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【ルヴァンカップ第4節】湘南 2-1 FC東京

■2022年4月13日(水) 19:00キックオフ
■レモンガススタジアム平塚

仕事をムリやり切り上げて電車に飛び乗りなんとかキックオフ前にスタジアムに。平塚は遠い。僕の指定席にはおっさんが座っていたが隣が空いていたのでそこに座った。
ルヴァンカップはここまで1勝1敗1分。グループステージ勝ち抜けのためには勝ち点の上積みが必須だ。

週央のカップ戦とあってリーグ戦からは完全なターン・オーバーを実施。ベテランと若手の混成チームとなった。2種登録の東廉がCBで先発、同じく2種登録の熊田、昨季のケガで出遅れていた蓮川、バングーナガンデらがベンチ入りした。

フォーメーション

波多野
鈴木 岡崎 東廉 小川
品田 三田 東慶
紺野 山下 髙萩

前半

テンポよくボールを動かしてくる湘南に対し、東京はプレスで後手を踏み受けに回る立ち上がりに。ボールを奪えばそれなりにつなげるもののフィニッシュまでは持ちこめず、糸がすれ違ってちぐはぐさが目立つ。

14分、左サイドでボールを受けた髙萩が落としたボールを小川がシュートするが枠に収まらず。23分、髙萩のパスに山下が頭で合わせるがこれも枠外に。攻撃の精度を欠き大きなチャンスにはならない。

37分、エリア手前中央から豪快なミドルを決められ失点。0-1と湘南に先制を許す。シュートがよかったのは間違いないが、バイタルで寄せが甘く足を振りぬかせてしまった。波多野の手も届かなかった。

前半はそのまま0-1で終了。個々の選手は戦っているがどうやってゴールに結びつけるかという点でそれぞれの見ている絵が一致しない感じがある。個の力でプレスをはがせず、ボールを大事にしようと下げることが多く推進力がない。

後半

後半に入ると東京がやや前に出る。50分、右CKの流れから、三田が裏にスルー・パスを通す。これを追った鈴木が、ゴールライン際の深いところから戻しの折り返しをゴール前に入れると、ここにいた小川が思いきってシュート。これが決まって1-1と同点に追いつく。

55分、小川と紺野に代えて中村と梶浦を投入。中村はそのまま左SBに、梶浦はインサイド・ハーフに入り東が右ウィングにスライドした。しばらく一進一退の攻防が続くがチャンスは多くない。

66分、髙萩に代えて平川を投入。この時点で東と梶浦のダブル・ボランチ、右SHに三田、左SHに品田、平川がトップ下に入る4-4-1-1になったように見えた。

72分、エリア内での敵のシュートが東慶の手に当たったとの判定でPKとなる。73分、PKを決められ1-2と再びリードを許す。

78分、品田と山下に代えてバングーナガンデ、熊田を投入。反撃を試みたが連係不足はいかんともしがたく、チャンスは作れない。湘南にボールをコントロールされ、守備に追われる時間が続く。

結局見せ場を作ることができないまま1-2で試合は終了。グループ・ステージ勝ち抜けには痛い敗戦となった。

戦評

若手の成長を期待してできる限り多くの選手に出場機会を与える試合だったと思うが、それを下支えするべきベテランのプレイが精度を欠き、また若手も勝利を意識したプレイができず大事にやりすぎた感があって糸口がつかめないまま時間を使ってしまった。

CKからの流れとはいえ中堅といえる両SBの力でゴールを決めたのはよかったが、チームとしての共通理解が不十分なまま湘南の攻め上がりに対して守備に追われる時間が長かった。個々に見れば収穫はあったものの、チーム全体としては課題の残った試合だった。

シュート数6-20とフィニッシュまで持ちこめていないことが窺われ、苦戦したという印象は間違っていなかった。全体が連動せずプレスがかからずズルズルラインが下がり、奪っても起点が低く展開もできない悪循環で守備に問題が多かった。

カップ戦は若手の成長の機会と割りきっているのだと思うが、最低でも勝ち点1を持ち帰るべき試合で結果を出せなかったことは肝心の成長の観点からも残念だった。貴重な出場機会を成功体験に結びつけてほしかった。

これで4試合を終えて1勝2敗1分、勝ち点4でグループ3位に。残り2試合勝ってどうなるか見てみるしかない。結果にもこだわりたい。

評点

[評点はドイツ式(最高1~最低5)]:
波多野(4) セービングはしっかりしていた。失点は残念。
鈴木(4.5) アシストはあり前への意識は見えたがミス多かった。
岡崎(5) 特徴を出せず、CBとしては物足りない出来だった。
東廉(4) 初先発だったが落ち着いてプレイできた。
小川(4) このゴールは嬉しい。リーグ戦復帰を待ちたい。
品田(5) 攻守とも中途半端で印象に残らなかった。
三田(4.5) ボールにはよく触ったがアンカーは適職ではない。
東慶(4.5) 居場所は正しかったが若手を後押しする動き足りず。
紺野(4.5) ボールを持てば可能性は感じさせたが…。
山下(4.5) 勝負できるようなボールが出てこなかった。
高萩(4) 気は利いていたがパスに丁寧さが足りなかった。
===
中村(4.5) 判断のスピードが足りず出しどころを失う。
梶浦(4.5) 献身的な動きは見せた。リーグ戦でも見てみたい。
平川(5) 特徴出せず、決定的な働きはできなかった。
バングーナガンデ(-) 時間短し。ほぼボール触れず。
熊田(-) 時間短し。

終了間際に敵のバックパスがGKと合わず、そのままゴールに向かいそうになったヤツが惜しかった。あれが入ってればな~。

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