見出し画像

【天皇杯2回戦】FC東京 2-0 富士大

■2022年6月8日(水) 19:00キックオフ
■味の素スタジアム

在宅勤務だったので余裕をもって味スタに着いた。天気は微妙だったが結局降らなかった。バクスタのSA指定席を取っていたが、最前列だったのでキックオフまで待ち、後ろの方がガラ空きであることを確認して最後列に移った。前の3列だけぎゅうぎゅうだった。

天皇杯の初戦はいつも難しい。失うものがなくモラルの高い大学生の挑戦をしっかりいなすためにはきちんとした地力がなければならない。ふだんのプロ同士の戦いとは異なった危機管理力とか事故マネジメントが求められる。ジャイキリに遭うのは避けたい。

長友と松木が代表招集で不在、スウォビィクとオリヴェイラを休ませた他はガチメン。レアンドロは引き続き不在だがケガなのか。小川はリーグ戦で壮行セレモニーがあったが、これが味スタ最後の試合となる。

フォーメーション

波多野
中村 木本 森重 小川
安部 東 渡邊
永井 山下 アダイウトン

前半

予想されたとおり東京がボールを支配、長短のパスをおりまぜながら攻撃を組み立てようとするが、ラインを高く保ちコンパクトに守備をする富士大に対しいい形でフィニッシュにもちこむことができない。

富士大の攻撃は意図は感じるものの精度は高くなく、決定的な形になる前にどこかでボールを奪えるイメージで現実的な脅威は高くない。東京がセカンド・ボールを回収して主導権を握りながらも攻めあぐねる形で時計が進んで行く。

山下が前線で踏ん張るか、アダイウトンがサイドから単騎突破を試みる形で試行錯誤を重ねたが、36分、アダイウトンのきれこみからのパスを中村が落とし、渡邊がタイミングを計ってけりこみゴール。ようやく1-0と先制する。

さらに42分、エリア内にドリブルで入りこんだアダイウトンが手をかけられて倒される。これで得たPKをアダイウトンが自ら決めて2-0とリードを広げる(43分)。前半はそのまま終了し、東京が2点リードで折り返した。

後半

後半から永井に代えて梶浦を投入、渡邊が一列上がって右ウィングにまわり、梶浦がインサイド・ハーフに。試合の流れは変わらず、東京がボールを支配して攻撃をしかけるが、富士大の守備も固く、またギリギリのところで息が合わないケースもあって追加点は奪えない。

60分、山下が敵ゴール前で座りこみ続行不能に。その前のプレーでケガがあったか。61分、山下と小川に代えて紺野とバングーナガンデを投入。アダイウトンがトップにスライドし、渡邊が左ウィングに。紺野は右のウィングに入った。山下は自分で歩いて退場。

その後も東京が優勢で何度か決定機は作るものの決めきれない。この時間帯に追加点があればかなりはっきり趨勢が決していたと思うが最後のところが合わない感じは変わらない。もちろん富士大のギリギリの守備もあったと思う。

80分、渡邊に代えて安田を投入、そのまま左ウィングに入る。2点のリードがある東京はムリはしないがボールを前に運び追加点を狙う姿勢は変わらない。積極的に戦いながら時計を進める。

追加点は奪えなかったものの、終始優位に試合を進めた東京がそのままリードを守り、2-0で富士大に勝利、3回戦にコマを進めた。

戦評

コンパクトでラインの高い守備をする富士大に苦しめられ、序盤はなかなかフィニッシュまで持ちこめない時間もあったが、我慢してやり続けることで先制できたので楽になった。正直実力差はあり、いくつかのシーン以外はほぼ脅威を感じなかったが、こういう試合でもワンチャンで決められて敗退した経験は過去に幾度もあり、ここを勝ち抜けられたのはホッとした。

シュート数16-5、CK8-1と東京がゲームを支配していたことは間違いないが、その割りに前半の2得点にとどまったのはもの足りない。ゴール前まで組み立てながら最後に押しこめなかったシーンが何度もあり、ここの精度を上げて行かないとリーグ戦で厳しい相手とやるのにはまだまだしんどい。

この勝利は全員が持ち場でしっかり責任を果たした結果だが、課題は残っている。次の試合は18日の湘南とのリーグ戦だが、シーズン前半の最終戦でもあり、この10日の期間でさらに上積みを図りたい。

評点

[評点はドイツ式(最高1~最低5)]:
波多野(3.5) ナゾのコーチングも多かったがまずは完封お疲れさま。
中村(3.5) ムダに持ってしまうシーンが減った。出番は増えるはず。
木本(3.5) 落ち着きと技術の高さが頼もしい。森重の後継になれる。
森重(3) このレベルだと余裕をもってプレーできており盤石。
小川(3.5) 味スタ最終試合。海外での活躍を期待する。
渡邊(3) ゴールは余裕を持って打てた。よさが出ている。
東(3) ボールをしっかり預かりながら時に鋭い縦を入れた。
安部(3.5) スペースを埋め中盤でボールを刈り取った。
永井(4) スペースをもらえず持ち味を出しきれなかった。
山下(4) 絶好機を決めきれず、ほしい形でボールをもらえてない。
アダイウトン(2.5) 大学生相手には反則レベル。今日MOMでいい。
===
梶浦(3.5) 落ち着いてプレー、十分アピールできた。
バングーナガンデ(3.5) 特徴的な突破は健在、リーグ戦でも見たい。
紺野(3.5) こっちが思う以上に相手にとってはイヤなタイプ。
安田(-) 時間短し。もう少し見てみたい。

今回はチケット購入の段階で席指定ができず、全体がガラ空きのなかで局地的に混んでいる最前列を割り当てられたもの。この配席システムはどうなんだ。もし雨降ってたらずぶ濡れだった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?