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【Jリーグ第22節】FC東京 2-0 磐田

■2022年7月17日(日) 18:00キックオフ
■味の素スタジアム

3連休の真ん中、暑い日曜日になった。ヴェスパで味スタに乗りつけ、いつものようにバクスタ上層に陣取ったが、この時間のキックオフだと前半途中まで西日がまぶしかった。キャップを持っていてよかった。

東京はシーズン後半今ひとつ調子が出ない。前節アウェイで浦和に0-3で完敗した次の試合であり、ホームでしっかり態勢を立て直したい。この試合のあとはE-1選手権があるためリーグ戦は1週休みになる。

前節負傷退場となったオリヴェイラはベンチ・スタート。ケガで欠場していた安部が先発復帰。レアンドロをニセ9番に置いてゼロトップの布陣で臨む。二種登録の東廉がベンチ入りした。

フォーメーション

スウォビィク
長友 木本 森重 バングーナガンデ
安部 東慶 松木
紺野 レアンドロ 渡邊

前半

試合は開始早々いきなり動いた。4分、右サイドで得たFKをバングーナガンデがけると、敵DFがクリアしようとしたボールがゴール前で高く上がる。GKはこれをパンチングしようとしたが、競った木本が頭で押しこみゴール。東京が早い時間に1-0と先制した。

さらに14分、敵GKがエリア内からけったボールを渡邊がカット、そのままドリブルで持ち上がり、敵DF、GKをかわしてシュート。これがゴールとなり東京が2-0とリードを広げる。この時点で試合の趨勢は決した感があった。

その後はリードを得てリスクを取る必要のなくなった東京がやや引き気味となり、磐田にボールを持たれる時間も長くなるが、引っかけたボールからカウンターをしかけるシーンもあり、チャンスは作る。

42分、カウンターで攻め上がり左サイドの渡邊からパスを受けた中央の松木が直接狙うがおしくもバーをヒット。結局2-0で前半を終えた。

序盤に2点のリードを奪ったことで磐田の攻撃にもあわてず対応できた。レアンドロが時間を作り、インサイド・ハーフとウィングが強度高くチャレンジすることで試合を動かしている。足が止まる時間帯をどうマネージするかが勝負か。

後半

後半に入っても東京がボールを支配しながら時計を進める展開になる。何度かFKのチャンスを得るが今日のレアンドロのシュートは枠に飛ばず。62分、右サイドでボールを持った紺野がコースを作り得意の角度からシュートを放つがGK正面に。

71分、紺野、渡邊に代えて三田とオリヴェイラを投入。三田が右、オリヴェイラが左のウィングに入る。78分、カウンターからオリヴェイラがレアンドロにスルー・パスを出すと、これを受けたレアンドロが右サイドを裏に抜けてシュートするが敵DFにブロックされる。

81分、東に代えて梶浦を投入。梶浦と松木のダブル・ボランチとなり、安部がトップ下に入ったように見えた。88分にはバングーナガンデとレアンドロに代えて鈴木と山下を投入、鈴木はそのまま左SBに、山下はトップに入る。

アディショナル・タイムは5分あったが危なげなくしのぎきり、追加点はなかったものの序盤の2点を守りきって東京が2-0で磐田に完勝した。

戦評

安部が戻ってきたこともあって前線からのプレッシングが機能、取りきることを意識した寄せで試合の主導権を握った。FKやカウンターなどから追加点のチャンスもありながら決めきれなかったのは課題だし、上位のクラブなら見逃してくれないようなピンチもあったが、最後まで集中を切らさず勝ちきったことは大きかった。

こうやって毎試合できたこと、できなかったことを整理しながら経験を積み、できることを少しずつ増やすしか成長の方法はない。ケガ人も多く、永井、髙萩が移籍するなど万全ではないチーム状況だが、やろうとしていることは間違っていないと思っており、時に進歩が遅く感じられてもここで投げ出すという選択肢はない。できていることを見定めてその上にひとつずつ積み上げて行こう。

東京はこれで22試合を終えて9勝8敗5分、勝ち点を32(1試合あたり1.45)に伸ばして7位をキープ。2位の鹿島との勝ち点差が8、16位のG大阪との勝ち点差が11と全体に混戦で上も狙える代わりに負けがこむとズルズルと順位が下がるリスクも高い。

次のリーグ戦までには2週間あり、ケガ人の戻りを待ちながら戦術を煮詰めなければならないが、暑い季節でもあり戦い方にも工夫が求められる。残り12試合勝ち点を積み上げてシーズン終盤になだれこみたい。

評点

[評点はドイツ式(最高1~最低5)]:
スウォビィク(3.5) しっかりゴールを守り完封。100試合出場おめ。
長友(3.5) 守備で強さを見せた。ポジショニングもいい。
木本(3) 移籍後初得点。打点の高さででGKに競り勝った。
森重(3.5) 裏にいいボールを出していた。
バングーナガンデ(4) 学びながら現場で成長する青年。
安部(3) まさにダイナモ。プレスのやり方をチームに示した。
東慶(3.5) 最終ラインからパスを受けて配球することができた。
松木(3) 安部とともに強度高くチャレンジ、シュート惜しかった。
紺野(3.5) いいシュートあったが。よく走った。
レアンドロ(3.5) FKが枠に行かなかった。そろそろ出そう。
渡邊(3.5) あのシュートはよく決めた。あかんヤツかと思った。
===
オリヴェイラ(4) 元気に出てきてくれてよかった。
三田(3.5) 交代で強度を落とさなかった。
梶浦(-) 時間短し。どんどん使って行こう。
山下(-) 時間短し。山下のゴールが見たい。
鈴木(-) 時間短し。鈴木のクロスが見たい。

今日は三菱電機Dayで「先着20,000名様にうちわプレゼント」だったがもらえなかった。入場者は18,212人。どういうことなんだろうな。

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