こちらの記事でも紹介しているINMD(インモード)ZIM(ジム・インテグレーテッド・シッピングサービス)HLI(フーリハン・ローキー)でした。最新四半期のみで条件を満たしている有望候補も18銘柄がありましたので、PUBMとDLOについてそれぞれを少し分析してみました。

ここから先は

351字 / 2画像 / 2ファイル

¥ 500

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?