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【Jリーグ第26節】FC東京 0-3 川崎

■ 2024年8月11日(日) 19:00キックオフ
■ 味の素スタジアム

むし暑い日曜日。かつやでヒレカツ丼弁当を買ってヴェスパで味スタへ。冷えたジャスミン茶のペットボトルを2本用意したが、夜になってもあまり気温が下がらず最後には全部飲みほした暑さでヤバかった。

前節G大阪とアウェイで引き分けたあとの試合であり、ホームでしっかり勝ち点3を積み上げたい。敵はウチより下位だが地力はあるうえに復調しつつあり難しい相手。つけこむ隙を与えると間違いなく突いてくる。ゲームプランどおり行かないときの戦い方が問われる。

両SBを入れかえた他、前節ベンチ外で中東への移籍の情報もあるオリヴェイラが先発。長友、原川がベンチスタート、中村はベンチ外となった。あらたに加入が発表されたガウディーノはメンバーに入らず。


布陣

野澤大
白井 土肥 岡 徳元
高 小泉
安斎 仲川 遠藤
オリヴェイラ

前半

序盤は互いに前を向いて主導権を争うガチの展開に。東京は右サイドの白井、安斎を起点にチャンスを作るが決めきれない。5分、右サイドを縦に抜けた高がタイミングを計ってクロスを入れファーの遠藤が頭で合わせるが惜しくもサイドネット。

11分、右サイドの安斎がゴール前に流しこんだボールに中央の仲川がスルー、ファーの遠藤が飛びこんだがこれもサイドネットに。12分には徳元が斜めにゴール前に流しこんだボールにオリヴェイラが反応し流しこもうとするが敵GKにセーブされる。

すると15分、右サイドからのクロスに中央で頭で合わされて失点、0-1と先制を許す。サイドでの駆け引きに負けてクロスを入れられた。押し気味でゴール前でのシーンも作れていた時間帯だけにワンチャンを決められてショックが大きかった。

さらに20分、今度は左サイドからのクロスに再びゴール前でのヘディングシュートを許し失点、0-2とあっという間にリードを広げられる。人は足りていたはずなのに競りきれなかった。流れを一気にもって行かれる。

その後も東京は前に出ようとするが川崎にボールを持たれ攻撃は単発。25分、敵陣で仲川が奪ったボールをオリヴェイラにつなぎシュートするが敵DFにブロックされる。これも決定的だった。

27分には徳元が自陣でのスローインをDFの裏にロングスローで投げ込むとこれを追って遠藤が抜け出しエリア手前から狙ったがわずかにゴール左にはずれる。チャンスはつくれているものの川崎の守備も固く最後の精度を欠く。

双方攻め合う形となるが川崎がボールを握り東京は後追いの苦しい展開に。0-2で前半を終えた。ベンチには荒木、小柏、俵積田とカードはある。前半払った入場料の分は取り返したい。やれる試合だ。

後半

後半開始から安斎に代えて荒木を投入、仲川が右ウィングにスライドし荒木はトップ下に入った。立ち上がりの48分、徳元のクロスにオリヴェイラが合わせるが枠をとらえきれず。早い時間帯にまず1点がほしい。

リードを得てリスクを取る必要のない川崎がボールを動かして時計を進め、東京はボールを追う展開となり、暑いなか疲労も蓄積する。60分、小泉に代えて原川を投入、中盤で緩急をつける狙いか。原川はそのままボランチに。

さらに69分には仲川とオリヴェイラに代えて俵積田と小柏を投入、遠藤が右ウィングにスライドし俵積田が左ウィングに、小柏はトップに入った。だが、72分、右サイドで与えたFKにヘディングで合わされ失点、0-3と大きな追加点を許してしまう。

東京はリスクを取って前に出るが3点のアドバンテージがある川崎にボールを持たれ、なかなか攻撃の順番がまわってこない。荒木、小柏、遠藤らがパスをつなぎながら敵エリアに入りこもうとするが川崎の対応も早い。

