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【Jリーグ第15節】清水 0-3 FC東京

■2022年5月25日(水) 19:00キックオフ
■IAIスタジアム日本平

平日夜のアウェイ・ゲーム。在宅勤務だったのでキックオフまでに晩ごはん食べて風呂まで入った。あとは勝つだけ。

土曜日の試合から中3日。ここ4試合勝ちがないが、前節引き分けでかろうじて連敗から抜け出し、その流れを確かなものにするためにも勝ち点3が必要な試合。アウェイだが勝って帰りたい。

連戦とあっていくつかのポジションでターン・オーバーを実施。長友に代えてこのところ存在感を見せている中村を先発させた他、ルヴァンカップでアンカーとしての適性を見出された東が青木に代わって起用された。ルーキーの安田がベンチ入り。

フォーメーション

スウォビィク
中村 木本 森重 小川
安部 東 松木
渡邊 オリヴェイラ 永井

前半

ボールを握りながら丁寧なビルド・アップで押し上げて行きたい東京に対し、しっかりとブロックを固めながらシンプルに前線にボールを当てて行く清水という流れに。8分、ドリブルで持ち上がった松木がエリア手前からシュートを放ったが、オリヴェイラに当たりコースの変わったボールは左ポストに嫌われる。東京のファースト・シュートとなる。

清水がガッチリ中央を固めてくるためビルド・アップに苦しみ、ボール・ロストも多い。次第に清水が自信をもって前に出てくるようになり、主導権を握られる時間が長くなる。ポストをヒットされるシーンもあったがなんとかしのぐ。

清水のプレッシングが効いており、なかなか効果的にボールを前線に届けることができない。後ろで引っかけられてピンチになるシーンも散見され、苦しい時間帯が続く。42分、永井が左サイドを持ち上がり、中央にラストパスを送る。渡邊がこれを受けてシュートを放ったがセーブされ、しかも永井から渡邊へのパスがオフサイドの判定。

45分、小川からのパスを中央でオリヴェイラが受け、渡邊につなぐと、渡邊はエリア外からシュート。これは敵GKにセーブされたものの、ルーズになったボールを小川が飛び出して押しこみゴール。前半終了間際に東京が1-0と先制点を奪う。

なかなか効果的にボールを前線につなげず苦労したが、最後に渡邊の果敢なシュートと小川の丁寧な流しこみで先制。GKに当ててもおかしくなかったがきれいに押しこんだ。後半さらに追加点がほしい。

後半

後半に入ると東京がギアを上げプレスの強度が高まる。ボールを支配し、セカンド・ボールを回収しながら敵陣で攻撃の機会をうかがう時間が長くなる。

61分、小川が敵陣でボールを奪い、中央のオリヴェイラにパス。オリヴェイラはさらにファーの安部にボールを送り、これがやや流れたものの安部が右サイドから中央にクロスを上げると、ここに飛びこんだ小川が強烈なヘディング・シュートをネットに突き刺す。東京が2-0とリードを広げる。

その後も東京がボールを支配、清水陣内でパスをつなぎながら攻撃をしかける。リードを奪ったこともあり試合の流れは完全に東京に傾く。

75分、オリヴェイラからのパスを受けた中村がゴール前に浮き球でクロスを入れると、安部が頭で押しこみゴール。当初はオフサイドの判定だったものの、VARによるチェックでオンサイドとなりゴールが認められた。安部の今季初ゴールで東京が3-0とリードを広げる。

79分、オリヴェイラと中村に代えてアダイウトンと長友を投入。さらに83分、永井と渡邊に代えて安田と三田を投入。安田はリーグ戦初出場となる。

90分、アダイウトンが三田とのワンツーからタッチ・ライン際を縦に抜けてドリブルで持ち上がる。切れこんでシュートを放ったが惜しくもGKにセーブされてしまう。松木に代えて青木を投入、青木と東のダブル・ボランチになったように見えた。

その後は敵陣でボールを動かしながら時間を使い3-0で快勝した。

戦評

前半は清水のブロックを崩せずビルド・アップに苦心したが、前半終了間際に先制したことで試合運びに余裕ができ、後半に入ると東京が前がかりに強度を上げてきたことと、清水の足が止まり始めたことで主導権が東京に移った。その後も効果的に加点し危なげなく試合をコントロール、国立でのガンバ大阪戦以来の勝利となった。

中央を締めてくる敵に対して苦戦するのはこのところ続いていたいつもの風景であったが、この時間帯を耐えたことで道が開けた。海外移籍の報道が出ている小川が、出して上がる積極的な攻撃参加で自身初めての2ゴールを挙げた。3ゴールとも丁寧につないで最後は確率の高いところで流しこむ、やろうと思っていた攻撃の形が見えた感はあった。

数字を見てもシュート数16-11、CK7-3、ポゼッション59-41と東京が主導権を握り優位に試合を進めたことがわかる。清水が自滅した部分もあったとは思うが、特に後半は開幕当初に見た強度の高さが戻ってきたように見え、やはりベースはここにあるのだと感じた。

東は前半はふたをされてボールに触れなかったが、後半ボールが動きだすといい判断でボールを散らし、リーグ戦でもアンカーでやれることを見せた。永井が献身的な上下動でチャンスを作り、安部、松木もよくボールを触った。あと木本がスゴみのあるボール扱いでクリーン・シートに大きく貢献した。

まだこの1勝ではなにも言えないが、少なくとも次節以降に向けた足がかりは作った。週末には首位鹿島を迎えてのホーム・ゲームがあり、我々の成長が問われる。簡単な相手ではないが、この試合の上にしっかりと積み上げて挑戦したい。

これで15試合を終えて6勝5敗4分とかろうじて勝ちが先行、勝ち点を22(1試合あたり1.47)に伸ばして順位も暫定ながら6位に浮上した。6月はインターナショナルもあり試合が少ない。やはり次が重要だ。

評点

[評点はドイツ式(最高1~最低5)]:
スウォビィク(3) 手堅いセーブでゴールを守った。つなぎも無難に。
中村(3.5) ワンタッチで出せず持ってしまって詰まるシーンあり。
木本(3) なにげいちばんスゴいことをひょうひょうとやってる。
森重(3.5) 森重が戻って安定感が出たのは間違いない。
小川(2.5) 海外行くなら移籍金はしっかり残して行って。
安部(2.5) 嬉しいゴール。走り続けたのが報われた。
東(3.5) 前半はボール触れなかったがアンカー適性は見せた。
松木(3.5) 勢いは買うが細かいミスも多い。頑張りどころ。
渡邊(3.5) センスよく技術もある。やはり前めが使いどころか。
オリヴェイラ(3.5) しっかりボールを収めた。ゴールほしい。
永井(3) どんどん上手くなっているように見えるのだが。
===
アダイウトン(3) GKに当てたヤツは惜しかった。脅威になった。
長友(3.5) 今日のような展開だと彼には楽な仕事だった。
安田(-) 時間短し。やり続けよう。
三田(-) 時間短し。
青木(-) 時間短し。

鹿島に勝ちたい。


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