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【ルヴァンカップ第5節】FC東京 0-0 C大阪

■ 2023年5月24日(水) 19:00キックオフ
■ 味の素スタジアム

仕事終わりからの味スタ駆けつけ。こないだの国立での川崎戦みたいに19時30分のキックオフにしてくれると、都心の職場からのアクセスが全然ラクになるんだけど。国立でやれて味スタでやらないのはなぜなんだろう。見にくる側の事情を考えてほしい。

ルヴァンカップがどうなっているかもう忘れていたが、2勝2敗のグループ2位で迎えた第5節、勝てば勝ち抜けに大きく近づく。ホームでしっかり勝ち点3を積み上げてタイトルを狙いたい。

週央の試合ではあるが勝ち抜けのために落とせない試合とあってか木本、森重、東、渡邊、安部、小泉、オリヴェイラらの主力を起用。右SBには特別指定の安斎を先発させた。トップにはペロッチが先発。

布陣

野澤大
安斎 木本 森重 バングーナガンデ
小泉 東 安部
オリヴェイラ ペロッチ 渡邊

前半

序盤は互いに主導権を争う五分の戦いとなるが、大阪の方が早めに前線にボールを送ってチャンスを作る。東京は中を固めて対処するが、やや押され気味に。チャンスは散発でなかなかフィニッシュまで行けない。

23分、バングーナガンデが敵との接触で倒れる。その場でのファウルはなかったが試合を止めての治療となり、最終的に24分に徳元と交代する。足をケガした模様で心配だ。想定外の交代で枠をひとつ使ってしまう。

東京は球際で踏ん張り、囲んでのボール奪取やインターセプトからマイ・ボールにするものの、大阪の切り替えも速く、奪い返されたり密集になってファウルを取られたりするなどなかなか次につなげないシーンも多い。

38分、オリヴェイラがエリア内で安部からパスを受け、反転してシュートを放つが枠外に。互いにプレーに精度を欠いて決めきれない時間が続く。東京はペロッチに当てたボールを渡邊、オリヴェイラが拾う形を想定しているもののマークも厳しくおもうようにはやらせてもらえない。

一方で大阪の攻撃も最後のところが雑で助かるシーンも多い。チャンスは作られながらもスコアレスのままで前半を終えた。なかなか足がかりを作れないまま45分が過ぎてしまった感じで、後半ワンチャン勝負になる予感。ペロッチに期待したい。

後半

後半からオリヴェイラと東慶を下げて俵積田と青木を投入。俵積田は左ウィングに入り、渡邊が右に。これによって中盤が安定、また前にパスを付けるシーンが増え、攻撃のギアが一段上がった感があった。

47分、53分、55分とたて続けに徳元のCKにペロッチ、渡邊が合わせるがゴールにならず。この時間帯は押しこめていたが大阪の守備も堅い。敵陣で試合を進める時間が長くなる。この流れで決めたい。

65分には左サイドから切れこんだ徳元のラスト・パスに渡邊が合わせるが敵GKがブロック。67分、渡邊からのスルー・パスを追った俵積田がGKと競り合うがボールは惜しくも枠外に。東京が積極的なプレスから主導権を握り攻撃をしかけている。

74分、ペロッチに代えて塚川を投入。週末の鹿島戦でも塚川のトップ起用はあったが、この局面で敢えてトップに投入する意味がわからなかった。ペロッチはよくボールを収めており、本人としても手ごたえがあったように見えただけに交代は残念。

その後も俵積田の突破、徳元のクロスや持ち上がりからチャンスを作るがゴールは生まれない。大阪のチャンスもあるが、散発的なものにとどまり、この時間帯の組織戦では球際でうわまわった東京が優位に。

89分、渡邊に代えて寺山を投入。これも意味がわからなかった。おそらくはベンチに残っていた前目の選手が寺山だけだったとかそんな理由ではないのかと思う。最後までゴールを狙って攻め続けたが、結局ゴールは遠くスコアレスドローとなった。

戦評

前半は大阪のペースにつきあい、あまり得点の匂いのしない展開だったが、後半、青木のところでボールが落ち着くようになり、ペロッチの落としもハマり始めて、ワンタッチで小気味よくパスがつながって一気に押し上げるシーンが生まれるようになった。

可能性を感じさせる展開だったが、最後の一歩のところで敵に寄せられ打ちきれないケースが多いのがもったいなかった。このへんは技術の問題なのかメンタルの問題なのかわからないが、ゴール前までは行けていた。

数字を見ればシュート数10-12、CK5-7、ポゼッション44-56と大阪に分があるようにも見えるが、前半と後半では流れが変わった試合で、特に後半は我々のペースだっただけに決めきれなかったのが悔しい。

主力を投入したからには勝ち点3を取らなければならなかったが、敵をノー・ゴールに抑えて最低限の勝ち点1を得たのは結果としては悪くない。グループ突破の可能性は十分あり、最終節、アウェイでの京都戦に命運を賭することになる。

週末には中二日で首位・神戸との対決があり、選手起用がむずかしかったのは理解するが、オリヴェイラはともかく、ペロッチを下げたことで可能性は低くなってしまったような気がした。それでも俵積田が積極的にしかけたのが目を引いたし、それだけになんとか1点は取っておきたかったが奏功しなかった。

後半の流動的な攻撃に、今我々がやろうとしていることの意図が表れているような気がしたし、これを継続しながら、だれが出ても同じ目線でボールが動くフットボールを見たいと思う。スコアレスながらリーグ戦にもつながる試合だったと思うが、勝てたし勝ちたかった。

評点

[評点はドイツ式(最高1~最低5)]:
野澤(3) 終盤スーパー・セーブでチームを救った。
安斎(3.5) 思い切りのいい縦の突破で存在感を見せた。
木本(4) ややお疲れか。今日は休ませたかった。
森重(3.5) 読みのよさで守備を牽引。調子上げてきてる。
バングーナガンデ(4) 負傷退場。重傷でなければいいが。
小泉(3.5) 「ここにだれか」というときに絶対いる。
東慶(4) 前半はリズム作れなかった。
安部(3.5) こんな走って週末大丈夫かな。
オリヴェイラ(3.5) やはりサイド起用が向いてるように思う。
ペロッチ(3.5) 後半見せたシンプルな落としはよかった。
渡邊(3.5) ほぼフル出場で週末が心配に。
===
徳元(3.5) すべてのプレーに意図がこめられている。
青木(3.5) よさを再認識。リーグ戦で見たい。
俵積田(3) 積極的なしかけが効いた。ゴールほしかった。
塚川(3.5) 渡邊とのコンビが合うように思う。
寺山(-) 時間短し。

途中から寒かった。

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