84分荒木のパスを受けた遠藤がエリア外からシュートを放ったが敵GKがセーブ。直後、ピッチに座りこんだ土肥に代えて森重を投入。土肥は歩けていたので足がつったか。87分、遠藤のクロスを受けた小柏がダイビングヘッドで合わせるが惜しくもファーにはずれる。

88分、遠藤のスルーパスを追った白井がエリア右からシュートを放ったが枠外に。チャンスはつくったが余裕をもって守られている感もあってきめられず、結局0-3での完敗となった。

戦評

序盤はいい形をつくれていたが敵のファーストシュートを決められ、たて続けに追加点も許して流れを手ばなした。後半にも加点され、常に後追いの流れとなって最後まで主導権を握れずバタついてしまった。攻撃に精度が、守備に練度が足りなかった。

シュート数10-10、CK3-6、ポゼッション43-57と、チャンスはつくったものの試合の流れは川崎に持って行かれたことが数字にも表れている。前につける意識はあり、連係も悪くなかったが、ビハインドを背負った状況でシュートに気負いが出たか。

川崎のような技術と型をもったクラブと渡り合うには守備が素直すぎてきっちりそこを突かれたし、リードされてからは余裕をもってボールを動かされ、ああ、またいつものアレかみたいな試合になってしまったのが悔しい。先制できなかったのが痛かった。

結果論になるが、この試合こそ森重、木本を先発させていれば落ち着いた対応ができていたかもしれないと思ってしまう。若い2CBには荷の重い相手だったのではないか。結果として早い時間帯に複数得点を与え調子に乗せてしまった。

やろうとしていることはわかるし、表現できている部分もあるが、慣れが出ているのか細部がルーズになっている感はあるし、約束ごとももっとシンプルだったはずなのにあいまいになっている気がする。暑さもあるとは思うが強度も落ちており、これらを絶えず巻き直してフレッシュな状態で試合に臨むためのマネジメントができていないのではないか。

おりしも山形でクラモフスキー監督のヘッドコーチを務めていた鳥栖の川井監督が解任されており、戦術担当コーチとして招聘できないか。守備やビルドアップの約束ごとをもう一度整理することで戦い方がはっきりさせられるのではないかと思う。

東京はこれでここ3試合勝ちがなく、10勝9敗7分で勝ち点37のまま足踏み、1試合あたりの勝ち点も1.42に下がり順位はひとつ落として8位となった。シーズン終盤に向けこれ以上の後退は許されず、次節ホームでの連戦でなんとしても勝ち点3が必要。今季の正念場となる。

評点

[評点はドイツ式(最高1~最低5)]:
野澤大(4.5) 彼にだけ責任があるわけではないが。
白井(5) いい飛び出しはあり特徴は見せたが。
土肥(5.5) 難易度の高い試合で厳しい経験。
岡(5.5) 足りていないところが見えた試合。
徳元(5) やっぱり見ていて楽しい。個サポです。
高(4.5) プレーにアイデアとメッセージがある。
小泉(5) よく動いたがちょっとお疲れか。
安斎(5) 連戦の疲れかキレを欠いて交代。
仲川(4.5) 頭の下がる運動量で範を示した。
遠藤(4.5) 惜しいヤツいくつかあった。
オリヴェイラ(5) 決めたいヤツあった。
===
荒木(4.5) ちょくちょく消えてる。
原川(5) 動き重かった。
小柏(4.5) 荒木とのコンビ悪くない。
俵積田(5) 得意の形にならず。
森重(-) 時間短し。存在感大きかった。

スタジアムって熱中症への対応が脆弱。ヤバいと思っても駆けこめるエアコンの効いたスペースもないし、売店も自販機も長蛇の列、なんなら売り切れで水分補給もままならない(しかも市価より高い)。入場のときに冷水を一人1リットル配るとかできないか。今日は夜になっても気温が下がらず結構危険な状況だったと思う。

あと、キックオフ前に焚いた花火の煙が開始5分過ぎてもピッチ上に漂い、見にくいことこの上なかった。演出でフットボールを邪魔するのはやめてほしい。花火イラネ。

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