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【Jリーグ第14節】名古屋 3-1 FC東京

■ 2024年5月5日(水) 19:00キックオフ
■ 豊田スタジアム

自宅DAZN観戦。前節、勝ち試合を引き分けに持ちこまれ勝ち点2を落としたあとの大事な試合で、アウェイではあるがここでしっかり勝ち点3を取り返すことが必要。雨のなかでの試合となった。

前節退場となった波多野に代わり野澤大が先発、また出場停止明けの小泉がボランチで先発し、松木はベンチスタートに。荒木もベンチ入り。


布陣

野澤大
白井 木本 森重 バングーナガンデ
高 小泉
安斎 仲川 俵積田
オリヴェイラ

前半

拮抗した立ち上がり。中盤で主導権を争い、奪ったボールは手数をかけずにゴール前まで運ぼうとする。

4分、白井のマイナスのクロスに逆サイドから中央に入りこんだ俵積田がダイレクトで合わせたが枠に飛ばず。8分にはオリヴェイラがエリア手前からミドルシュートを放つがGKがセーブ。

その後は互いに大きなチャンスなくつぶし合いとなる。東京は左サイドを中心に組み立てようとするが、俵積田の突破が抑えこまれて突破の糸口がつかめない。にらみ合いの時間が続く。

30分、エリア内で森重が敵FWを倒したとの判定でPKを与える。森重がもっていたボールにチャレンジされ、取られそうになったところを倒してしまったか。ふつうにボールを守っただけにも見え、厳しい判定と感じたがVARの介入もなかった。このPKを中央に決められて0-1と先制される。むずかしい相手にリードを与えてしまった。

45+5分、FKを与え、ゴール前に放りこまれたボールに頭で合わされてきれいに決められたが、VARによるゴールチェックでオフサイドと判定されノーゴールに。ギリで救われたが、画像を見る限り本当に微妙だった。ゾーンで守っていたが競れていなかった。

前半はそのまま0-1で終了。PKで先制されたがVARのおかげで追加点は回避できた。あせらずしかけるしかない。交代のカードはある。後半の早い時間帯に追いつきたい。

後半

後半に入っても流れは大きく変わらず。東京はオリヴェイラ、仲川を中心に攻撃を組み立てようとするが名古屋の守りも固い。50分にはオリヴェイラがエリア手前からシュートを放ったが敵GKがセーブ。

61分、オリヴェイラと仲川に代えて松木と荒木を投入、そのまま二人で前線中央に入る。しかし66分、ショートカウンターから敵FWに決められて失点、0-2とリードを広げられる。並走したがボールを受けてシュートするところまでやらせてしまった。

さらに71分、CKからの流れでゴール前に放りこまれたクロスに頭で合わされ、これが野澤大の頭を越えてゴールに入り0-3に。これもだれも身体を当てられずフリーで打たれた。これで試合はほぼ決まった感があった。

72分、安斎と俵積田に代えて長友とシルバを投入、白井を一列上げて攻撃のスイッチを入れようとする。78分、高のスルーパスを受けた長友が右サイドの深いところまで運び、ここからの折り返しに荒木がダイレクトボレーで合わせようやくゴール。1-3と2点差に。

85分には高に代えて原川を投入。86分には左サイドのバングーナガンデのクロスが敵DFに当たりゴールに向かったが線上でクリアさせる。他力ながら入っていればというシーンだった。

90+2分には白井にクロスにバングーナガンデが頭で合わせるがこれも敵DFに線上でクリアされる。90+5分には長友の落としを受けた松木がGKと一対一になるがシュートはGKがセーブ、こぼれ球にシルバが詰めるが押しこみきれず。

終盤は東京が押しこんでチャンスをつくったがゴールを割ることができず、結局1-3で試合終了。前半のPKが響き、名古屋のペースに乗せられた感の強い敗戦となった。

戦評

守備が固くメリハリのしっかりした相手に先制を許すとこうなるという試合。PKでの失点がすべてだった。CBとGKに負荷がかかるのは織り込み済みなのでしかたのない部分はあるが、サブが軒並み負傷欠場で、連戦をベテランに頼らざるを得ず、周囲のサポートもなかった。

シュート数12-8、CK3-3、ポゼッション59-41と、終盤の攻勢もあって数字のうえでは東京が優位だったようにも見えるが、実際は名古屋に確実に加点されて力を削がれ、最後まで主導権の握れない試合だった。

PKを与えたシーンはしっかりボールに突っかけてきた敵FWをほめるべき。あのエリアで簡単にクリアせず、勇気を持ってあくまでマイボールを放棄しないという約束ごとなら、起きてもしかたのない事故だと思った。

ここまで結果は出してきたが、どの試合も後半は押しこまれる時間が長く、決して余裕をもって勝ち続けてきたわけではない。やっていることは今日も含めて大きく違いがあるわけではなく、失点も毎試合のもの。結果が裏目に出る試合もあるということだ。

危うさが今日は現実になってしまったということで、それでも3点差から1点返したこと、終盤押しこんでたて続けにチャンスをつくったことはチームとしての進歩だ。悔しく、痛い敗戦だがやろうとしていること自体が間違っているわけではなく、修正すべき点と続けるべき点を明確にして進むしかない。

大事なのはこの連戦のなかで連敗しないことで、引き分け、負けときたこの流れを次の試合で止められるかどうか。次節、ホームでの横浜戦は、厳しい相手だが今季の行く末を占う大事な試合になる。

これで14試合を終えて6勝4敗4分、勝ち点22(1試合あたり1.57)で暫定5位に。首位との勝ち点差は7に開いてしまったが、4位から12位が勝ち点差5の間にひしめいており、勝ち点の取りこぼしはこのかたまりからの脱落を意味する。踏ん張りどころだ。

評点

[評点はドイツ式(最高1~最低5)]:
野澤大(5) 2点め、3点めはなんとかならなかったか。
白井(4.5) 走って存在感見せたが安斎とのからみ少なかった。
森重(5.5) 余裕のないプレーが多く複数の失点に関与。
木本(5) 個々の局面では戦えていたが3失点。
バングーナガンデ(5) 攻撃はよかったが守備で貢献できず。
高(4.5) チーム全体が彼の使い方をわかってきた。
小泉(4.5) 高がボールを受けられるのは小泉がいるから。
安斎(5) 走り続けたが好機にからめなかった。
仲川(4.5) 彼の基準にチームがついて来始めている。
俵積田(5) 完全に対策され封じこめられた。
オリヴェイラ(5) 5試合連続ゴールはならなかった。
===
松木(4) 次節はどう使うか。サブはもったいない。
荒木(4) 次節はどう使うか。サブはもったいない。
シルバ(5) このへんでそろそろゴールほしい。
長友(4.5) 魂のアシストで流れは呼びこんだが。
原川(-) 時間短し。

前半最後の名古屋のオフサイド、救われた側ではあるが、あの解像度の画像で、ボールのインパクトの瞬間の決定も画面上の目視で、それで線引いて2Dだろうが3Dだろうがあの微妙なオフサイドが本当に正しく判定できているのか極めてあやしいと思うのだが。

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